• カテゴリー別アーカイブ バイオハザード
  • 二次創作 » バイオハザード
  • 署内ゾンビに犯されまくるクレア

    
    
    
     後がない。
     警察署内の散策に当たっていたクレア・レッドフィールドは、弾を一発も残していない状態で、手元に振り回せる武器もなく、何本かはあったナイフも、とっくに他のゾンビに突き刺したまま、回収の暇もなく手放す流れとなっている。
    「最悪…………」
     丸腰の状況でクレアを密室に追い詰めたのは、女とみるなりズボンを脱ぎ捨て、ヨダレを垂らして迫るゾンビであった。
     ゾンビには二種類いる。
     噛みついて、肉を喰らおうとしてくるものと、女を見るたび性的に襲おうとしてくるものである。狭い空間に追い込まれ、出口はゾンビの向こう側ともなってしまうと、もはや相手が男性器をぶらぶらと揺らしているのを不幸中の幸いと思うしかなくなった。
     食欲タイプと、性欲タイプとでも呼べばいいだろうか。
    「仕方がないっていうの……?」
     真っ平なのは違いない。
     望みもしない性交に、当然のように心は傷つく。まして普通の生きた男性ですらない、元は人間とはいえ怪物でしかなくなった相手と交わるなど、そうしなければ死ぬ状況でもない限り、あり得ない話なのだった。
     そして、今がまさしくその状況だ。
     今まで何度となくゾンビと対峙して、逃げるか、殺すかを繰り返すうち、いつかはしくじる時が来る。いかにミスの少ない人間でも、同じ作業の繰り返しを、いつか一度は間違える時が来る。命懸けの状況かでは、そんな不運なミスが生死に関わるのだ。
     いつしか押し倒される羽目になり、死の恐怖に戦慄した。大きな悲鳴を上げ、必死に抵抗したものの、クレアはあえなく犯された。
     そう、犯されたのだ。
     レイプされ、そういうゾンビもいると、そうなって初めて初めて知った。
     最初はショックで放心したが、ゾンビだらけの署内で泣いているわけにもいかず、立って進んでいくしかなかった。二度、三度と追い詰められ、危機に陥った経験から、性欲ゾンビには素直に身体を差し出す方が、少しはマシだと学んでいる。抵抗すれば肉に食らいつき、爪を突き立て、残忍な暴力によって動きを封じようとしてくるのだ。
    「死ぬよりマシね」
     後ずさっていくにつれ、背中を壁にぶつけたクレアは、迫るゾンビを前にジーパンの留め具を外し、下着もろとも膝まで下げる。壁に両手を当てたバック挿入の体位により、クレアは剥き出しの尻を差し出した。
    「助かるため……助かるためよ…………」
     普通なら決して受け入れるわけがないセックスを、他に道がないから受け入れる。
     フラフラとした足取りで、一歩ずつ迫って来たゾンビが、おもむろに尻を撫で回し、クレアの膣内に容赦なく挿入した。
    「あぐぅぅ…………!」
     まともな準備などしていない、愛撫もなければローションもない挿入に、湿り気の足りない膣壁に痛みが走る。
    「グゥゥゥウ……ワッグァァ……!」
     ゾンビは獣でしかない呻りを上げ、本能の赴くままにクレアの腰を掴んでいる。
     肉棒の太さに合わせ、大きく開いている膣口で、ピストンによって生じる摩擦が痛い。まるで中身を擦り下ろすかのようだったが、痛みに応じて徐々に分泌液が滲み出る。それは膣壁を保護するための、愛液とは異なるものなのだが、しかし確かに肉棒の滑りは良くなった。
     スムーズになった腰振りで、クレアの尻はパンパンと、パツパツと、良い音をリズミカルに鳴らしている。
    「ああもう……どうしてこんな……!」
     ゾンビなんかと交わることの嫌悪感に、クレアはいっそ泣きたくなる。弾さえあれば決してこんな真似はさせないのに、せめてナイフの一本でも、たかが一匹なら殺してみせる。対処できてもいい相手との性交なのが、歯がゆさを強めていた。
     清潔とはほど遠い相手の肉棒が入っているのも、人並みの乙女心の持ち主には辛すぎた。
     それに、経験からしてクレアは知っていた。
    「そろそろね」
     弾切れ、切れていなくても節約。
     生き延びることを考えて、泣く泣く肉体を捧げた過去の性交から、まるで汗でも出るかのように、肉棒の表面にある種の体液が浮かぶことを知っていた。それが女の身体に染みついて、浸透すれば、どういう効果をもたらすかも。
    「あう……!」
     声が出そうになり、クレアは咄嗟に裾を噛み締め、少しでも喘ぎ声を出さないように努力を始めた。
    「んぅ……んっ、ん、ん、んん……! ん、んぅ……!」
     歯を食い縛ることに懸命になった。
     クレアは気づいている。この狭い部屋に追い込まれた際、今このゾンビの後ろにあるドアは開いたまま、いつ他のゾンビが入って来るかがわからない。それが性欲のゾンビなら、よくはないが、死の危険が増すよりはマシだ。
     この状況で人肉喰らいに来られるなど恐怖でしかない。
    「んっ、んっ、んっ、んっ、んぅ……ん……ん……んん……んんぅっ、んっ、ん…………」
     相手の顔も見えない体位で、クレアは深く目を瞑り、顎の力が抜けないようにと意識を強く保ちながら突かれている。快楽がほとばしり、甘い電流が背筋を駆け上がり、脳まで達して思考が染まりそうになっているのを、懸命に懸命に保っている。
    「グォア――グゥゥ……!」
     垂れるヨダレがポタポタと、尻を濡らして鳥肌が立つ。
    
     ぱん、パンッ、ぱっ、パツ、ぱつん、ぱつ、ぱっ、パ、パッ、ぱつ――――。
    
     ピストンの腰が尻にぶつかるちょっとした衝撃で、クレアの身体はわずかに前後に揺れ続けて、ポニーテールにもかすかながらの振動が届いている。
     
     ぱっ、ぱつ、パツっ、ぱつん、ぱつ、ぱっ、パ、パッ、ぱつ、ぱちゅ、ぱつッ――――。
    
    「んっ、んん、ん、んんん……んぁ……ん……くぅ……んっ、んぅ……んぅ……」
    
     始まってから、何分経ったかもわからない。
     おそらくは十分近く、こうしてゾンビは動いている。クレアも快楽に耐え続け、歯を食い縛ったまま必要以上の喘ぎ声は出していない。
     クレアは耐えきった。
    
     ――ドクゥゥゥ……びゅくっ、びゅるるん!
    
