• タグ別アーカイブ: モアレ検査
  • 3-C 身体検査の時間

     
     リアルな学校感が出ていました。
     
     
    担任「内科検診ではブラを外して頂きます」
    生徒「えー・・・」
     
     
     というやり取り。
     
     
    「私語厳禁とかうるさいんだけど」
    「ねー」
    「身長伸びてるかな」
     
     
     などなど。
     
     
     学校という場には、学校なりの喧騒というものがあるかと思いますが、まさに教室でお喋りの声が広がっている空気感が出ていました。実際には肌を見せずに着替えるテクを会得しているとも聞きますが、そこはアダルト動画なので気にしない気にしない。
     
     着替えシーンにも日常感があったので、思わずジーっと見てしまいました。 
     

     
     
     着替えでブラを外したわけだから全員ノーブラ 
     

     
     
     
     故に薄っすら乳首
     

     
     
     
     馬鹿な!外したはずでは!

     

     
     
     
     楽しいブルマの太もも光景 
     
     
     

     
     
     
     この作品では本当にリアルな学校診断しかやっていません。
     内科検診で胸を出す、モアレ検診で尻を半分出すといった、
     もしかしたら有りえる範囲で肌を拝める内容になっています。
     
     要するにギョウチュウ検査でお尻グリグリとか、男性陣の視線とかはありません。
     
     内科検診も女医だし、モアレも女性担当です。
     
     もっとも、本当の本当にリアルにしたら、モアレの場合は前を隠せるエプロンがあるといいます。
     スリーサイズの測定だって現在は胸囲測定は廃止されているはず。
     聴診も着衣の上からしてくもらう学校の方が多いようです。
     
     
     しかし、それらを全てリアルにしたら、何も楽しむものが・・・・・・・。
     
     というわけで、まあそこは、という部分もありますが。
     
     
     こういうのが拝めますし。
     


     
     
     
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  • 第5話「尿検査」

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     検査日程のプリントの記憶を辿り、次の検査内容を思い起こすなり、麗奈は大いに腹をくくった。もし、羞恥という感情一つが死因になるなら、自分はこれから死ぬかもしれない。他のみんなも、精神的に生きて帰れるかはわからない。
     何せ、尿検査だ。
     普通の学校生徒が自宅で尿を出すのと違って、ここでは学校の中で、教師が手に持つ紙コップに向かって放尿しなくてはならない。その様子はクラスメイトにも公開され、男子の見る前でおしっこを出すのだ。
     緊張で出せない子が出ないように、朝の教室で事前に利尿剤が配られた。時間差で効果が出るよう調整され、みんなもうじきトイレに行きたくなる頃だ。麗奈もしだいに尿意を覚え、これは人前で出すものなのだと思うと、試練に今から顔が赤くなった。
     場所は視聴覚室。
     机や椅子は一切どけられ、広々としたスペースに仮設トイレが三つ設置されている。利尿剤の効果が出すぎて、待っているあいだにお漏らしをする子がいてはいけないので、三列に分かれて早めに検査を終わらせるためである。
     三列にも分かれると、一列あたりの人数は少なくなる。
     運悪く最後尾になった麗奈は、しだいに強まる尿意に不安を覚えながら列を進んだ。早くしなければ、きっと漏らす羽目になるだろう。けれど自分の番になれば、みんなに見守られながらの放尿だ。前も後ろも地獄でしかない状況など笑えない。
     ジョォォォォ……。
     三つの様式便座に座る三人の女子が、放尿を開始した。見えやすいよう、紙コップを添えやすいようにと足を大きく広げながら、視線を浴びながらの放尿だ。今にも泣きそうになっている子もいれば、口元を押さえて恥らう表情を隠したがっている女子もいた。白の水玉パンツの子は、必要以上に俯いたまま一切顔を上げなかった。
     利尿剤の効果もあって、緊張で出ないという子は一人もいない。便座に座って足を広げればすぐに放尿は始まって、それぞれの教師は淡々と紙コップに採取したものを専用容器に移している。あの尿検査についてくるプラスチックの容器を見ると、お弁当に入れるしょうゆ入れを思い出す。スポイトの要領でコップに溜まった尿を吸い取り採取する方法は、まさに弁当用のあれと酷似していた。
     うぅ、まずい。
     漏れる予感に麗奈は自分の股を抑え、太ももを引き締めながらお漏らしを我慢した。
     自分の並ぶ列だけ、運悪く放尿時間の長い子が多かった。他の列が順調に人数を減らしているのに、麗奈の列は少しばかり遅れている。麗奈の待ち時間は普通よりもいくらか長引かされていた。
     まだだ、まだ解放する時ではない。
     自分に言い聞かせながら、とうとう両手で股を押さえて我慢する。その頃には他の子達は最尿を終え、麗奈は最後の一人として残ってしまった。
     なんということだ。これでは他の女子への視線の分散が一切起きない。全ての男子が自分を集中的に見つめてくる。
     両手でおしっこを我慢して、一歩ずつトイレへ近づく様子をクラス全員に見守られる。もうこの時点で死にたいほど恥ずかしかった。
    「脱がすぞ」
     便座に到着すると、まずは担任の手で足首までパンツを下げられる。何の意味があってか、自分で脱いではいけないのだ。わざわざ人に脱がせてもらって、片足にパンツがかかるように足首を抜くのは一本だけ。右の太ももにパンツを引っかけ、そこで着席が許される。
     着席後は足を側へ開いていき、乙女の園を曝け出す。この時、当然アソコを隠すことは許されないので、麗奈は初めから胸しか守っていなかった。
     性器に視線が集中し、麗奈は顔を熱くした。あまりに真っ赤に染まり上がり、首から上の血液だけが熱湯にでもなっているような勢いだ。肩が震え、全身が強張り、麗奈はそれでも決まりを守って開脚を維持していた。
     コップが添えられ、息を呑むのは麗奈だけではない。
     麗奈の便座にたかるように集まった男子全員が、放尿の瞬間を今か今かと待ちわびて、尿の飛び出す瞬間を見逃すまいと全員が目を見開いている。強く視線を突き刺してくる中には、やはり皆川も混ざっていた。
     そして……。
    
     ジョォォォォォォォォォォォ……。
    
     放尿が淡々と紙コップを打つ音が、静寂の中に染み入るように響き出した。初めは紙を打っていた水音だが、すぐにコップの中身は溜まっていき、水面の弾けるびちゃびちゃとした音に変わっていった。
     ――見られている。
     尿道から尿を打ち出す乙女の園が、ゆうに二十人近くはいる男子と、数人の立ち合い教師と、そして目の前で採取している担任にじっくりと観察され、この光景を目に焼き付けている。誰もが麗奈の放尿を一生の思い出にして、天寿を全うするまでに、きっと何度も麗奈をオカズにするのだろう。途方もなく溢れる羞恥心を懸命に耐え抜いて、大股開きでおしっこ姿を公開する麗奈の有様を誰も一生忘れないことだろう。
     十分尿の溜まった紙コップが股下から外されるが、最後の一滴まで放尿しきるまでは絶対に足を閉じてはいけない。担任が良しと言わない限り、開いたままにしておくように手順が定められているのだ。
     ようやく尿の勢いは緩む。
     担任はトイレットペーパーを用意して、ちぎった紙を折りたたんで、麗奈のアソコを拭き始めた。
     顔から火が出るどころの話じゃない。火炎が巻き上がるとまで言わなければ、麗奈が感じる羞恥心にはとてもでないが見合わないほど、赤く熱くなっていた。額に手でもあてれば、風邪で出た高熱と勘違いされても不思議はない。
     担任の手によってアソコを拭き取ってもらう瞬間までも、みんなに見られなくてはいけなかった。異性に触れされたことのない性器がこんな形で、おしっこの雫を拭き取るなどという目的のために触られている。紙で割れ目を擦られているあいだ中、麗奈はずっと下を向き、唇を噛みながら耐え忍んでいた。
     拭き終わると。
    「さあ、立って」
     麗奈は立ち上がり、最後の締めとして担任にパンツを履かせてもらう。足首を通したパンツがするすると持ち上げられ、割れ目に食い込まんばかりに上に向かって持ち上げられる。ずれていたわけでもないゴムを指で確認され、さらに二回三回とパンツを上に引っ張られてから、ようやく尿検査は終了した。
    
    
    


     
     
     


  • 第4話「羞恥のモアレ画像撮影」

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     しばらくは腕で乳房を覆い隠せる。
     身長計では手を横に下げ、スリーサイズでは頭の後ろに組む事を強いられていたので、測定中は隠すことを許されなかった。だが、これらの測定が終わって廊下へ出て、次の場所へ移動するまでの最中は、ずっとガードをしていられる。
     散々視線に晒された乳房だけに、こうして腕で守れる事にはちょっとした安心感がある。とはいえパンツはどうにも出来ず、色っぽい背中も腕二本ではガードのしようがない。横の男子列から、チラチラと背中やお尻を見られるのは、やはり我慢するしかないのだった。
     麗奈の前では、ちょうど今朝の子が歩いていた。
     白い布地に水玉模様を刺繍した、ゴム部分はピンク色になった彩りあるパンツだ。白ではないかと風紀委員に言われていたが、柄さえあれば問題無しとして、結局は没収されずに済んだのだろう。でなければ、今頃は彼女だけはパンツも履けず、完全な全裸姿でこうして校内を徘徊しなくてはいけなかった。
    
     ところで、視力検査は集中しにくい心地がする。
     廊下移動のあいだは分散するが、こうして検査が始まれば、今検査を受けている女の子に視線は集中しやすくなる。パンツのお尻部分をジロジロ見られては、食い込みで割れ目が浮き出てはいないか、尻肉がいやらしいハミ出しをしていないかが気にかかる。今、何人の男子の視線があるのか。皆川にも見られているのか。考えれば考えるほど気が気でない。
    「右、左」
     目は良い方なので、麗奈は問題なくランバルト環のCの形の方向を言い当てた。片手で胸をガードしながら、視力検査用の目隠しに片目を覆って、小さくなっていくランバルト環の口部分を次々と言い当てる。
     ただそれでも、恥ずかしさに声が何度か震えてしまい、それが余計に恥ずかしいという負の連鎖に身悶えするような気持ちを味わった。
    
