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  • 町に出入りの検問所 リーゼ陵辱

    
    
    
     ギルド登録所で行われる手続きでは、性別や生年月日といったプロフィールの記入はもちろんのこと、さらには男女を問うことなく全裸となり、全身の写真を撮影する。カメラと呼ばれる魔法道具で取り込んだ絵は、個人登録データの作成に使われ、登録した人間の情報は電波水晶によって各地に送信されるのだ。
     ギルドカードを持つ冒険者は、あらゆる国や町に出入りする際、検問所にカードを提示しなければならない。
     カードを受け取った検問兵は、電波水晶からデータを取り出し、冒険者の肉体を写真と照合する取り決めである。
     つまり、全裸にして、撮った写真と見比べる。
     看破魔法で嘘を見抜くだけでは物足りず、そこまで厳しくした原因は、擬態能力を持つ魔物の増加や変化魔法の悪用にある。特に看破魔法が効かずに、嘘をつき通せる手合いは厄介で、検問所でルール改正がなされる前は、随分と魔物や悪人の通行を許してしまった。
     しかし、写真照合の取り入れにより、これは激減する。
     何故なら、擬態や変化では、本人が知っている姿にしか化けられない。顔だけを知っていて体格を知らない相手に化ける場合、おっぱいのサイズが本物とは異なってしまう。服の下に隠れたアザを再現できない。といったことが起こるのだ。
     まして肛門のシワの数など把握する機会はないものだから、尻の穴を見れば偽物と本物の区別は一発で可能である。。
     もちろん、戦闘に負けるなり、捕まるなりした冒険者が、裸をじっくりと観察されてしまえば、肛門の形に至るまで正確な変化が行える。肉体関係の男女なら、服の下に隠れた身体敵特徴を知ることができるから、女を騙くらかす男や、ハニートラップ的な手口がないでもない。
     絶対完璧、というわけではない。
     看破魔法で嘘を見抜く手もあるが、対看破の魔法を身につけた奴には通用しない。
     しかし、たとえ抜け道を通っていくプロが存在しても、過去のザル状態に比べれば、水準は驚くほど上がっている。恐るべき確立で魔物の擬態を平和な町に通していた過去の現状は、おかげで可愛いものになったわけである。
     今を上回る優れた身体検査方法が登場しない限り、現状のやり方が続くだろう。
     そして、そんな検問所での身体検査が俺の仕事であった。
    
    「いいオッパイだな」
    
     俺は全裸となった女剣士の前に立ち、直立不動を保つ姿を、手元のページに載った写真と見比べる。
     ここで使うのは『登録情報の書』だ。
     この書物は普段は白紙のページしかないのだが、電波水晶が受信した情報を取り込むと、直ちに写真や文章が現れる。そこに基本プロフィールやギルドでの評定を記す項目と、それから裸を撮るだけ撮った裸体続きのページに差し掛かる。
     薄い胸だが、ぷっくりと控え目に膨らんだ形が可愛いもので、だいぶ好みだ。
     俺は乳房をしばらく眺め、写真との比較に相違がないことを確かめる。乳首の大きさや色合いも、特に問題はない。股間のアップもあるが、毛の具合もビラのハミ出た形も一致。
    「肛門を見せろ」
     女剣士は何も喋らず、ただ粛々と背中を向け、腰を折り曲げていた。
     自分で自分の足首を掴むポーズを取らせれば、尻の割れ目は左右に広がり、肛門は自動的に丸見えになる。俺は遠慮なく手を乗せて、存分に撫で回してやりながら、放射状の皺の窄まりを観察した。
     皺の本数に、色合いも一致。
     看破魔法を使った質疑応答でも問題はなく、この女剣士は善良な冒険者であると、この時点でとっくにわかりきっていた。
     普通はここで服を着せ、そのまま町に入れるのだが、どうも最近の権力者様は、俺達に甘い汁を吸わせてくれるらしい。検問兵にいい目を見せ、それがどんな政治的な意味合いを持つのかは知らないが、吸えるものは吸わせてもらう。
    「なお、ここで脱いだ衣服、持ち物、武器や防具など装備一式は、検問審査の手数料として一時的に押収され、所定の業務を済ませたのちに返還ということになっている」
    「……そう。噂通りね」
    「なに、長くとも一時間か二時間。中には三時間って奴もいるが、仕事さえ済めばアンタは無事に通れるよ。何なら温かいベッドに空きがある、一晩休んで出発してもいい」
    「丁重なおもてなしをありがとう。その手をどけてくれる?」
    「はいはい」
     俺は尻から手を引くが、ついでのようにペチンと、一発ばかり叩いてやると、姿勢を戻した女剣士は、肩越しに露骨に睨んできた。恨めしい視線の下では、頬が熱く燃えたぎり、顔から火が出るとはこのことかと言いたくなるほどの恥じらいに歪んでいた。
     この瞬間を待ちに待ち望んでいた俺の部下は、俺が目で許可を出している様子を見るに、女剣士を別室に連れて行く。
     どんなお仕事かは、想像にでも任せよう。
    