     何の予兆もなく、前触れのない急な射精に驚きつつも、膣内に広がる白濁の熱気に、行為が済まされたことにひとまずは安心する。肉棒を引き抜いたゾンビは、満足したとばかりに背中を向け、ヨロヨロと、ヨタヨタと、時に大きくふらついて、一人で勝手に壁やテーブルにぶつかりそうな足取りで去って行く。
     ぐったりとうずくまり、息を整えるクレアは、すぐに開きかけのドアを気にした。
    「閉めなきゃ……」
     ゾンビが出入り出来ないようにして、少し休んで体力を回復させたい。どうにも上手く立たない足腰で、仕方なく四つん這いで進むクレアは、ドアに手を伸ばして触れかけた。
    「嘘でしょ!?」
     その瞬間、驚愕していた。
     先ほどとは服装も肌も異なる次の性欲ゾンビが現れて、たまたまここまで歩いた風に、思いがけず女を見つけて嬉しいように、始めからズボンなど穿いていなかった下半身の逸物を一瞬にして固くしていた。
    「続けてするなんて……冗談じゃないわ……」
     クレアに選択の余地はない。
    「ああもう……こんな真似するなんて……」
     手早く犯してもらうため、どうぞとばかりに仰向けに、足を開いてやるクレアは、獣の勢いで飛びつくゾンビの挿入を受け入れた。
    「あぁぁ……! ダメっ、声――んんん――んんっ、んんぅぅ…………!」
     やはり声を必死に抑え、三匹目や四匹目が来ないことを切に願う。
    「ウゥゥグガァァウッ! グゥゥゥ……ググゥァァ……!」
     始末の悪いことに、このゾンビは上手かった。
     人間だった頃のテクニックをゾンビになっても発揮するのか知らないが、ケダモノのくせにクレアの膣内をよく探り、ギラついた欲望の視線で感じている様子を確かめる。垂れるヨダレは頬を濡らし、次の瞬間に喰らいつく。
    「――ッ!?!?!?」
     本気で血肉を喰われるかと思って、眼球が飛び出しかねない勢いでクレアは目を大きく見開いていた。しかし、食い千切ったものは肉ではなく、クレアの赤いジャケットと、その内側に来ていたシャツであった。
     たちまちブラジャーの繊維まで引き千切られ、上半身の衣服は布の千切れた残骸でしかなくなって、丸裸も同然となっていく。無事なのは膝に下ろしたジーパンと、その内側にあるパンツのみで、それだけは既に挿入をしているせいか見逃された。
    「んんんっ、ぬっ、んんぅ……!」
     ピストンと共に、ゾンビの指が乳房を這う。
    「んん……! んっ、ンッ、んッ、んぅ……!」
     最悪だった。
     皮膚の表面を軽やかに撫で回す乳揉みの技巧は、猛獣の呻きを上げるくせに、嫌に優しく女のこともわかっている。たちまち乳首は突起して、甘い痺れが乳房の内側に生じてくる。
    「ガァァァウッ!」
     肉を貪りそうにしか見えないような、ヨダレを散らして歯も剥き出す食らいつきで、やはりそのくせ吸い方さえも心得ている。暴れる芋虫よりも活発に、元気に元気にベロベロと、口に含んで舐め回し、舌先と乳首のあいだに糸を引かせる。
    「ガァァ……! ジュッ、ジュブブッ、ヂュルブゥ――ジュジュゥゥ……!」
     汚らしい唾液の音を激しく立て、もう片方の乳房も貪り尽くす。吸引力に引っ張られ、何度となく伸びた乳房は、存分に濡らされていた。
    (ああッ、ダメ……! こんなに上手いなんて……!)
     スムーズに出入りしている肉棒は、最初のゾンビで出てきたばかりの愛液と、中に出された精液をかき混ぜる――じゅぅっ、チュプ、チュク、じゅぷっ、ズッぷっ、と、まるで舌でヨダレの汚い音を立てているような、そんな水音もアソコから響いていた。
    「グゥゥウアアア……! れじゅっ、レロレロレロレロォォォ!」
     そして、あまりのおいしさにとり憑かれでもしているように、夢中になってベロベロと、クレアの乳首を右も左も舐め尽くす。乳首どころか乳房全体にかけてさえ、余すことなく唾液を塗りつけて、クレアの乳肌にはゾンビのヨダレが浸透しきっていた。
     唾液を吸った皮膚の上に、さらに何度も、何度も何度も、しゃぶっては舐め、しゃぶっては舐める乳攻めに、もはやローションをまぶしたものと変わらない、濡れた輝きさえ放ち始めていた。
     気持ち良すぎた。
    「んんんんんんんんんん! んんっ、ンッ! ん! んぁ、んあぁぁ……! あッ、だ、だめッ、声ッ、んんん! ん――あぁ……!」
     活発なピストンが、あたかもそういう発電であるように電気を生み、足のつま先にかけて電気が走る。痙攣じみて足首が反り上がり、太ももの筋肉もピクピクと、肉棒の動きに応じて反応している。
     飽きる気配の見えない乳攻めも、舌を伸ばしすぎたあまりに根元が千切れても構わないかの勢いで、限界を超えて長く長く伸ばして舐めてくる。
    (ま、まずい――このままじゃ本当に……!)
     クレアが抱く危機感の通りに、歯を食い縛るための筋肉も疲弊してきた。どれだけ唇を引き締めても、それでも外に出ようとしている声が、抑えていても「ん! ん!」と、始めよりも明らかに大きく漏れていた。
     ただでさえ、このゾンビ自体が五月蠅く動物の鳴き声を上げている。ドアを閉めることも叶っていない。それで喘ぎ声まで上げてしまえば、騒音を聞きつけた何匹のゾンビが、ここに向かって来ることか。
     ここに来るまでの道中、弾の節約のためにやり過ごし、殺さずにいたゾンビはいくらでもいるのだ。
    (絶対っ、絶対に耐え抜くわ!)
     クレアは両手を使ってまで、全力で口を塞いだ。声を出さないことに力を尽くし、だから口を押さえるためだけに、腕力の限りを尽くしていた。
     だが、その瞬間だ。
    「ガァアアアアアアアアウ!」
    (そんな!)
     それを見たゾンビは、おもむろにクレアの両手を掴み、力ずくで床の上に押さえつけ、顎や唇の力だけで我慢するしかなくなった。
    「ガゥゥウ! ガッ、グゥゥゥウ!」
     ゾンビは大胆に顔を近づけ、キスするつもりのような至近距離から、クレアの表情をあらゆる角度で眺め尽くす。
    (……ゾンビなのに楽しんでるの?)
     肉体的な反応の快楽はわかるが、目で見て楽しむという行為は、果たして知性がなくてもありえることか。クレアにはそんなことはわからないが、少なくともこのゾンビは、まともな人間時代には、思う存分に感じさせ、喘がせながら、じっくりと表情を眺めてやる性癖の持ち主だった。
     ゾンビとなっても、本能の中にその行動が残っていた。
     あるいは生きていた頃の行動を再現しているだけかもしれないが、どちらにせよクレアには、心なしか目の前のゾンビの顔が、ニタニタといやらしく微笑んで見えているのだった。
    「ん! ん! ん! ん! ん! ん! ん! ん! ん! ん! ん!」
     気持ち良さに耐えるということが、本当に命懸けだった。それが生死に関わることの必死さで、顎の骨がどうにかなろうと、歯が折れようとも耐え抜きたいかのように、クレアは顔を力ませ我慢に我慢を重ねていた。
    (――こんな――こんなに激しく――こんなにイイなんて――どうしてよ!)
     クレアは完全に焦っていた。
     アソコに何か予兆がある。ピストンの一突きごとに蓄積して、やがては弾けそうな予感のする何かが、股へ股へと寄り集まり、未知の予感に焦燥した。
    