     内科検診は緊張で全身が強張ってしまう。
     中年のおじさんが聴診器をぴたりと当て、麗奈はそのひんやりとした感触に息を飲み、静かに姿勢を保っていた。ここでは胸が隠せない上、硬くなった乳首に向かって眼光が浴びせられ、真顔で観察され続けるのだ。
     肌の凹凸がないか、視診も含めているらしいが……。
    「美しいね」
     感想を述べられ、麗奈は反射的に肩を縮めた。褒められること自体は嬉しいが、とても素直に喜べるような状況下ではなく、むしろ耳まで熱くなるような、異常な照れに襲われて、麗奈は相手の顔を直視できなくなってしまった。
    「じゃあ、触診に移るからね?」
    「……は、はい」
     さらに緊張が膨れ上がり、心臓が早鐘のように鳴り響く。体内で音を上げていく麗奈の鼓動は、鼓膜のすぐ裏側からバクバク聴こえて思えるほどだ。
     手に乳房を包まれて、じっくり揉まれる。鷲掴みで力を出し入れするように、内部を丁寧に探るようにして指を躍らせる。指先を伸ばして掬い上げ、乳肉を弾ませ振動を加える。おじさんはプルプル揺れる乳房の動きを観察し、それから乳首を摘んで軽くねじった。
    「んっ」
     麗奈はピクっと、肩を弾ませてしまった。
     摘んだ乳首を引っ張られ、熱い疼きに鳥肌が立った。
    
     モアレ検査に移ると、背骨に歪みがないかを目視で調べられる。真っ直ぐに伸ばした背筋の溝に指が這わされ、鳥肌が立って肩が縮んだ。
     ここでも両手は横に伸ばしていなくてはならないので、前を隠せず男子に見られる。男性教師も一緒になって、麗奈の乳房を凝視していた。
    「前屈みになってね」
     麗奈は体をくの字に折る。後ろに向かってお尻を突き出した。
     モアレ検査では視診もそうだが、カメラで背中を撮影することによって、背骨の歪みを画像判定するものだ。尾てい骨まで写す必要があるため、パンツを少しだけずらされて、お尻の割れ目が見えかけになる。
     少しだけ見えるお尻を拝もうと、男子の固まりはぞろぞろ動く。見えやすい位置に集まって、一斉に視線を突き刺してくるのが肌でわかった。静まった空気の中、男子の興奮した息遣いが耳を撫で、視線のことを思えば思うほど皮膚が熱くなってくる。
     パシャリ。
     シャッター音と同時にフラッシュが光り、麗奈の背中が撮影された。あくまで検査用なのは理解しているものの、履いているパンツと見えかけのお尻が同時に写されているのだ。男からすればいやらしい目的で使えなくもないのでは? 検査結果を提出しつつ、きっとカメラマンは自分用にも画像をコピーし、好きなときに眺めて楽しむかもしれない。
     疑い過ぎかもしれないが、可能性はゼロではない。
     他にも女子がいる中で、これだけ注目率の高い麗奈の体で欲情しない男など、この地上にいるのだろうか。
     パシャリ。
     フラッシュと共に麗奈は震えた。
     巧妙にずらされたパンツのゴムは、実に上手い具合に食い込んで、お尻をプニッとさせている。男子はゴムの食い込みに注目し、少しでも鮮明に目に焼き付けようとまぶたを大きく開いているのがほとんどだ。
     パシャリ、パシャリ、パシャリ。
     三枚も連続で撮影された。
     パシャリ、パシャリ、パシャリ。
     再びだ。
     他の子は二枚か三枚がせいぜいだったのが、麗奈の時だけ余分に撮影されていた。カメラマンがデジタルカメラの機能を活かし、お尻の部分をズームして撮影していることなど、撮影している本人以外に気づいている者はいなかった。
     パシャリ。
     とどめの一枚も、股の部分を狙った扇情的な写真であった。
     撮影を終わったカメラマンは麗奈の元へ歩んでいき、ずらしたパンツのゴムに指を入れ、元通りに履かせ直せた。
    (これも私だけ……!)
     ずれを直してもらっただけだが、人の手でものを履かせてもらうなど、赤ん坊扱いでも受けるような屈辱だった。よりにもよってパンツであるのが、余計に屈辱感を煽ってきた。
    (この身に備わる魅惑の力が憎いと思うことなど、今日をおいて他にはない。こういう目に遭うようでは、呪いと変わらない)
     自分が美麗な容姿を備えることをはっきりと自覚している麗奈は、自分の意思に関係なく勝手に男を魅了してしまう自身の肉体を、少し複雑に思っていた。
     ルックスの良さには自覚を持っているものの、麗奈は無自覚なナルシストであった。
    
    
    


     
     
     


  • 厳正なるパンツ一枚身体測定

     
     
    第1話「身長計」
    第2話「スリーサイズ」
    第3話「風紀委員」
    第4話「羞恥のモアレ画像撮影」
    第5話「尿検査」
    第6話「ギョウ虫検査」
    第7話「最終測定」
    検査結果


  • ハレンチ・ザ・高校~羞恥の身体測定~ モアレ検査でお尻丸出し2/2

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     自分に順番が回り、安奈はごくんと息を呑んだ。
     美冬はゆっくりとブルマを下ろし、結果すぐに撮影を済ませてもらえた。対して文香は、ばさっとブルマをさげたせいで、撮影者に時間を引き延ばされていた。
     最初は本当にピントを調節しているのだろうと思ったが、他にも文香のように思い切ってブルマを下げた子が数人いて、そうした子達の時に限って、ピントの調節が何故か行われた。
     そもそも、床にはテープが貼られていて、生徒はそれで指定された位置に立つことになっている。だったら、ピントだってあらかじめ調整済みでもおかしくないはずだ。
     それをわざわざ調整するのだから、意図的な時間の引き延ばしがあると見て間違いない。
     安奈はそう確信していた。
     ――ふん、だったらこうしてやる!
     本当はお尻を見せるなど屈辱である事この上ないが、安奈はゆっくり過ぎず、そして早すぎないペースでブルマを下げていった。
     大きな尻たぶと、その割れ目のラインがみるみるうちに顔を出し、丸出しとなった。
    「なかなかでかいケツだなぁ」
    「そのくせ腰はきゅっと引き締まって、バランスが取れている」
     男子達は口々に感想を言い合い、教師はその通りだとでも言わんばかりの頷きを見せていた。
     安奈のお尻は比較的に大きいが、もちろんのこと、マイナスになるようなサイズではない。巨乳と引き締まった腰との釣り合いが取れた、ほどよい尻肉の膨らみをしているのだ。
     そのお尻は見るからに柔らかそうで、指で弾けばプルンといやらしく揺れそうだ。脱げた瞬間も、数秒のあいだプルプルとした振動を残していた。
     女性器はべっとりと湿っており、水分による光沢まで放たれている。毛はほんのりとしか生えておらず、茂みの色は薄かった。
     その下でブルマと一緒に平らになっているパンツにも、ねっとりとした愛液の跡がついている。ブルマにシミを作る量だけあって、水気で向こうが透けていた。
     ――まだ? ……早く終わって!
     願いが通じてか、ようやくシャッター音が聞こえた。
    「はい、いいですよ~」
     合図と共に開放され、安奈もまたそそくさとこの場を抜けていった。
    