     ――イカされる!
    
     ゾンビなんかに、こんなところで、絶頂などしてしまっては、抑えきれずに大きな声が出かねない。
    (まずい! まずいわ!)
     本当に必死に耐えていた。
     イった時点で運命は決まってしまうかのように、クレアは首を振りたくり、意味もなく目を瞑るまぶたの力も極限まで、全力を尽くしての我慢を行っていた。
    「――んんんんんんん! んんぅ――んんんんんぅ!」
     何も状況を知らずに声だけ聞けば、まともな人は女性が何の苦痛を味わわされているのかと、きっと凍りつくだろう。
    (イってはダメ! イってはダメよ!)
     快楽との、必死の戦いだった。
    「ガァァァグゥゥウウッ!」
     ピストンは活発化して、摩擦で発火でもしそうなほどに激しく出入りする。それほどの熱さに膣は蠢き、全身がくねってしまう。
    「ん! ん! ん! ん!」
     限界は近づいていた。
     声を封じるための口の力が、顎や唇の筋肉が、出よう出ようとしている声に逆らいきれず、喉の中身を解き放ちそうになっている。叩き続けた扉がいつかは壊れるかのように、声を我慢する力も決壊しかけていた。
     長らく出入りしているのだ。
     自分がイクより、ゾンビの射精の方が早ければ、満足したゾンビはクレアを置いて去っていくことだろう。それだけに期待を寄せ、あと一分でもいいから耐えきれば、きっと切り抜けられると信じて願う。
    
     だめ……だめぇ……!
    
     しかし、クレアは耐えきれなかった。
     ゾンビが行うおびただしい射精量の、子宮から膣の入り口にかけて、一瞬にして満杯になるほどの白濁が放出され、勢いのあまりに肉棒の入った隙間から飛沫が飛び出る。
     それと同時であった。
    
    「アァァああぁぁああああああああああぁぁあああ!!!!!!」
    
     クレアは激しく絶頂していた。
     全身がビクビクと弾けるように、電流でも流されているように、足腰から両腕が反応して、頭の中まで白く弾けてショートしていた。
    「グゥゥゥゥアゥウゥゥ!」
     ゾンビが肉棒を抜いていく。
     今までクレアの膣内にフィットしていたものが、精液だけを残して去った時、まだ弾を残していた亀頭から、ビュク、ピュクっと、あと何度かの射精がされ、下から上へと、クレアの腹から胸にかけ、顎下にかけても白濁に汚していた。
    「あっ、あぁ……そんな…………」
     満足したゾンビは起き上がり、フラフラと去って行く。
     それと入れ替わるようにして、入って来るのは二匹のゾンビであった。
     今の喘ぎ声で、絶頂の声で呼び寄せてしまったのだ。
    「あぁ……なんてこと……アレを見てホっとすることになるなんて…………」
     二匹の警官ゾンビは、二匹ともが股間の部分を破り散らかし、その内側から勃起した逸物を突き出していた。
     ホっとしながら、これから始まる三回目の時間について諦めてもいた。
    
    「んっ、んぐっ、んんん! んんん!」
    
     苦しげな喘ぎ声。
     二匹同時に相手をする羽目になったクレアは、四つん這いで両手を突き、バック挿入に加えてフェラチオまで行っていた。
     パンパンと尻を打ち鳴らす一方で、後ろからのピストンで揺らされる勢いを使って、クレアは顔を前後に動かす。頬張っているものの太さに苦しみ、どうにか鼻息をしながら耐え、何分続いたかもわからない、二本の肉棒の出入りの中で、尻に精液をかけられつつ、口内の中にも白濁を注ぎ込まれた。
     そして、去って行く二匹と入れ替わり、四匹の警備員や警察に、どこからか紛れ込んだ一般男性のゾンビが現れて、いずれも肉棒を見せびらかしていた。
    「今日は地獄ね……」
     四本の肉棒を同時に捌くため、四つん這いの体位は変えず、手も使っての性行為に、慣れない態勢の辛さに苦しみつつも励んでいた。四つん這いというより、もっと膝立ちに近いくらいに上半身は高めているか。そうすることで両腕を左右にやり、両手とも手コキのために使っているのだった。
     尻をプルプルと揺らすピストンに、身体が前後に揺れる勢いを使うのは、今さっきと変わらない。加えて手コキまでこなす大変さに、どうして自分がこんな淫らなテクニックを磨かなくてはいけないのか、運命が呪わしいやら悲しいやらだ。
    「ガァァアア!」
     バック挿入のゾンビが射精して、それが背中にかかって来た時、これで相手が減って負担が減るかと思いきや、新しいゾンビの気配と共に、見えない相手に腰を掴まれ、持ち上げられ、またしても挿入されてしまった。
     左右からの射精に手が濡れて、顔への射精で顔も汚れて、また新しいゾンビが来る。
     いつ終わるとも知れない行為に、射精という射精の雨に濡らされ、髪にかかった精液の乾燥で、髪がところどころ固まっていた。頬や額で精液が乾き、その上からまたかけられ、手の平もヌメヌメとして気持ち悪い。
     こんな地獄にも終わりはあった。
     もう一匹のゾンビも来なくなり、輪姦の嵐の中でいつの間にジーパンも下着も引き裂かれ、白濁濡れの全裸でクレアは横たわった。疲れた身体でぼーっと天井を眺め、ドアを閉めてゾンビの侵入を防ぎたかったことを思い出し、そのために立ち上がり、やっと閉め、次の瞬間にぐったりと倒れて休みに入る。
    「なんて地獄だったのかしら。すっかり穢されたわ」
     おまけにシャワーも浴びられない。
     衣服も無し。
     生きた男は、ホールで怪我を抱えたマービンと、どこかで生存しているはずのレオンくらいのものであるが、丸裸で歩き回るのは、それでも心許ない話だ。
    「あいつら、弾さえ合ったら全員ぶち抜いてやるわ」
     腹の立つ気持ちを声に出し、どうにか心を保って、クレアは静かに身体を休めていた。
    
     そして、地獄は再び――。
    
    「ちょっと! 嘘でしょ!?」
    
     そのまま眠ってしまっていたクレアは、扉を叩く大きな音と、その向こう側にいるゾンビの群れという群れの鳴き声に戦慄していた。
     未だ弾を補充する機会もなく、丸腰でこの数は……。
     死を覚悟しなければならない状況を前に、そうであれば助かるからと、ここに来ようとしている全てのゾンビが性欲タイプであることを願っていた。
    「グゥゥゥウ!」「グガァ!」「アアアゥ!」
    「ガアアアウ!」「ギァアアア!」「ギャァ! ギャァ! ガア!」
    「キィィィイイガアアア!」
     両手でがむしゃらにバンバンと、ドアノブを掴んで普通に開けるという知性もなく、ただただ叩き続けているのだろう。
     それがやっとのことでドアノブにぶつかって、腕がドアにあたり続ければいつかは起こる偶然によって、出入り口は開け放たれた。
     見覚えのある顔をいくつか見て、クレアは悟った。
     雪崩れ込むゾンビの群れの全員が、クレアを犯した快楽に味を占め、抜き取った性欲が再び膨れ上がってからここに来たのだ。ここにクレアがいることを、知性がなくとも記憶して、もう一度来ればまたヤれると、これほどの人数で迫って来たのだ。
     確かに、性欲ゾンビなら食い殺されはしないと、命惜しさの期待はあった。
     実際に群れの人数を見てしまうと、そんなクレアにしても、さすがに青ざめざるを得ないのだった。
    「いやっ、やめて! 来ないで!」
     後ずさるが、しかし逃げ場はない。
    「やっ、やめ――いやぁぁ……!!!」
     群れの中に飲み込まれ、押し倒され、クレアはこの集団の慰み者となった。
     我先にと挿入したがるゾンビ達が、こぞって膣に挿入しようと、クレアの股に肉棒を近づける。本番行為の取り合いに、とても入り込めない他のゾンビは、ならば他の箇所で楽しもうと迫って来た。
     ずぶりと正面のゾンビに挿入され、正常位で犯され始めたクレアの足に、M字となって広がる左右の足に、本番に入れなかったゾンビが亀頭をこすりつけている。太ももにも、ふくらはぎに、足の裏側にも、亀頭を当てて擦ってくる感触があった。
     下半身だけに留まらず、肉棒で顔を挟み撃ちに、頬をつつかれていた。乳房をつついてくるゾンビもいた。腕のどこでもいいから、とにかくクレアの肌に肉棒を接触させ、擦って来ようとしてくるゾンビもいた。
     肉棒に包囲されたとしか言いようがなかった。
     身体のどこに意識をやっても、必ずそこには肉棒の生暖かさが擦り付けられ、額の上にまで乗せられている。脇腹にすりすりと擦りついてくる亀頭から精液が弾け飛び、太ももにもかかってきて、手にも足にも白濁はへばりつく。
     肉棒地獄の中で、数分おきにどこかで精液が放出され、それは必ず身体にかかっている。ただでさえ全身についた汚れに、さらに上乗せが行われて、いつしかクレアの顔面は表面を精液でコーティングしたようになっていた。
     乳房も、腹も、性器のワレメや手足の指も、白濁を浴びに浴びて、表面が白濁によってパッキングされ、髪も完全に汚され尽くした。
     これだけ大勢が満足して立ち去る頃の、クレアの酷い有様は言うまでもない。
     膣には一体何本が出入りしたかは数えきれず、右手も左手も、もう何百本も握ってきたような気さえしている。仰向けだから背中にはかかっていない以外、浴びうる場所の全てに精液が染み込んで、皮膚の半分以上を精液に漬け込んでから取り出したかのような状態だった。
     皮膚の感触も、臭いも、気分も、何もかも酷い。
     あまりの、本当にあまりの酷さに打ちひしがれ、それでも生きているだけマシと、そう思うことで立ち上がった。
    「雨でもいいから、水を浴びたいわね……」
     ここにいては、またヤりたくなったゾンビが来る。精気が低下している隙に、性欲タイプの脇を通り抜け、ひとまず安全なホールへ逃れるしかない。マービンにこんな姿を見せるのは嫌だったが、戻らないわけにはいかないのだった。
    「ただでやられはしないわ。あいつら……!」
     クレアは拳銃を握っていた。
     警官ゾンビの腰には、銃の収まったホルスターがあったのだ。どうにかして手を伸ばし、努力して取り出して、床に滑り落ちていき、地獄の去った後にはそうして拳銃が残されることとなった。
     弾は少ない。一丁限りの銃。
     わかりきった武器の不足に、果たしてクレアは最後まで生きているのか……。
    