     とうとう順番のまわってきた麗華は、安奈のように早過ぎずゆっくり過ぎない速度でブルマを下げてゆく。
     このとき、股間とパンツとのあいだで愛液が糸を引くのが、感触でわかってしまった。
     さすがに男子達の距離からでは、性器の細かい様子までは見えないはず、とは思う。だけれど、それでも見られてはいないかという不安はどうしようもなくよぎり、今にもこのことについて男子達が囁き合いを始めるのではと警戒してしまう。
     幸い、恐れていた囁き声が聞こえることはなかった。
     しかし変わりに、麗華の美尻に関する感想が耳に入ってくる。
    「あれは形がヤバイ! 美しさに長けている!」
     男子達は、「だよな」と興奮しながら激しく同意し合う。
     それもそのはず、麗華のお尻は美麗さに特化しており、美しさのみっしりとこもった独自のエロスを放っているのだ。腰から太ももへと流れる体つきのラインは絶妙で、尻の丸みを描くカーブも綺麗に整っている。やはり芸術家の仕上げた彫像か、あるいはリアルな絵画か、そんな例えをしたくなるほどの美しさだ。
     肉付きはもちろんプリっとしており、揉めば心地よい弾力が指に跳ね返ってくることは間違いなし。よもや肛門にも汚れ一つないのでは、などと錯覚してしまいそうになる。見学する教師陣もこれにはクラクラ酔いかけていた。
     前面から見た女性器もまた美麗で、ぷっくりと小さく膨れた恥丘はつるりとしている。毛はほとんどない。割れ目からねっとりと溢れた愛液さえも、美しい官能さを醸し出すスパイスとなっており、卑猥というより色気ある光沢を放っている。
     パンツには、べっとりと愛液が染みこんでいる。股間部分はぐしょぐしょで、もはや履き替えた方が良さそうにも見えるほどだが、下着の替えなど麗華は持ってきていない。
     ――頼むぞ、早く終わってくれ!
     安奈と同じようにしたのだから、せめて一秒くらいは早く終わって欲しい。そう切に願うのだが、困ったことに撮影者も麗華の美尻に見とれているのだ。
     ――くぅっ、まだなのか……!
     こうしている瞬間にも、クラス全員と数名の教師達によるおびただしい視線が降り注いでくる。中には肉体の前面を視姦する男子もいるので、四方八方から見られている。
     全身が視姦に撫でられ、皮膚の表面がじわじわと熱を帯び、麗華の性感は高まっていく。やがて性器が高ぶって、ぽたりと一滴垂らしてしまった。
     ――くっ、こんな……! 早く、早く、早く!
     願いは中々通じず、撮影者までもが視姦に混じって数分が経過していく。
     一分、二分……。
     数字にすればそれだけでも、視姦されながら尻を丸出し、直立姿勢で経ち続けていては、ただの一秒さえ長く感じられる。その上での数分間というのは、麗華にとって果てしない時間となっていた。
    「あの、まだですか?」
     煮えを切らした文香が、撮影者に尋ねる。
     そこでようやく、撮影者ははっと我に帰ってシャッターを押した。
    「はい、終わりましたよ~」
     やっとのことで解放されるが、もし文香の注意がなければ、もっと視姦は長引いていたのだろうか。
     そう考えると恐ろしくなり、麗華はぶるっと身震いした。 自分に順番が回り、安奈はごくんと息を呑んだ。
     美冬はゆっくりとブルマを下ろし、結果すぐに撮影を済ませてもらえた。対して文香は、ばさっとブルマをさげたせいで、撮影者に時間を引き延ばされていた。
     最初は本当にピントを調節しているのだろうと思ったが、他にも文香のように思い切ってブルマを下げた子が数人いて、そうした子達の時に限って、ピントの調節が何故か行われた。
     そもそも、床にはテープが貼られていて、生徒はそれで指定された位置に立つことになっている。だったら、ピントだってあらかじめ調整済みでもおかしくないはずだ。
     それをわざわざ調整するのだから、意図的な時間の引き延ばしがあると見て間違いない。
     安奈はそう確信していた。
     ――ふん、だったらこうしてやる!
     本当はお尻を見せるなど屈辱である事この上ないが、安奈はゆっくり過ぎず、そして早すぎないペースでブルマを下げていった。
     大きな尻たぶと、その割れ目のラインがみるみるうちに顔を出し、丸出しとなった。
    「なかなかでかいケツだなぁ」
    「そのくせ腰はきゅっと引き締まって、バランスが取れている」
     男子達は口々に感想を言い合い、教師はその通りだとでも言わんばかりの頷きを見せていた。
     安奈のお尻は比較的に大きいが、もちろんのこと、マイナスになるようなサイズではない。巨乳と引き締まった腰との釣り合いが取れた、ほどよい尻肉の膨らみをしているのだ。
     そのお尻は見るからに柔らかそうで、指で弾けばプルンといやらしく揺れそうだ。脱げた瞬間も、数秒のあいだプルプルとした振動を残していた。
     女性器はべっとりと湿っており、水分による光沢まで放たれている。毛はほんのりとしか生えておらず、茂みの色は薄かった。
     その下でブルマと一緒に平らになっているパンツにも、ねっとりとした愛液の跡がついている。ブルマにシミを作る量だけあって、水気で向こうが透けていた。
     ――まだ? ……早く終わって!
     願いが通じてか、ようやくシャッター音が聞こえた。
    「はい、いいですよ~」
     合図と共に開放され、安奈もまたそそくさとこの場を抜けていった。
    
    
    


     
     
     


  • ハレンチ・ザ・高校~羞恥の身体測定~ モアレ検査でお尻丸出し1/2

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     モアレ検査は側わん症検査とも呼ばれ、背骨に歪みがないかを測定するものだ。背骨というのは腰あたりの骨から生えているので、検査時には尾てい骨という尻尾の部分までを写真撮影し、その画像の具合から診断を行う。そういう方法で実施されるのだ。
     女子に多いとされる症状だからか、男子にはこの検査は行われないことになっていた。
     しかし、何故か部屋までついてきている。
     教師側によるバラけられてもまとめるのが面倒、という理由の名の元に、男子も検査の様子を見学する、などということにされているのだ。
     学校によっては衝立を設置したり、おっぱいを隠すためのエプロンを配ったり、さらには部屋を薄暗くして、裸体を見えにくくするなどの配慮さえ行われているものだが、この高校においてはわざわざ男子を同行させた上、数人の男性教師も見学に来ている。
     羞恥心への配慮は一切なく、むしろ煽る方向に運んでいた。
    
     まずは美冬からだ。
     カメラを持つ撮影者に背中を向けて、そのまま直立して気をつけの姿勢になる。
     その美冬の周りには、撮影の邪魔にならない程度の距離をおきつつ、クラスの男子全員が視姦のために群がっていた。
     前の検査は男子も同時に受けていたので、彼らは自分の測定が終わらない限り野次馬に参加することはできなかった。
     しかし、今回は何もないので、最初から全員が裸体を凝視してくるのだ。
     視線の数だけ羞恥心は増してゆき、美冬もとうとう股間に湿り気を覚え始めていた。
    「それじゃあ、お尻を出してください」
     撮影者の指示に男子達はごくりと息を呑み、美冬は覚悟を決める。
     ――言うとおりにするのが、一番早く終わる道のはず。
     半ば悲しい気持ちでが胸を占めていたが、美冬はブルマのゴムに親指をかけてゆっくりと下げ始めた。
     小柄な美冬の幼げなお尻が、そして割れ目のラインが、少しずつブルマの中から顔を出していく。その脱げる瞬間を脳に焼き付けようと、誰もが前のめりになって凝視していた。その野次馬の中には、担任や見学に来た教師すら混じっていた。
     ブルマはだんだんと、下へ下へとずれてゆき、やがて半分まで下がる。
     この時点でも、美冬のお尻の素晴らしさは見て取れた。
     雪のような白さをした尻たぶは、割れ目のラインで綺麗に分かれている。小ぶりであるためか、大福のように美味しそうに見えて、男はじゅるりとよだれを垂らしそうになっていた。
     そのお尻がいよいよ丸出しとなり、ゴムの弾みでプルンと一瞬揺れる。
    「おおぉっ!」
     広がる歓声には、教師の声も混じっていた。
     年齢の小さく見えるその幼いお尻は、それでも高校生のものなのだ。その控えめな膨らみ具合が、尻肉に愛嬌ある可愛らしい丸みを形を持たせている。
     視線の数々に尻を撫でられ、美冬はその感覚にどんどん真っ赤になっていった。お尻を視姦されるのは、まるで皮膚の表面に羽虫が這い回るようでうずうずする。
     太ももの付け根あたりで、ブルマと共に平たくなっているパンツには、ブルマ越しでは見えなかった愛液の痕跡が残っていた。
     前から見える女性器の貝は毛の一本もない無毛地帯となっており、そこもまた幼げで興奮をそそる。割れ目からはムラムラとした愛液の湿気が出ており、触れればねっとりとその感触が味わえるであろうことは確実だった。
     パシャリ。
     と、撮影者はシャッターの機械音を立てた。
    「はい、いいですよ~」
     終わりの合図と共に、美冬は高速でブルマを履き直し、その場を抜け出していく。
     ――良かった、早めに終わったぞ。
     内心そう思うが、お尻をクラス全員に見られた事実が確かに重く伸し掛かっていた。
    
     次は文香の番となる。
     文香は自分の番が回ると、途中までは胸も股間も隠していたが、指定の位置に立ったあとはささっと気をつけの姿勢を取りった。髪の長い人もきちんと背中を出さなければいけないので、三つ編を肩の前にかけるてきっちり背を出す。
     それから、なるべく躊躇うことなくブルマを下げてお尻を出した。あんまり早く脱いだせいか、ブルマのゴムに尻肉が弾けて、プルっと強く振動した。
     それほど早く脱いだとはいえ、もちろん、途方もない恥ずかしさを感じている。
     なのにバサっと、一気にブルマを下ろしたのは、躊躇しながらゆっくりゆっくり下ろしていくよりは、よっぽど見られる時間が減るのではと考えたからだ。
     どうせ丸出しにはしなければいけない。だったら視姦される時間を削る、それをを優先させようというわけだ。
    「ほほう? あれが委員長の……いいねぇ」
     周囲は関心し頷きながら、じっくりと文香のお尻を品定めしていった。
     尻肉の膨らみ具合は美冬より大きく、ロリテイストとはまた別種の魅力がある。
     雪のような白さは同じだが、純白ではない。そこにはほんのりと、かつ薄っすらとした赤みがふりかかっているのだ。
     丸く可愛い形もさることながら、文香のお尻はまるで白い桃だ。白の上にほどよくピンクをふりかけ、絶妙な色合いを引き出していく。そんな官能的なカラーで男達の視線を吸引し、プリっと膨らんでいた。
     前面を見ると、アンダーヘアは綺麗に整えられていた。
     薄い茂みの向こうに見える、ぷっくりとした女性器の貝は熱く興奮しており、膣分蜜液という名の汗をかいている。
     それら全てを見られながら、文香は耐え忍んだ。
     ――さあ、せめてスムーズに終わってもらうわよ!
     時間を短縮させることが、女子側にとってのせめてもの救いだ。
     そんな文香の作戦を読んでか、撮影者はすぐにはシャッターを押さなかった。
    「ピントを調節していますので、しばらく待ってくださいね~」
     ――え? ちょっと……さっきはすぐに撮ってたじゃない!
     本当に調節しているのか、わざと遅らせているのか、それは文香の側からは判断できない。
     ただ確実なのは、見られる時間を減らそう、という算段が見事に失敗していることだ。
     十秒、二十秒……と撮影者までもが視姦に参加し――。
     ジリジリと焼きつくような感触が、文香のお尻を撫で尽くし、これでもかと襲い続ける。ただの短い時間が、彼女の主観的には一体何時間に感じられていたかは計り知れない。ただひたすら、視線の感触に苛まれた。
     やがて、ようやく――。
     ――パシャリ。
    「はい、終わりましたよー」
     シャッターと同時に終了の合図が出される。
     文香は目論見がくじけたことに悔しがりながら、可愛い涙目を浮かべながら高速でブルマを直していた。
    
    
    
    


     
     
     


  • ハレンチ・ザ・高校~羞恥の身体測定~

     
     