    
    


  • 署内で調教されるクレア

    
    
    
     それは警察署にたどり着いてのことだった。
    
    「動くな」
    
     突如としてかかってきた男の声の、ただ一言によって、クレア・レッドフィールドは自分に向けられた銃の存在を感じ取り、即座に両手を挙げていた。
    「待って! 私は人間よ!」
    「いいから動くな! 銃も捨てろ!」
    「ここまで逃げて来たのよ!?」
    「捨てるんだ!」
     顔も見えない背後から、振り向くことさえ許されず、有無も言わさず、動くな、銃を捨てろとばかり繰り返す。銃を向けられている恐怖と焦燥から、クレアは口早に喚いていた。文脈も無視して、会話らしい会話も成立せず、自分は逃げて来た一般市民だと言い張る言葉と、あくまでも抵抗を許さない男の声に、やがてクレアが折れる形となっていた。
    「わかった。捨てるわ」
    「それでいい。その腰の荷物もだ。ベルトを外して、横に投げろ」
    「なんてことよ……どうしてこんなこと……」
     レオンという名の警察官に危機を救われ、共にラクーンシティへ向かった先で、しかし二人は突っ込んで来るトラックの事故に巻き込まれ、ガソリン漏れから起こる炎上によって、離れ離れにならざるを得なくなる。
     署で落ち合おう。
     彼が無事であることを祈りつつ、死人の群れをかいくぐり、どうにかたどり着いたまでは良かったが、警察署さえもまともに機能してはいなかった。扉がバリケードに遮られ、床には血痕らしきものが散在している。
     ここでも騒動が起こり、無事な警察などいるのかどうかもわからない。
     署内の散策を始めようと、少しばかり歩き始めてこれである。ひとまず安心できるかと思いきや、次の恐怖が待ち受けていたとあっては、自分の運命が悲しくなる。
     銃を床に滑らせて、ベルトとポーチも投げ捨てる。
    「ジーパンを下げろ」
    「何ですって?」
    「下げろ。いいか、太ももの途中までだ。それ以上は下げるな」
    「嫌よ許して!」
    「聞かなければ外に追い出すぞ」
     有無を言わせぬ圧力に、クレアは泣く泣くジーパンの留め金を外し、言われるまま太ももの半ばの位置まで下げるしかなくなった。次には留め金をかけ直すようにも命じて、ジーパンが落ちないようにさせられた。
     これで咄嗟の身動きは取りにくくなったことになる。
    「ねえ、まさか。おかしなこと考えてないでしょうねぇ?」
     赤いジャケットの丈に守られ、少しは隠れていることだろうが、それでも白いパンツの色が見えないはずもない。
    「白か」
    「考えてるわけ? この状況で?」
    「そっちに手錠を投げる。自分ではめろ」
    「そこまでする!?」
    「いいからやれ!」
     乱暴に投げたのだろう手錠が、ちょうどクレアの足下にやって来る。拾い上げ、自らの手首を拘束した。
    「あなた警察? こんなことしてる場合?」
    「アンタは上玉だ。俺に従えば守ってやる」
    「……最低」
    「そこにソファがある。そこまで移動して、そこに両手をつけ」
     その通りのポーズを取れば、尻を後ろに突き出す形となる。丸々とした尻肉の厚みが、下着を膨らませている光景は、もはやジャケットの丈にも隠れてはくれない。きっと視姦されているだろう状況に、クレアの頬は恥じらいの朱色に染まっていた。
     男の足音が迫る。
     ソファに置いた自分自身の両手と、皮の生地ばかりに目を落とし、尻のすぐ真後ろに近づく気配に神経を強張らせる。金具の音と、衣擦れの音で、男のズボンの中から一体何が出てきたのかも、状況からすればよくわかった。
    「いい尻だ」
     割れ目に合わせて腰を押しつけ、肉棒を当てて来る男は、尻山の狭間で前後に動かし、下着と擦れ合う刺激を楽しみ始めていた。
     尻コキなどという知識のないクレアは、ただただ痴漢行為を受けているのだと感じていた。
     しかも、右手では相変わらず銃を構えたままでいるのだろう。
    「ねえ、どこまでする気? どうすれば許してくれるの?」
     大きく開いた手の平が、尻の形に沿って撫で回す。乗せられている肉棒も、ピストンのように前後している。
    「安心しろ。ゴムは持ってる」
    「嫌よ。最後までなんて」
    「選択肢は二つだ。気持ち良くなるか、痛いやり方か」
    「三つ目はないの?」
    「無いな」
    「どうしても? 他の言うことなら聞くわ」
    「他のこともするさ。最初にやるべきことを済ませたらな」
    「最高の贅沢ね」
    「お前にも贅沢な快感を与えてやるとも」
    「本当に、最っ高…………」
     屈辱を受け入れるより他はなかった。
     油断なく銃を握り続ける男は、空いた左手のみで愛撫を行い、尻をまんべんなく撫で回しては性器も弄る。下着越しのワレメをなぞり、刺激を与え、内股の皮膚もさすって、クレアの肉体を少しずつ高めていた。
     触れるか、触れないかといったタッチの上手さで、くすぐったい感覚にも似た刺激をじっくりと、時間をかけて与えていく。
    
     すり、すりすり、すりぃっ、しゅりっ、すり、しゅっ、しゅりっ、
    
     尻を丁寧に撫で回す左手の、生地に人肌が擦れる音が、静寂に満ちた空気の中でよく聞こえる。時には指を押し込み揉みしだき、また撫で回し、内股の肌にも手を及ばせ、性器の周辺を指でくすぐり、尻撫でへと戻って行く。
     長時間にわたる愛撫であった。
     十分も撫でられているうちに、尻の皮膚は敏感に発達して、触れられていると何か疼くような感覚に見舞われる。性器に近い場所へのタッチでも、アソコに疼きが溜まっていき、穴の奥では肉欲が膨らんでいく。
     二十分、三十分。
     時計などなくとも、あまりにも長々と続く愛撫には、それくらいは経っているような気がしてくる。
     とっくにアソコは濡れていた。
     そこに指を当てられれば、にじゅりと、粘液を捏ねた音が鳴る。
    「糸が引いてるぞ?」
     気持ち良くなっている証拠を見て、男のいい気になった声がかかってくる。調子に乗って微笑む声だけで、未だに顔すら見ていない相手の、優越感に満ちた表情が想像できた。
    「汗でもかいたかしら」
    「暑いなら涼しくしてやる」
     パンツのゴムを掴み、ゆっくりと下げていく手つきは、いかにも皮を剥いた中身の果実が楽しみでならないものだった。皮膚の表面から生地が離れて、露出の面積がじわじわと広がる感触にクレアは震えた。
     太ももの位置に下着は絡み、全ては丸出しとなっていた。
    「ほら、尻の穴もよく見える」
    「そんな場所……」
    「ほれ」
    「なっ!?」
     クレアが目を見開いてまで驚くのは、肛門にぐりっと、指を押し込まれてのことだった。
    「顔から火が出そうか?」
    「早く済ませて」
    「楽しんだ方が特だぞ」
     男は指先でぐにぐにと、押し込むような、皺をなぞるようなマッサージを施した。
     汚い場所を見られ、弄られ、遊ばれている羞恥に耳まで染まり、歯を食い縛って堪えるクレアは、次には膣に指を入れられて、ますまそ顔を歪めていた。
    「あっ、うぅ…………」
    「さすがに気持ちいいか」
    「ううぅぁぁあ……あふっ、ふぁ……ふはぁぁ………………」
     指の出し入れによって内部を探り、知り尽くそうとする男は、すぐにでもクレアの敏感な反応を見つけ出す。膣壁に刺激を与え、ゆっくりとしたピストンを少しずつ活発に、技巧に満ちた手つきにクレアは翻弄されていた。
     抜き差しに伴って、いやらしい水音が響いてくる。それが自分のアソコから出る音だと思うと、さらに恥辱感が膨らんで、もう丸めた唇を食い縛っているしかない。
    「お待ちかねのチンコだ。ゴムは付けてやる」
     ビニールにパッキングされたものを破いて、中身を取り出そうとしている音で、いよいよコンドームの装着に移っているのがクレアには伝わった。
    「ねえ、十分楽しんだでしょう? 今からでも考え直さない?」
    「せっかく生きた女に出会えたんだ。お前には俺ってもんを叩き込む。この世の終わりみたいな光景が広がってるからこそ、英気を養わなくちゃあ、やっていけないからな」
    「やっぱり、諦めるしかないってわけ……」
    「悪いな。お詫びにたっぷりイカせてやる」
     性器の入り口に亀頭が当たり、そのまま腰が押し込まれる。ワレメが左右に開けていき、肉棒の太さに応じて穴も広がり、
    
     ずにゅぅぅぅぅぅ――――――。
    
     と、クレアの中には、顔も名前も知らない男の逸物が収まった。
    「なかなかの心地じゃないか」
     腰のグラインドが始まると、クレアの尻にパンパンと、男の身体がぶつかり続ける。
    「んぅっ、んあ! あっ、あうっ、あ! あぁ……! あっ、あん……!」
    「可愛い声も聞こえて来た」
    「んん! んんんんん! あぅ、ダメ! ダメよ! おっ、おかしくなる! こんなのっ、おかしくなるわ……!」
     想像を絶する快感がクレアを襲っていた。
    「ほう? そいつはよかったな」
    「ああああん! だめっ、ダメ! 許してッ、ゆるして――!」
    「何が許すだ天国を味わってるくせに」
    「んん! んあ! あっ、あぁ――だめッ、なにか――! あ! あ! あん! あぁっ、あううう! んっ、んあ、はっ、あっふぁあ――!」
     脳が快楽に侵食されていた。甘い痺れが全身に向かって流れていき、指先さえも敏感に発達していく肉体は、もはやピストンに翻弄されているしかない。
    
    「――あぁあああああああああああああああ!」
    
     絶頂など、時間の問題似すぎなかった。
    「はぁ……あぁぁ……なんてことなの…………」
     それでなくとも、感じることに体力を使い続けていたクレアは、絶頂によってぐったりと、ソファに顔も胸も沈めていた。しかし、なおも突き刺さったままの腰だけは、なおも持ち上がったまま、沈まぬように男の手で掴まれもしていた。
     男はもはや拳銃をホルスターに収めていた。
    「もっとイカせてやる」
    「待って! こんなのもう十分――――――あぁぁぁ――あああ…………!」
     慌てて男を止めようとする声は、ピストンの再開によって、いとも簡単に快楽の絶叫へと変わっていた。
    「あん! あっ、あん! あふっ、んんん! ん! ん! ん! ん!」
     ひたすら喘ぎ、水音が響き、尻は打ち鳴らされている。
     数分後には、次の絶頂が待っていた。
    