     
    身体測定のはじまり

    身長での羞恥体験1/2

    身長での羞恥体験2/2

    内科検診でおっぱい丸出し1/2

    内科検診でおっぱい丸出し2/2

    スリーサイズ測定がてらおさわり1/2

    スリーサイズ測定がてらおさわり2/2

    心電図でニヤニヤ

    モアレ検査でお尻丸出し1/2

    モアレ検査でお尻丸出し2/2

    体重測定は全裸で正確に

    尿検査もみんなの前で1/4

    尿検査もみんなの前で2/4
     
     
     


  • 深雪 羞恥の定期検査 前編

    後編

    
    
    
      定期検査を迎えた当日。
    「嫌ですわ。検査だなんて……」
     登校前の朝になって、深雪は達也の胸元へ縋りついた。
     助けを求めるような上目遣いを向けられて、どうしたものかと困り果てる。我が儘を聞いてやりたいのは山々だが、ここで深雪の願いを叶えても、本人のためになりはしない。
     兄として、言って聞かせなくてはならないところだ。
    「仕方ないだろう? 深雪」
    「ですが……」
    「それが学校で定められた規則なんだ。
     俺にはどうにもできないし、お前自身のためにも検査は受けた方がいい」
     深雪は実に悲しげな表情になり、それを見た達也は胸を締め付けられた。
     妹にきちんと検査を受けさせるのが兄の役目とはわかっているが、問題の検査の厳しさを思うと深雪が可哀想なのも否めない。
     国立魔法大学の付属教育機関である第一高校は、魔法技能師育成の為の国策機関だ。
     この学校のノルマは、魔法科大学、魔法技能専門高等訓練機関に、毎年百名以上の卒業生を供給すること。
     供給を安定させるためには、大切な一科生徒の健康は学校側が責任を持って守らなくてはならない。
     世の中には恐ろしい病気が存在する。医療科魔法の発展により、病気による患者の死亡率は激減しているとはいえ、決してゼロではない。いくら治療魔法が優れていても、自覚症状のないケースでは、本人が病気に気づかない。知らず知らずのうちに病気が進行し、気づいた頃には手遅れという事態を防ぐには、定期的な健康診断以外に手段はない。
     一科生徒が何らかの理由で魔法を使えなくなったり、退学した場合の穴埋め要因として二科生徒がいるとはいえ、やはり一科生徒を卒業させるに越したことはない。万が一の病気は検査で対処できるのだから、しておこうというのが学校側の考えだ。
     残念ながら、検査内容は非常に徹底的だ。診察のため、誤診を防ぐため、どんな小さな病気も見逃さないため、検査を受ける生徒には脱衣が要求される。医師の目線から細かく肌を観察し、わずかな皮膚病さえも早期発見早期治療を心がける。
     必ずしも女医の都合がつくとは限らないので、男の医者が女子生徒の裸を『診る』ケースはザラである。
     定期検査とはいえ、深雪は他人に肌を見せることに抵抗があるのだ。
     だから複雑だ。
     何があっても妹を守るのは達也にとって絶対事項だが、一時の羞恥心から妹を守った結果として、万が一の病気を見逃しては意味がない。
     せめて、達也自身が医者になれば深雪の心も救われるだろうか。
     いや、兄が妹の裸を見ればいいという問題ではない。仮に達也が検査担当に成り代わるような真似が出来たとして、赤の他人よりも家族の視線の方がより恥ずかしいはず。今回ばかりは言うことを聞かせるしかない。
    「検査なんて受けたくありません!
     だって、はしたない姿を晒すだなんて破廉恥じゃありませんか!」
     妹は兄の胸元へ縋りついたまま、体を押し付けながら喚いてくる。
    「深雪、医者という存在に他意はない。
     彼らにはあくまで診察という気持ちしかないぞ?」
     達也はくびれた腰へ手を回し、するりと撫でて抱きとめた。
    「ですが……」
    「医者は患者の身体を診察対象として認識している。
     治療すべき症状を探り、適切な処方を施すに過ぎない」
    「わかっています。わかっていますが……」
     頭でわかっても、気持ちで納得できない、といった素振りだ。
    「ではこうしようか。
     お前がきちんと検査を受けたら、深雪の言うことを何でも一つ聞いてやろう」
     提案した瞬間、深雪の表情がパッと輝いた。
    「な、なんでも!? 本当ですか!」
    「……あ、ああ。あまり無理を言われても困るが、大抵のことなら何でも聞くよ」
    「でしたら、夜中に添い寝をして頂いてもいいのですね?」
     玩具を与えられた子供のように深雪は喜ぶ。
    「何故そんな……。まあ構わないが」
    「一緒にお風呂に入って頂いてもいいのですね?」
    「それは……どうだろうか……」
     そんな事を本気で要求されたら、水着でも着させて凌ぐくらいしか思いつかない。
    「深雪は今のお兄様の言葉を絶対に忘れませんよ?
     今から撤回しても、もう遅いのですからね」
     深雪はきっぱりと言う。
    「……だろうな」
     本気で何を要求してくるかわからない深雪を前に、達也は半ば苦笑いして汗を流した。
     さて、どうしたものか。
     添い寝か風呂までなら一線を保てるとして、もし、もっと生々しい願いを言われたら、果たして約束を守らないと深雪は怒るだろうか。
     添い寝、風呂。
     あるいは別のスキンシップ。
     せいぜいその程度で済むことを達也は願った。
    
            ◇ ◇ ◇
    
     深雪は自分の格好を気にしながら、尻をぺたりと椅子に乗せ、教室に着席していた。両腕で胸を覆い、肩を縮めて、自分の惨めさに震えながら下ばかりを見つめている。深雪以外の女子生徒も深雪とほぼ同じ状態だ。
    (このようなはしたない格好で教室にいるなんて。
     学びの場で罰当たりな気がしてしまいますわ……)
     深雪は自分の惨めさに打ちひしがれた。深雪以外の教室にいる限りの女子生徒も、全く同じ気持ちを抱いている。
     この学校の定期検査では、効率を最優先する関係上、女子生徒であろうとショーツ一枚になるよう指示される。
     もちろん男女別々に実施され、女子の検査が行われる最中、男子生徒は一定エリア内への立ち入りを禁止されるが、仲間内の視線がなければ気持ちが軽減されるわけではない。こうして脱衣の指示を受け、裸体を強要されること自体、女子生徒に屈辱感を与えるには十分だ。
     よって深雪も、他の生徒も、今は服を着ていない。
     そして、その時。
     教室の戸を開いて、男性教師が現れた。
    「ようし、みんな集まったな」
     男が教卓についたことで、深雪はますます頭を落とした。
     効率を考えての裸だが、時おり恥ずかしがって脱がない女子がいるという。それでは逆に時間を浪費するため、女子生徒がきちんと指示に従い、ショーツ一枚になっているかの確認に来たのだ。
     今の高校に担任という制度はなく、授業などは端末によって行われるが、女子の裸という観点からデジタル機器は使われない。もし端末画面を通じて女子の裸を確認すれば、画面を録画ないしキャプチャする事で、生徒の猥褻なデータが保存される恐れがある。教師自身による犯行もそうだが、何よりも外部からのハッキングを防ぐためにはアナログが一番だ。
     よって、男性教師がわざわざ女子の教室へ赴いた。盗撮を防ぐためのアナログでありながら、しかし女性教師を出す配慮はない。裸見たさに男性教師がジャンケンをしていた事実など、深雪には知る由もない事だ。(とはいえ、今のところ盗撮事件は起きていない)
    「起立!」
     教師の指示で、生徒達は一斉に立ち上がる。
    「気をつけ!」
     両腕で胸をガードしていた生徒の面々は、躊躇いながらも腕を横へ下ろしていき、よそよそしく姿勢を正した。
    (……ああ、惨めです)
     ぐったり頭を下げながら、顔を赤くして深雪も気をつけの姿勢を取った。こんな姿にさせられて、腕で胸を隠すことだけが、この状況での唯一の羞恥心を和らげられる行為だが、教師の指示一つによってそれさえも封じられた。
     起立、気をつけで背筋を伸ばしたショーツ一枚の女子達を眺め、教師は一人一人の顔をゆっくりと確認しながら、きちんと脱いでいることを確かめる。
     特に教師の目を引くのは、深雪の裸体だ。
    (……あの先生、こちらを見ていらっしゃるわ)
     深雪は初々しく、しかし悔しげに恥らった。
     できることなら、初めて肌を見せる相手は兄が良かった。それをどこの馬の骨とも知らない教師に見られるなど、無念で無念でたまらない。今すぐにでも逃げ出したいくらい、この状況が嫌で仕方がなかった。
     深雪はふんわりと雪を積もらせたような肌をしている。きめ細かく、粉雪がキラキラ光るような雪原の素肌に、芸術的カーブをなす腰のくびれ。プルンと丸く膨らむ、マシュマロのように柔らかい乳房からは、可憐な桜色の乳首が突起していた。
     ショーツはどこまでも白に使い薄緑色だ。淡いエメラルドに輝くような布の生地には、グリーンのレースが通され、優美で華やかに大切な部分を包んでいる。おしゃれ感がありながらも派手すぎず、むしろ大人しく見える。清楚な深雪に良く似合ったショーツである。
     それを、教師は眺めた。
    (どうして深雪ばかりを……)
     深雪はみるみると赤面し、まともに前を向けなくなり、俯いた。教師はここぞというばかりに裸をチェックし、気に入った子の裸体を網膜に焼き付けているが、ひときわ美麗な深雪に視姦が集中するのは当然のことだった。
    「では廊下に並んで移動する。全員、外へ出ろ!」
     女子達は再び胸を覆い隠して、ゾロゾロと教室を抜けていく。廊下で一列に並び、深雪もその順番の中に加わり、廊下移動が開始された。
    (こんなのってありませんわ……)
     深雪は嘆いた。
     服を着た男の背中に、ショーツだけの女子がついていく。教師は裸の生徒を連れ歩く優越感に浸り、深雪達は奴隷のように扱われる惨めさに打ちひしがれる。腹、腰、内股。本当なら衣服に包まれている部分に風の通気が触れ、自分が裸であることを余計に実感させられた。
    (こんなのって……)
     脱衣指示には靴下も含まれるため、深雪を守る布は完全のショーツのみ。生徒はそれぞれスリッパを履き、肩を縮めながら無言で歩く。深雪はただ、奴隷の烙印を押された気分を味わいながら、悲しい気持ちで歩みを進めた。
     こんな検査は嫌がる女子は必ずいる。抗議の声が上がった事も過去にはあるが、効率良く生徒の健康を管理するのも学校の義務だとして、それらはことごとく一蹴されてきた。
     この学校には入学した頃から優等生と劣等性が存在する。
     しかし、女子生徒の優等生の立場の裏には、定期検査での辱めを受ける対価があった。
    