    「――あっ! ま、またッ! ああああ!」
    
     ビクビクと、痙攣にも見える震えで全身の筋肉を振幅させ、次の瞬間にはぐったりとへたり込むものの、男の両手がクレアの腰を掴んでいる。尻だけは沈むことなく、肉棒の収まった状態から逃れられない。
    
    「ああああああああああああ――――あっ、こんな――三回も――――」
    
     三度目の絶頂後も、休憩を与えてやるとばかりに動きを止めるが、決して肉棒を外に出すことはしていない。逃げようとするなら腰を掴んで引き寄せて、串刺しの状態を長々と維持していた。
    
    「あぁぁぁ――あぁっぁあっぁあああああッッ!」
    
     四回目の絶頂。
     やはり、肉棒の栓は抜かれずに、一分も休めばピストンは再開される。
    
    「あああぁぁぁぁぁぁぁ――!」
    
     しばらくピストンが続いていけば、五回目の絶頂も時間の問題だった。
     そして、男はまだやめない。
    
    「あうぁああああ――――――!」
    
     六回イカせた。
    
    「あぁあああああああああああああああああああ!」
    
     七回イかせた。
     なお続き、八回、九回、十回と、ついに二桁の数字にまで突入して、クレアの穴はこの男の気持ち良さを覚え込む。
    「もう無理、お願い……せめて、もっと休ませて……!」
    「フェラチオしろ。そうしたら手錠も外す」
    「ええ、もうそれでいいわ」
    「名前は」
    「クレア・レッドフィールド」
    「ペイニスだ」
    「よろしくペイニス。最高の出会いをありがとう」
    「この出会いを記念して、こいつはプレゼントだ」
     ペイニスは少しばかり腰を揺すって、今まで溜め込んでいた射精感を吐き出す。クレアの膣内でコンドームが大きく膨らみ、薄いゴム越しの熱気とトロ味が広がっていた。
    
    
    