            ◇ ◇ ◇
    
     第一に行われるのは内科検診。
    「司波深雪です。よろしくお願い致します」
     深雪は礼儀正しく会釈をしてから、内科医の前に置かれた丸イスへ腰掛ける。ショーツの尻がぺたりと潰れ、もじもじと手遊びでもするように恥らった。
     診察が開始され、乳房の狭間へ聴診器が当てられる。金属の冷気が皮膚に染み、深雪の恥じらい顔が染まっていく。
    (男性の手がこんなに近くに……)
     ふんわりとした優しい膨らみの隙間に手を置かれ、今にも接触してきそうな緊張で深雪は硬くなる。真っ赤な顔を強張らせ、緊張で上がった心拍数が内科医の耳に伝わっていた。
    「息を吸って?」
    「すー……」
    「吐いて」
    「はー……」
     内科医な淡々と呼吸を取らせ、聴診器の音に集中している。美しい乳房に関わらず、彼は医師としての診察を真っ当するのみだ。
     しかし、立ち合いの教師の視線がある。
    (み、見てますのね……)
     深雪のちょうど横に立つ男性教師は、遠慮も無しに深雪を見下ろし、上から乳房を眺めていた。舐めるような視線が這い回り、深雪は悲劇を嘆く気持ちに浸っていた。
     じぃ、と。
     まるで自分には見る権利があると言わんばかりに、男性教師は腕を組んで胸を張り、やや偉そうな顔で深雪の胸を凝視する。堂々とした視姦で、誤魔化したり、目を背ける素振りは一切なかった。
    (お兄様でもない殿方にこんなにも肌を……)
     深雪は顔を歪める。
     ただ、胸を見られる恥ずかしさだけではない。緊張か、生理現象か。深雪の淡い乳首は突起しており、摘めばコリコリしているのがわかるほど、最大限に尖っているのだ。
     体が反応してしまっている。
     それを見られる。
     屈辱に重ねて、二重の羞恥が深雪を苦しめ、顔つきはこれ以上ないほど歪んでいった。羞恥心を叫ぶ赤面の表情が手に取るようにわかった。
    (こんなことに耐えろだなんて、お兄様は残酷ですわ)
     聴診器が胸元を動き、今度は右乳の下へ当てられる。それが左乳の下、それぞれの乳房の真上と、移動を繰り返す。ひとしきりペタペタ動いた後は、背中を向けるように言われて深雪はくるりと丸イスを回転させる。
    「深呼吸お願いします」
    「すー……はー……」
     横目でチラチラ、教師の視線を気にしながら、深雪は大きく息を吸って呼吸した。
     ひとしきりの聴診が済むと、内科医はうなじへ手を伸ばしてリンパを調べ、問診で最近の体調や生理は順調かなどの質問を行い、それらが終了した所で第一の検査からは解放された。
    
            ◇ ◇ ◇
    
     第二、第三の検査。
     眼科検診、耳鼻科検診では胸を隠していられたのが幸いだ。診る場所は顔にあるので医師の視線が乳房へ当たることはなく、そして腕をどかす必要性もない。
     視姦から身を守れる安心感があった。
     だが、次の検査を思うと頭が下がる。
     次はモアレ検査が控えているのだ。
    
            ◇ ◇ ◇
    
     モアレ検査は脊柱検査・側わん症検査とも呼ばれ、骨格の歪みを調べるものだ。骨盤から背中全体にかけて、背骨や肩の肩甲骨が正常に整っているかを確かめ、もしも歪みが確認されれば、専門家の指示に従い矯正しなくてはならない。
     検査方法はモアレ式体型観察装置による撮影検査、または視触診。
     学校によって、どちらか、または両方が採用されている。
     脊柱側湾症の多くは小学四年から中学三年に発生するとされ、学校健康診断においてもその時期に検査が実施される場合が多い。深雪が通うのは高校だが、注意が必要な時期が過ぎた女子生徒達にも、念には念をとこの学校では検査を行う。
     そもそも健康診断自体が、自身に病気がないかを念のために確認する行為だ。実際に症状が発見される人数比は少ないが、その少数を炙り出すことに意味がある。
    「司波深雪さん」
    「はい」
     順番がまわり、名前を呼ばれた深雪は列の先頭から前へ出る。
     視触診を受けるため、深雪は検査担当医に背中を見せた。
     ここでは視触診と撮影による検査の両方が導入されているが、まず初めに行うのは視触診の方である。そちらを終えてから、同じ室内にある別の列へ並び直し、そして撮影を受けてもあれ検査は終了となる。
     深雪はその視触診の段階だ。
     直立で姿勢を正し、背筋を真っ直ぐ伸ばす。その正面に男性教師は堂々と立ち、深雪の全身を頭の上からつま先まで、思うままに眺め始めた。
    (そんな場所から……)
     深雪は赤らんだ。教師が存分に視線を突き刺し、胸とショーツを凝視し、目を怖いほど大きく見開いている。だというのに、検査中である深雪は勝手に動くわけにはいかず、背筋を伸ばした姿勢をきちんと保たなくてはならない。
    「動かないで下さいね?」
    「……は、はい」
     声も震えた。
     モアレ検査を担当する男が、深雪のきめ細かな白い背中に顔を近づけ、背骨が歪んでいないかを調べ始める。触診のために手をあてて、皮膚の内側を探る手つきで真っ直ぐ骨を辿っていく。指のくすぐったさに身悶えし、息が当たってくるのに甘く疼くような鳥肌を立てていた。
     後ろで背中を観察する男と、前から深雪を眺める教師。
     両面焼きのように前と後ろを視線で焼かれ、それでも耐えることしか許されない。
    「前屈して下さい」
    「……はい」
     腰をくの字に折り曲げて、担当者は肩甲骨をチェックした。もしも骨格に異常があれば、背中を前へ倒した際の肩の高さが左右でズレる。しかし、特に異常のみられない深雪の肩甲骨は正常に整っていた。
     すると、まず視触診は終了する。
     問題の撮影での検査へ移ることになり、列へ並んだ深雪はやがて順番を迎える。
    「では、撮影板の方へ背中を合わせて下さい」
     撮影での検査にはモアレ式体型観察装置という専用機器が使用され、背中の画像を審査することにより歪みの有無を正確に判断する。その際に透明な撮影板へ背中を合わせ、両足はきちんと揃えて気をつけの姿勢を取る。
     今、撮影位置についた深雪の背中へ向け、撮影者がカメラを覗いている。検査専用のカメラとはいえ、機材を知らない生徒にとっては、それは普通のカメラを三脚台に立てて女子の裸を撮影する光景に見える。
     長い黒髪は前へどけ、深雪はきちんと背中を露出した。
    「ショーツを下げて下さい」
     深雪の中で、緊張感が一気に高まった。
     骨格の検査は尾てい骨にかけてまでを調べるため、履いているものを一定の位置まで下げる必要がある。尻たぶを丸ごと出す必要はないが、半分は露出しなければ、尾てい骨の位置には届かない。
     当然、教師は深雪の尻を楽しみにしている。
    (……お兄様はきちんと検査を受けるようにおっしゃりました。
     これはお兄様の言いつけなのです。深雪はきちんと我慢します)
     ただ兄を想うことで心を保ち、嘆きたい気持ちを堪えながら、深雪は両手でショーツをずらしていく。下げられていく布地から尻の割れ目が顔を出し、その直線のラインはみるみる長さを伸ばしていく。
     やがて、半分。
     深雪の可愛いお尻が綺麗に半分、ショーツのゴムに締められ、その部分だけ潰されながら露出した。
    
     じぃぃぃぃぃぃぃぃ……。
    
     教師が、撮影者が、お尻を見ている。
     一人ははしたない気持ちで、一人はただ検査を真っ当する気持ちで、どちらにせよ視線は深雪のお尻へ集中し、あまつさえカメラのレンズが向いている。ただの視線が針で刺される苦痛に感じて、深雪は硬く歯を食いしばる。
    
     パシャ!
    
    (……と、撮られましたわ)
    
     パシャ!
    
    (――に、二枚目!?)
    
     パシャ!
    
    (深雪のこんな姿を……)
    
     背面の画像なので顔は写らず、用が済めば削除されるが、だからといって裸にカメラを向けられて良い気持ちはしなかった。
    
    
    
    
    


  • LBX学園 入学身体検査 鹿島ユノ

    
    
    
     仮想戦争を主とするLBX学園ともなると、しばしば軍事的指向が取り入れられる。生徒の入学時に行われる身体検査の数々も、その一つであった。
    
     ――パンツ一枚。
    
     検査当日の鹿島ユノはパンツ一枚で身長計に背中をつけ、真っ直ぐに背筋を伸ばす。
    (どうして男の人ばっかり……)
     膨れ上がる羞恥心にユノは耳まで赤く染め上げて、緊張に凝り固まってすっかり肩を縮めていた。
     検査会場にいる担当者は全てが男性で構成され、検査風景の視察という名目で地位のある人間達も女子生徒の裸を見に来ている。教育委員や文部科学省、あるいは官僚、それなりの立場の中年が幾人も並び、身長を測るユノの周りで列を成していた。
     何人もの男の視線――。
     どうしてこんなに男がいるのか、腹の立つ気持ちもあったが……。
     しかし、これには事前の説明があった。
     軍事指向の関係で、例え羞恥心の強い少女であろうと検査は厳しく執り行う。パンツ一枚という格好も、生徒がどんな規律にも従えるか、そして身体におかしな注射跡や刺青がないかを確かめる意味合いがある。
     その上でも、LBX学園で学びたい入学希望の女子は一定数集まっていた。
     ユノもまた承知の上で入学しているので、文句を言うなど出来やしない。
     なのだが、やはり恥ずかしい。
     この格好での測定までは聞いていたが、その様子を視察されるなど検査開始になるまで一度も伝えられていなかった。裸を見られる相手はあくまで検査担当の人間だけだと思っていたのに、正直騙された気分がする。
    (みんなこっち見てるよぉ……)
     身長を測るため、ユノは真っ直ぐな姿勢を取っている。プルンとした丸く大きな乳房は見られ放題で、隠したい思いでいっぱいであったが、どんなに男達の視線が注がれようともそれは許されないことだった。
    「この年頃にしては胸が中々ですな」
    「最近の子供は発育がいい」
     地位ある視察者達はひそひそと、ユノの体の感想を囁き合っている。
     静けさが張り詰めた空気の中、ただのひそひそ声はしっかりとユノの耳に届いていた。
    (もう、そんなに見ないでよ……)
     さすがに軍事指向だけあって、検査そのものには厳格な空気がある。まるで厳しいお寺に修行にでも来ているような険しい雰囲気では、こんなパンツ一枚の格好であっても「ちゃんと言う事聞かなくちゃ」という気にさせられてしまう。
     ただ、そんな中で陽気な囁き声を交わし合っているのが視察に来ている大人達だ。
    「鹿島ユノといいましたかな」
    「乳首が立っているところなど可愛いものです」
    「よほど恥ずかしいのでしょうな」
     まともな視察などではなく、そういう建前で少女達の裸を眺め、大人達は余興にいそしんでいる。彼らはユノの乳房を見ながら、その評価について囁き合っていた。
    (ほんとに恥ずかしいのに……)
     ユノはそんな大人に恨めしい気持ちを向ける。
     頭の上にバーが下ろされ、検査担当が数値を書類に書き込んでいく。
     身長計から解放され、ようやく姿勢を崩して腕で胸を覆い隠すことが許されるが、次の検査はまだまだ残っている。
    
     スリーサイズの測定となり、ユノは頭の後ろに両手を組んだ。
    (もう……! なんなのこれ!)
     膨張する羞恥心が一気に弾け、今にも逃げ出したい気持ちにかられる。
     わざわざ横一列に並んだ大人達の前で、裸体を見せつけながら測定を受けなくてはならないのだ。しかもここでは担当者は二人に分かれ、一人がメジャーを巻きつけ数字を読みあげる。
    「トップバスト~センチ!」
     数値を聞いたもう一人が、手元の書類に書き込むのだ。
    「おお、やはり大きい」
    「あの子は他とは発育が違いますな」
     少女を辱めるための汚い仕組みがここにはあった。
     視察などと言いながら、大人達は下心を持って恥ずかしがる少女の姿を楽む。学園の検査のあり方を審査するつもりなど毛頭なく、初めからお楽しみのための行事が組まれているのが実態だ。大人達は動物園をまわるような気持ちで、ユノの肢体を視姦していた。
    「ウェスト~センチ!」
     まるでみんなに聞かせてあげているような大きな声で、腰に巻かれたメジャーのメモリ読み上げられる。
    「ほほう?」
    「スタイルも申し分ない」
    「これは将来有望ですぞ?」
     大人達はその都度囁き合った。
    「ヒップ~センチ!」
     スリーサイズという乙女のプライバシーは無残にも公表された。
    「お尻もそれなりとは」
    「プリプリしてますからな」
    「そういえば白いパンティも可愛らしい」
     この現状を問題視する人間など、少女達自身を除いて誰もいない。こうして女子生徒の裸を売る事で、学園はそれなりの援助を受けている。全ては学園の容認の元で行われていることなのだ。
     測るのはスリーサイズだけではない。
     メジャーを今度は乳輪に押し当てられ、直径を測られる。
    「~センチ」
     そのデータが何の約に立つのかは不明だが、乳首の大きささえ測られ、読み上げられ、書類に記録されていった。
    
     モアレ検査など最悪だ。
     背骨が歪む側わん症という症状を検査するため、少女はパンツを下げてお尻を出さなくてはいけない。尾てい骨から背中全体にかけてをカメラ撮影する事で、背骨に歪みがないかを画像判定する仕組みなのだ。
     その検査となった時、ユノはパンツを膝まで下ろされた。
     そして、大人達はユノの周囲で列を作る。
     お尻や陰部を見るために――。
    「やはりプリっとしたお尻は良いものです」
    「尻まで形が整っていますな」
    「胸ばかりかお尻までとは……」
     大人達は口々に感想を述べる。
    (見ないでよぉ……)
     ユノは顔中を熱くして、今にも泣きそうに顔を歪め、羞恥のあまりに体中が震えていた。そんなユノ状態にも関わらず配慮はなく、検査担当は無慈悲にシャッターを切り、ユノのお尻を含んだ背中を撮影する。
    「背筋は伸ばしたまま、腰をゆっくりとくの字に折りなさい」
     モアレ検査はまだ続く。
     撮影の次は背筋の触診を行い、手でも背骨を確かめる。そのために腰を突き出す姿勢を取らされ、ユノは大人達に向かってぐっとお尻を押し出さなくてはいけなかった。
    (こんなの……。早く終わって……!)
     担当者の指が背筋をなぞり、上から下へ、順々に背骨を探る。背中の真ん中から腰へ、そして尾てい骨へ手が下りて、担当者の手が尻たぶに微妙に触れた。
    (いやぁぁ……)
     泣きたいほどの思いにかられながら、やっとの事で次に検査へ移っていく。
    
     地獄はここからだった。
     性病や痔などの疾患を確かめるため、さらには発育調査を行うため、今度は性器と肛門をくまなく調べ尽くされる。当然、そんな恥ずかしい部分を見る検査でさえ、関係のない大人達は『視察』のために着いて来る。
     診察室でパンツを脱ぎ、ユノは生まれたままの姿で診療台に横たわった。
     数人の白衣の医師が黙々と、あくまで仕事をこなしているにすぎない事務的な顔で全裸のユノを取り囲む。
    「陰毛の生え具合は?」
    「やや薄め、毛先は細く恥毛帯の面積は平均的です」
     一人がユノの性器に顔を近づけ、生え具合をまじまじと観察する。指で掻き分けるようにして毛の質感を調べ、その結果を聞いた記録者は静かにボールペンを走らせる。ペン先が紙を引っ掻く音が鼓膜をくすぐり、そして……。
    「誰でしたかな? 剛毛に賭けるなどとおっしゃっていたのは」
    「いやー……全く、予想が外れましたよ」
    「ワタシは当たりましたがね。歳の頃を考えたら、ボーボー生えている方がヘンですから」
     ヒソヒソとした囁き声は、静寂に包まれた部屋の中で、やはりはっきりと聞こえてきた。彼らは何の配慮もなく、ユノにも全て聞こえているにも関わらず、ユノの体つきについて感想を述べ合い男の語らいに興じている。
    「詳しく見させて頂きますので、脚を開いて手で持ち上げなさい」
    「…………はい」
     消えそうなほど細い声で答え、脚を広げてユノは自分の膝を持ち上げる。ちょうど仰向けのままM字開脚を行い、それを天井に向けたような全ての恥部が見える姿勢に、ユノは堪えるように目を瞑った。
     卑猥な姿勢を維持するため、指示をされたからとはいえ、ユノは自ら膝を手で押さえて、全てを曝け出している状態なのだ。もちろんそんな気はないにせよ、アソコを見せてあげるかのようなポーズを自分が取っているだけでも恥ずかしさで気が狂う。
     ただでさえ、羞恥心で悶え死にしてもおかしくないほどの状態だというのに……。
    「これはこれは」
    「いやはや、毎年一番の楽しみですよ」
    「鹿島ユノさんは特に可愛らしいですからね。しっかりと目に焼き付けておきましょう」
     遠慮ない視線の数々がユノの大事な部分に集約され、目という目に撫で回される。ただ見られているだけのことが、年頃の女の子にとっては拷問にも等しい苦行であった。
    「縦筋の長さは?」
     一人の問いに、ユノの秘所へと定規がピタリと当てられる。
    (や、やだ……)
     大事な部分に男の指が当たってきて、ユノは羞恥心に顔を歪めた悶絶の表情となる。
    「~センチ!」
     やはり数値は声高く発表され、割れ目の長さを書き取られる。
    「恥丘の横の長さ」
    「~センチ!」
    「陰核亀頭、小陰唇、膣口」
     中身を指で押し広げられ、サーモンピンクの肉ヒダに定規を当てられ、女性器の部位の数値を全て読み上げられた。
    「それぞれ~センチ、~センチ、~センチ!」
     あまりの耐えがたさに、既に耳まで赤くなっていたユノの顔は熱くなり、恥ずかしさ一つで風邪を引いた時の高熱にさえ達している。
    (もう……! そんな情報どうするのよ!)
     さらに疾患がないかを視診され、そしてデジタルカメラを向けられる。レンズがアソコへ近づいていき、その撮影画面にはユノの女性器がアップで表示され、パシャリとシャッター音声が鳴らされる。
     発育調査のデータとして扱うのだろう。ぴったりと閉じた場合の性器と、テープで固定し中身を広げられた場合の性器と、二種類の写真をサンプルデータとして収められる。
    (つ、次で最後……!)
     数々の検査を消化し、少なくとも終わりは近づいている。
     もうすぐ、解放される。
     それだけを救いにユノは自分の心を支えていた。
    「では四つん這いになりなさい」
    「……はい」
     ユノは身体をひっくり返す。
    「尻は高くこちらへつき出し、胸と頭は下につけるようにしなさい」
     例えるなら「へ」の字のように尻は高く突き出され、背中を反るようにして上半身は低く保たれる。自然と尻肉の狭間が開き、乙女の尻すぼみが丸見えとなってしまう卑猥なポーズだ。
    「肛門の直径」
    「~センチ」
     ある意味性器よりも恥ずかしい、排泄気孔にさえも定規は当てられる。
    「皺の本数」
     指が菊皺をよりわけて、探るようにして本数を数え始めた。太い指で肛門に触れられて、羞恥心ばかりか猛烈な屈辱感までもがユノを襲う。拳を強く握り締め、もはや堪えることだけに必死になった。
    (もうすぐ……もうすぐ終わるから!)
     ユノは強く自分に言い聞かせる。
    「本数~本!」
     何の意味を成すのかわからない記録も、当然のように書類に書きこまれる。
     残るは直腸診だ。
     肛門に疾患がないかを探るため、指を挿入して触診するのが直腸診である。ユノの蠢く尻穴に滑りを良くするためのゼリーが塗りたくられ、医師の中指が突き立てられ、ゆっくりと押し入るように根元まで入り込んだ。
    「やはりいい光景ですね」
    「どうです? 前の穴と後ろの穴では」
    「ワタシは後ろが好みですね。こうして直腸を触診される姿が女の子には似合っていますよ」
    「確かに」
     大人達はユノのそんな有様を見て、楽しげに談笑していた。
    (……酷い。酷いよ……あの人達。あんな人達を入れる学校も……)
     ユノは肛門をほじくられる。指が左右にぐりぐり周り、肉壁を撫でるように直腸を探られる感触が如実に伝わる。
     ズルゥゥゥ……
     と、ゆっくりと指の先端ギリギリまで引き抜かれ、
     ズゥゥゥゥ……
     再び根元まで挿入される。
    