     そして、クレアは初めて男の顔を見た。
     短髪に切り揃え、ルックスの良くも悪くもない平凡な風貌から、何か酷い犯罪をやる姿はとても想像できなかった。何より彼は、ここの警察官の制服を着ていたが、残念ながらペイニスは、クレアを散々にイカせ尽くしたばかりである。   
    「こんなの、したことないわ」
     クレアは床に膝をついていた。
    「できないってのは無しだぞ?」
     ソファに座したペイニスは、背もたれに身体を沈めつつ、大胆に脚を広げている。そんなV字に開いた膝のあいだにクレアはつき、これから肉棒を咥えるのだ。
    「わかってるわよ」
    「好みの顔だ。その口に俺のチンポが入ったところを、好きなだけ鑑賞してやる」
    「それはどうも。始めるわよ」
    「ああ、よろしく」
    「……あむっ」
     するしかなかった。
     ペイニスのホルスターには拳銃が収まっている。クレアが捨てた銃は、この場所から何メートルも離れた床の上だ。おまけに手錠ときて、抵抗は得策ではない。ペイニスの肉体は肩幅が広く、そのガタイの良さは服の上からでも明白だ。
     それに、クレアのアソコにはかなりの余韻が残っている。
    「はじゅぅ……ずっ、ずず……ずぅ……れろっ、れろぉぉ…………」
     咥えてみて、前後に動き、そしてペロペロ舐めてやる。
     そうするクレアの下半身は、ジーパンも下着も両方とも、太ももの半ば辺りに下げたままの、尻を丸出しにした状態だ。もしもクレアの背中を映すアングルがあったなら、肉厚の丸っこさがよく目立つ。
     さらにアソコを覗き見たなら、今まで絶頂してきた愛液が、内股にまんべんなく広がって、陰毛もぐっしょりと濡らしているのがわかるだろう。
     そんなクレアのアソコの中は、すっかりとペイニスの肉棒を覚えきり、少しでもセックスを思い返せば、反りや太さの形状が頭に浮かぶ。何十分にもわたって膣内に居座って、ピストンを続けた感触は、まだ挿入が続いていると錯覚しそうになるほどに、鮮明なまでに肉体の記憶に刻まれている。
    (これが入っていたのね……)
     と、そういうことも思いつつ、クレアは頭を前後に動かしている。
    「はじゅっ、ずずずっ、ちゅるぅ……じゅむっ、ずむっ、んじゅぅぅ…………ずぅ…………」
     ずぅ…………ずぅ…………
     急に犯され、それでいてイカされ続け、休ませて欲しければという条件で、こうして奉仕に励む羽目にまでなっている。ここまでペイニスの思い通りに扱われ、それに従うしかないクレアには、従属心めいたものが育ちつつあった。
    「顔がよく見えるようにしてくれよ」
    「ずずぅ……じゅぽっ、こうかしら……れろっ、れろれろっ、あむぅぅぅぅ…………」
     首の角度を上げ、ペイニスと目を合わせ、先っぽを舐めるなり咥え直す。ニヤニヤとした顔つきでクレアのことを眺めてくるのは、人の咥え顔を見るのが嬉しいからに決まっていた。
    「んっ、んむっ、んずぅ……ずずっ、ちゅぅ…………」
     ペイニスを視覚的に喜ばせ、肉棒にも奉仕している。
     好きでもない、出会ったばかりの相手にだ。
     だというのに、自分の中のメスを疼かせ、やや積極的にしてしまっている。肉棒を丹念に味わって、ゴム越しの射精の際に残った表面の白濁も、口内に取り込んでいた。
    (お礼してる気分……)
     ふと思ってしまうクレアは、自分の気持ちをすぐさま戒めた。
    (何を考えているのよ、私は……あんなにイカされたせいだわ……気持ちよくしてもらったお礼だなんて…………)
    「んむっ、んくっ、あぁ……じゅぅ……」
     喉にぶつかるまで顔を押し出し、カリ首に唇が引っかかるまで後退させる。見え隠れする肉棒には、クレアの唾液がたっぷりとまとわりつき、ねっとりとした水分を吸収している肉棒の皮膚は、ヌラヌラと光沢を放っていた。
    「美味しそうにしゃぶるもんだな」
    「そんなわけ……じゅじゅずっ、ぢゅるん――ずむっ、はじゅぅぅ…………」
    「ははっ、いいもんだ。外してやるから、オッパイ出してパイズリしてくれ」
     ペイニスは手錠の鍵を見せびらかし、すぐにクレアは両手を差し出す。鍵穴にかちりとはめてもらい、拘束から解放されると、次に取るべき行動は、ジャケットの内側でシャツを持ち上げ、ブラジャーもずらして乳房を露出することだった。
    「これも、初めてよ」
     そう言いながら、クレアは胸に肉棒を抱き込んだ。
    「構わん。頼むぞ」
     しごき始めるクレアは、数分かけてコツを掴んで、腰を上下に動かしていた。身体ごと動いての乳房の上下で、膨らみの中に挟んだ逸物に刺激を与える。表面がぬかるんで滑りが良いのは、クレア自身がフェラチオでまぶし続けた唾液のおかげであった。
     噴火のような射精が顎を撃ち、唇から鼻の周りにかけてを濡らす。漂う精液の香りが鼻孔を突き、そしれペイニスはクレアの白濁濡れとなった顔を喜んだ。
    「マンコは十分休めただろう」
    「まさか、もう!? 冗談でしょう?」
    「全裸になれ。嫌なら拘束する」
    「あなたって最高の警察ね」
    「法なんて機能していない。組織もだ。見返りもなく市民を守る気にはならないね」
    「明日じゃ駄目? 今日はその、代わりにもっと奉仕するから」
    「脱げ」
    「本当に疲れてるの」
    「わかった。いいだろう」
     おもむろに立ち上がるペイニスは、顔がクレアの主張を聞き入れていなかった。あくまでも自分の欲望しか考えず、言うことを聞かないのなら乱暴にしてしまえと、ペイニスはクレアの肩を掴んで押し倒した。
    「いや! やめて!」
     暴力を働く男と、それに抗う女の、傍からすれば誰もが性犯罪の現場と認める光景が、そこにはすぐさま出来上がった。
    「脱ぐんだ!」
    「いや! よして! 駄目よ! 他のことするから! 許して!」
     じたばたと手足を暴れさせ、腰もくねらせ必死にもがき、それでもクレアの身体から赤いジャケットが奪われる。シャツが、ブラジャーが、ジーパンが、パンツまでもが力ずくで脱がされていき、全裸は時間の問題だった。
    「じっとしていろ」
     口ぶりだけなら、まるで犯人でも抑え込んだように聞こえる。再び手錠を取り出して、クレアの両手にかけてしまう。テーブルの足に手錠の鎖を通しての、両腕が頭上に封印されてしまったクレアは、またしても挿入を受け入れるしかなくなっていた。
    「もう一度言うが、痛いか、気持ちいいかだ。これでも暴れるなら、殴って暴れる気をなくさせてから挿入する」
    「………………」
     それに対するクレアの答えは、黙って足をM字に開き、どうぞ挿入して下さいとばかりのポーズを取ることだった。
    「いい返事だ」
     ニヤリと、ペイニスは覆い被さる。
     どこか諦めた表情で顔を背けて、亀頭の気配にまた挿れられてしまうのだと感じたクレアは、他にどうしようもなく角度を決める。
     快感に翻弄され、何度もイカされることへの覚悟だ。
    「いくぞ」
     手始めとばかりに、亀頭が入り込む。
     次の瞬間だ。
    
    「ぬぁあッ……! あッ、あぁぁああ――――!」
    
     クレアは絶叫じみた喘ぎを上げ、背中もビクンと弓なりに弾ませていた。
     ピストンが始まった時には、途方もない快感に頭の中まで染め尽くされ、もう喘ぐことしか出来ていない。ものを考える思考も潰れ、全身もビクつかせ、チンポで喜ぶためだけに生きる存在へと返られていた。
    「あッ、ああッ、あああ……! ぬっ、あふぁッ、あぁ……!」
     絶頂の回数など、誰も数えはしていない。
     ただでさえ潰れた思考がさらに弾けて、頭の中から脳さえ消えてしまったような、真っ白になった状態に何度も陥り、その時だけは休憩とばかりに腰振りを止める。快楽も沈んでいき、だから少しは正常な思考を取り戻すが、動き出せば簡単にかき消された。
     クレアは教え込まれていた。
     誰が偉くて、どちらが従うべきなのか。何度も何度も、執拗なまでにイカせて許しを請わせ、ペイニスは自分の顔を見つめさせる。これがお前をイカせた男の顔だと、しっかりと網膜に焼きつけさせ、またさらに腰を振っては絶頂させる。
     ペイニスが肉棒を引き抜く頃には、実に十個以上のコンドームが消費され、精液をたっぷりと溜め込んだ臭気と共に、それらはクレアの周りに散乱していた。
     犯し尽くすに飽き足らず、ペイニスはどこかで拾ったカメラのシャッターを切り落とし、クレアの痴態を収めていく。ありとあらゆるポーズを取らせ、性器のアップも、肛門の接写も行って、フェラチオの咥え顔まで撮影した。
     その後、クレアはペイニスに付き従った。
     署内から脱出するため、通路の道を開く鍵となるメダルを集める。ゾンビが蠢く危険な探索を行いつつも、休憩と称して何度も犯し、毎日のように絶頂していた。