     ヌプッ、ヌプッ、
    
     指の出入りは繰り返され、中指の執拗なピストン運動がユノの肛門を虐めていた。それも横から、大人達から見えやすいよう、彼らの側から診察台の反対側に立って、見せつけるかのように触診している。
    「おお、今回はサービスが良いですな」
    「こうなると、これまで以上に学園への支援を考えませんとな」
     大人達の喋り声から、ユノは悟った。
     初めからそうだったが、ここに来て本当の意味でユノは見世物にされているのだ。今までただ検査風景を見られていただけだったのが、さらに一歩踏み出して、検査上必要のない肛門への指のピストンを披露している。
    「ワタシはそろそろお手洗いへ……」
     大人達の中から、一人が抜け出す。
    「おや、早いですな」
    「全くです。最後まで見てからでも遅くはないでしょうに」
    「まあ個室が混み合っては困りますからな」
    「なるほど、それは確かに」
    「はっはっはっはっは……」
     大人達は静かに、ユノの有様を見ながら笑い合っていた。
    (酷い、酷い……)
     ユノの心は恥辱にまみれ、延々と肛門を弄られ続けた。
    
     そして……。
    
     長く長く、ピストン運動を繰り返され……。
     やっとのことで解放された鹿島ユノは、それから数時間は放心状態と成り果てていた。持ち直してまともに立ち上がれるまでに半日ほど、辱めの数々から立ち直って何事もなかったかのように振舞えるまでには一週間以上もの時間が必要だった。
     しかし、ユノはこの出来事を決して忘れたわけではない。
     入学式を終え、一通りの学校説明を受け、ジェノックにアラタとヒカルが転入し……。
     表面上、どこにでもいる明るい女の子のように振舞ってはいたものの、入学時に受けた検査の記憶は強烈なまでに身体に摺り付き残っていた。
    
    
    


  • 貴澄夏生の身体測定

    
    
    
    
     *原作一巻 クラッシュ3より
    
    
     時代を遡るほど、今では考えられない常識や風潮が存在した。
     例えば教師の権威が強く、普通の生徒は逆らえない。従うのが当たり前であり、ちょっとしたことで煩い今と違い、もっと絶対的なところがあった。
     ならば、中には暴君のように振舞う教師がいても、決しておかしくはないのだった。
     剛柔高校の蝶野先生。
     彼ほどの暴君はない。
    「それスペルが違うんじゃないですか」
     と、英語の授業中。
     黒板への書き間違えを指摘され、ただそれだけで生徒を睨み、気に食わないとばかりに蝶野はその生徒を怒鳴りつけた。
    
    「俺にいちゃもんつけんのか! このヤローッ!」
    「キサマら気安く俺に声かけんじゃねえっ!」
    「俺が正しいんだ! 俺が絶対なんだよ!」
    
     胸倉まで掴んでこの言い様だ。
     体育の授業では、手取り足取り指導と称して、女子生徒の身体を撫で回す。そのセクハラに文句を言ったり、嫌がったり逆らえば、さも相手が悪いかのように罵り始める。自分は教師だから正しくて、生徒ごときが生意気にも意見を言うのは絶対悪とばかりに怒鳴るのだ。
    
     こんな教師がだ。
    
     パンツ一枚での身体測定に立ち会ったら、果たしてどうなるのか。
    
     やはり、今でこそ考えられない話だが、そのような格好で測定を行う時代があった。脱衣こそが身体測定時における正装であるかのような、今時では理解されない概念が存在したのだ。
    
     クックック!
     貴澄夏生の裸を見てやる。
     あいつには恨みがあるからなぁ?
    
     以前、紆余曲折あって、実は蝶野正彦は夏生と決闘をしたことがある。
     アメフトのユニフォームとプロテクターで装備を固め、タックルをかまして勝とうとしたが、あえなくギブアップと言わされた。勝負はついたと思わせて、後ろから掴みかかろうとする卑怯な手まで使ったが、背面上段蹴りによって沈められた。
     あの時の敗北を晴らし、思い知らせてやるチャンスだ。
     蝶野がこれを逃すはずはなかった。
    
         **
     
     測定当日。
     既に脱衣を済ませた貴澄夏生のクラスは、それぞれパンツ一枚のみの姿で、身長計や体重計に列を作って、順番にその測定を受けている。
     なつきにも、やがて身長計で背筋を伸ばすべき瞬間が訪れていた。
    「くくくっ、俺が補助をしてやるぜぇ」
    「蝶野先生……」
     補助と言い張り、あからさまに女子生徒の乳房を視姦する。
     そんな蝶野の元に並んで、一人ずつ身長を測ってもらうのは、蝶野にオッパイを見られるための順番待ちでもあるのだった。
     そして、今はなつきの番というわけだ。
    「どうした? きちんとした姿勢じゃないと計れないぞ?」
     なつきは両腕のクロスでがっちりと、自分の胸元にガードを固めている。
    「補助なんていらないと思いますけど?」
     強気にも言い返す。
     すると――。
    
    「そーだそーだ!」
    「ほじょなんていらなーい!」
    「かえれかえれ!」
    
     それに便乗した周りの生徒が、こぞって蝶野にブーイングを送り始まる。
     無論、これで引き下がる蝶野ではない。
    
    「ええい! 黙れ黙れ! ココでは俺が正しいんだ! 俺が補助をしてやると言ったらお前らは大人しく補助を受ければいいんだ!」
    
     怒鳴り、喚き散らすばかりか――
    
    「それとも、内申下げられたいかぁ?」
    
     実に愉快そうな笑顔で内申点を盾にした。
    
     黙るしかない女子生徒の面々は、自然となつきに視線を送るが、なつきだって点数評価をダシにされては逆らえない。
    
     ――み、見せるしかないんだ……。
    
     屈辱を噛み締めながら、なつきは両腕を下げるのだった。
     直立不動。
     両足のかかとを揃え、横に下ろした両腕を真っ直ぐに、背筋も正しく伸ばしている。しっかりと顎を引き、すぐにでも測定を済ませてもらうための体勢を整えていた。
    「……」
    「…………」
    「………」
     なつきの乳房が晒されたことが、そのままクラスの女子全員の敗北であるように、全ての女子生徒は静かに沈みきっていた。
    「おうおうおう。空手なんてやってるくせに、おっぱいは女じゃねえか」
     ここぞとばかりに、蝶野はなつきの胸を品評する。
     形がどうだ、大きさがどうだ、乳首の色がどうだのと、楽しげに語って勝ち誇る。パンツが白いことまで声に出して指摘して、なつきの顔は瞬く間に朱色に染まる。
    「いい加減にして下さい!」
    「なんだ? 文句でもあるか?」
    「早く測ってくれないと、後がつかえると思います」
    「生意気な口の利き方だなぁ? 一回、俺にまぐれで勝ったぐらいで、ちょっと調子に乗っているようだなぁ?」
     まぐれではないのだが、暴君の中ではそういうことになっている。
    「――ぬっ!」
     そのとき、なつきは顔を引き攣らせた。
    
     手の平をべったりと、腹部に貼り付けてきたのだ。
    
     それは背中が身長計から離れないため、手で押さえてやるという措置なのだが、そんなことをしなくてもずれはしない。しかし、蝶野に言わせれば生徒はだらしなくて、姿勢が悪いものだから、こうして押さえてやらなければ話にならないと言い張るのだ。
    「ほーら、動くなよ? 動いたら、お望み通りさっさと測ってやることができないからな」
     そんなことを言いながらバーを下ろすも、蝶野は一向に数字を読み上げない。
     それどころか、セクハラ行為に熱を注いでいた。
    「んっ、くぅ……」
     五本の指でそーっと、産毛を辛うじて撫でるような、触れるか触れないかといった手つきで腹部をくすぐる。
    「なんだ? どうした?」
     さらに耳に顔を近づけ、わざとらしく息を吹きかけた。
    「やめて……ください……!」
     なつきは横目で蝶野を睨む。
     その気になれば、なつきの方が強いのだ。もう一度決闘をして、勝つ自信は大いにあるが、それだけに手荒な真似に打って出るわけにはいかないのが、余計に歯がゆい。
     だいたいパンツ一枚の格好は、それだけで不利な状況に立ったというか、相手が上位で自分が下位になったというか、服を着た男を前に差がついている気持ちにさせられる。
    「いいか? 空手なんてやって強いつもりだろうがな。所詮は女だ。思い上がるな。男は脱いでも問題ないが、お前はそうはいかないんだ」
     あの時の腹いせなのだろう。なつきにもよくわかった。自分を負かした女が、こうして裸を晒しているほど、蝶野にとって面白いことはないだろう。
     確かになつきが男であれば、こんな気持ちにはならないであろう事実が、ますます恥辱を煽るのだ。
     それでも――。
     
     ――このエロ! スケベ! 変態教師め!
    
     心の中では言いたい放題、なつきは蝶野を罵って、そんな気持ちを視線に乗せて、蝶野のことを睨み続ける。
     その瞬間だった。
    「――いっ!」
     蝶野はわざと、指先で乳首を掠めた。
    「おや? 動いたな」
    「今のは先生が……」
    「言い訳するな! お前は動いたんだ! おかげでバーがずれたじゃないか! もう一度きちんと姿勢を取り直せ! やり直しだ!」
    「……外弁慶のくせに」
     なつきは小声で漏らす。
    「くくくっ、何か言ったか?」
    「いいえ、別になんでもありませんよーだ」
     仕方なく姿勢を取り直し、なつきは以前のことを思い返した。
     あの時は母親の雅美が現れ、蝶野のことを叱りつけた。許して、お願い、お助けと、日頃の暴君ぶりからは想像も出来ない哀れな姿で棒に打たれ、縮こまっている姿を見て、なつきとしては「手ぬるい」と漏らしたものだ。
     だが、今はその雅美もいない。
    「ほーら、今度は動くなよ?」
     すっかり、いい気になっている蝶野は、これから乳首を触ってやると言わんばかりに、長く伸ばした人差し指で乳房に迫る。
    
     ――ま、まさかまた触るんじゃ!
    
     頭の上にバーが当てられ、動けばまた再びやり直しを宣告される。
     動かなくても、乳首に指が近づいている。
    
     ――嫌だあああ! この変態教師め!
    
     しかし、やり直しになれななるほど、セクハラを受ける時間は長引くのだ。
     なつきは泣く泣く――
    
     ――ポチッ、
    
     と、ボタンでも押すかのように、指の腹で乳首を押されることに耐えるしかなかった。
    「えーっと、どれどれ? 貴澄夏生の身長はーっと」
     わざとらしく、蝶野はゆったりと視線を送り、数字の部分に目をやった。
    
     ――動いたらやり直し! 動いたらやり直し! 動いたらやり直し!
    
     自分自身に言い聞かせ、必死なまでに目を瞑り、つい動こうとしてしまっている自分を抑えている。
    「なるほど、わかったぞ」
     ただ数字を読むだけで、さも苦労の末にようやく情報を掴んだような口ぶりだ。
     そして、わかったと言いながら、やはりすぐには読み上げない。
     乳首をつまみ、指で刺激を与えながら、数秒間遊んでやっとのことで、蝶野はなつきの身長を読み上げる。
    
    「貴澄夏生の身長! 160センチ!」
    
     必要以上の大声だった。
     しかし、それさえ終わればこちらのものだ。
    「ふん!」
     なつきは蝶野の腕を払いのけた。
     その空手の実力を持ってすれば、普通の人間がそうする以上に遥かに早く、手業を繰り出す速度によって弾いていた。
     今一度両腕を使って、フルに乳房を覆い隠した。
    「キサマまだ生意気だなぁ」
    「先生が時間をかけすぎだと思うんですけど」
    「そうだな。今度は手早く、スリーサイズを測ってやるよ」
     そして、メジャーによる測定に移っていく。
    
    「お待ちかねの測定ターイム!」
    
     スリーサイズの順番列にまわって、やがて番を迎えたなつきの前には、当然のように蝶野が現れメジャーを伸ばす。
    「別の先生だったのにわざわざ……」
     そう、なつき以外の女子生徒は、この場にいる別の教師が測っていたが、なつきの順番となるやそれを押しのけ、我こそとばかりに意気込みをかけている。
    「頭の後ろの両手を組め、測りやすいようになぁ!」
    「むぅ……」
     不満の表情を浮かべるなつき。
     しかし、そうするより他はなく、腕のクロスによるガードを解いて、後頭部に両手をやって乳房を晒した。
    「そうそう。いい眺めだ。そうやって俺の言いなりになってりゃいいんだよ」
     ネックレスをかけてやるかのように、頭の上からメジャーをかけ、わざわざ乳房に目盛りを合わせる。
     数字を読むため、至近距離まで顔を近づけた。
    「83センチ! お前のバストは83だ!」
    「声でかすぎです!」
    「ギャハハハハ! 次はウエストだぁ!」
    「うぅっ……」
     メジャーを下げ、腰に巻く。
     ヘソに顔を近づけた。
    「58センチ! はは! 58だったのか!」
     いかにも勝ち誇った笑みを浮かべて、最後はヒップの測定だ。
     尻の高さに下げたメジャーを巻き直さんと、蝶野はわざと腕をまわした。なつきの両足に抱きつかんばかりに、後ろへやった手の平で、ぐにっと、尻たぶを思い切り掴んでいた。
    「なっ! 先生! 今度こそ許さない!」
     もう黙ってばかりはいられない。
     蝶野を懲らしめてやりたくてたまらなくなったなつきは、とうとう声を荒げていた。
    「おっと? 校内暴力か? いいぞ? 内申点を下げちゃうけどなぁ!」
     そんな姿を見て、蝶野は嬉々としてなつきを煽る。
    「もう一度私と決闘して下さい!」
    「くくっ、断るぜ!」
     大喜びで突っぱねた。
    「んな……!」
    「そもそも、俺は空手だの武術はやらない。アメフトなんでな。お前がアメフトをやるなら考えてもいいが、できないよなぁ?」
    「それは……」
    「ま、大人しくしていれば、あと一分くらいで済ませてやるよ」
     両手でグニグニと、存分に尻を揉みしだいた。いやらしく指を躍らせ、マッサージに励んでいたかと思えば、途中で左右の四指を、合計八本の指をパンツ越しに割れ目に沿わせ、尻肌を上下に撫でた。
    「カンペキな職権乱用です!」
    「その生意気な口が問題だな。この前は横暴な態度を取ってごめんなさいと、きちんと俺に謝れば許してやるぞ?」
    「横暴なのはどっちですか」
    「じゃあ、あと一分くらいかかっちゃうなー」
     さりげなく時間が追加され、なつきは必要以上に耐え忍んだ。
     尻の垂れ目に指を引っ掛け、持ち上げるかのようにしてきたり、パンツの布地をたっぷりと撫で回したり、こんなことに耐えなくてはならない六十秒は長かった。
    「ケツは85センチか!」
     なつきの情報を握った蝶野は、実にいい気になっていた。
    「だからそんな声で!」
    「83・58・85! 83・58・85!」
    「いやあ! 言わないで!」
    「83・58・85! はははは! 83・58・85だ!」
     なつきがいくら喚いても、蝶野は大喜びで復唱していた。
    
     ――悔しい! このままじゃ気が収まらない!
     ――こらしめてやりたーい!
    
     無論、そんな機会は巡って来ない。
    
     次はモアレ検査であった。
    
    
         **
    
    
     モアレ検査は側弯症検査とも呼ばれ、脊柱の歪みを調べるものだ。原因が明らかでなく、自覚症状がないまま進行してしまいがちだが、早期発見によって最小限に食い止められる。
     その方法は背中の撮影。
     モアレ写真法によって撮影すれば、肩の高さが左右非対称でないか、背骨がカーブしていないかが一目でわかる。
     ただし、パンツを少しだけ下げ、尾てい骨まで出さなくてはならない。
    「俺がずりっと下げてやるよ」
     その下げる役を買って出るのは、言うまでもなく蝶野だ。
    「別に必要ないです」
    「駄目だね。従ってもらおう。内申内申」
    「うぅ……」
     蝶野なら確実に、必要以上に下げるだろう。
     このままではアソコまで見られる。
     危機感に震えるなつきだが、自分の足元に蝶野が屈み、パンツの両サイドに指を引っ掛けたとき、いよいよ緊張で全身が強張った。
    
     ――見られる……!
     
     覚悟を決め、目を瞑る。
     と、同時だ。
    
    「おらぁ!」
    
     パンツは膝まで下がっていた。
    
     ――カァァァァ!
    
     と、今まで以上に染まり上がって、頭が真っ白になったなつきは、動いてはいけないことなど忘れ、思わずアソコを両手で覆い隠していた。
    「こら! 気をつけだ!」
    「そんなこと言ったって!」
    「気をつけ!」
    「くぅぅぅう……!」
     涙ながらに両手をどけると、毛の生え揃った大切な部分が、よりにもよって蝶野のような男の視線に晒される。
    「ぎゃははは! 生えてやがる! まあ当然だな。しっかし、割れ目もいい具合に見えてて悪くねえ! そそるじゃねえか!」
     なつきの全てを拝んだ蝶野は、勝利を我が手に得たとばかりに満足げになっていた。
    
     ――このエロ教師! 変態野郎!
    
    
         **
    
    
     その翌日から、蝶野は貴澄夏生の顔を見るたび、ニヤっと歪んだ笑顔を浮かべ、高慢に敗者を見下す調子に乗り切ったそのものの表情を向けていた。
    
    「83・58・85」
    
     廊下ですれ違うたび、スリーサイズを唱えていった。
    
    「フサフサ」
    
     アソコを見たと、思い出させる単語を呟いた。
    
    「お、今日も白パンツか?」
    
     セクハラのような挨拶まで飛ばしていた。
    
    
     ――なんてセクハラ教師だ!
     ――あんな先生大っ嫌いだよ!