     次も女剣士だった。
    
     リーゼという名で、茶髪をゴムで束ねた彼女は、腰のベルトを取り外し、背中にかけていた弓矢もテーブルに並べていく。グローブに、革の胸当てに、次々に装備を外していき、シャツとスカートを残すのみとなったリーゼは脱衣を始める。
     ここの実態を知っている顔だった。
     そして、この実態を作り上げた権力者も、冒険者がここを利用せざるを得ないことをわかってやっている。
     俺が務めるこの検問所を出入りしなければ、冒険者はロクに稼げない。高額な依頼の現場は、そのことごとくがここを越えた先で、逆にギルド本部付近は平和過ぎて仕事がない。ないことはないが、稼ぎの少ない雑魚モンスター狩りの仕事を大勢で奪い合うより、魔物が多く生息している危険地帯へ出向いた方がいい。
     そして、危険な地域へ続く場所には検問があるのが普通のことで、他の村や町へ行ったところで変わらない。検問の設置がされていない村などは、自衛しなければ定期的に魔物が襲撃に現れ、自衛しきれなければ滅ぼされる。
     検問を越えなければ、大きな仕事はほとんどない。
     徒歩で半日程度の遠出せざるを得ず、必然的にここを通過してく必要があるのだ。
     身体検査を嫌って迂回して行こうにも、俺の地域の場合は、険しい剣山と、そこに住まう巨竜の群れが遠回りを阻止している。空でも飛べれば話は別だが、飛べたとしても巨竜とやり合う覚悟がいる。
     冒険者にでもなって、剣や弓の腕前で稼ぐしかない連中にとって、検問所の出入りは死活問題である。たとえ実態をわかっていても、嫌でも通らざるを得ないところに、権力者はこういう実態を作り出したのだ。
     もう何度でも出入りしているベテランなら、実態に
    噛みしつつも、そうそう恥じらうことなく脱いでしまい、中にはあっけからんとした顔でお勤めをこなす奴もいる。逆に初めて通る者、いつまでも羞恥心の強い者は、なかなかに躊躇いの宿った手つきでシャツを上げ、下着を脱ぐのだ。
     余談だが、男の通行に関しては、痴女か同性愛者が審査を行う。痴女を相手にお勤めを果たせるのなら運の良いもので、そちらの気もないのに男同士など苦行もいいところだろう。もちろん俺も苦行は真っ平だ。
     リーゼは初めての通行だった。
     だから、恥ずかしい体験をしたのはギルド登録時の写真撮影のみで、オッパイどころか肛門までパシャパシャと撮られる気持ちはどんなものであっただろう。
     シャツを脱ぎ、スカートも脱いだ純白の下着姿で、リーゼは太ももにナイフを巻き付け隠し持っていた。
    「なるほどな」
     書類通りだ。
     脱いだブーツを改めれば、こちらにもナイフが隠れていた。盗賊や他の悪質冒険者を警戒して、見えない場所にも武器を潜ませているわけだ。戦闘で剣を失うなり、宝箱をこじ開けるなり、まあ色々と汎用性はあるだろう。
     こうした隠し持つ武器に関しても、書類への記入を行わせ、俺や他の検問兵で検める。だから身体検査で危険物が出てきても、申告通りのものなら問題にはならない。
     テーブルに並んだ剣、弓矢、ナイフの本数は申請通りだ。
    「確認した。下着も脱げ」
    「ええ、脱げばいいんでしょう? ついでに余計なお勤めを免除する方法は?」
    「金だな」
    「よくわかったわ。いい仕事ね」
    「ああ、いい仕事だ」
     下着まではどうにか平気でいられたリーゼの様子も、ブラジャーを外したところで朱色へと変わっていき、ショーツを脱げばしっかりと顔は赤らみきっていた。
     さて、あとは『登録情報の書』に電波水晶の中にある情報を取り込んで、ページの中に浮かび上がる裸体と比較する。
     乳首、問題なし。
     乳房の大きさも写真と一致、毛の生え具合については、写真の方が濃く、現在は剃ってあるものの、毛の具合くらいはいいだろう。根本的な毛質が違っていれば問題だが、そんなこともなさそうだ。
    「見ろ、お前の尻の穴だ」
    「――っ!」
     肛門をアップにしたページを見せつけると、リーゼは口元を歪ませ、引き攣って、悔しげに拳を握り締める。
    「見比べてやる。後ろを向いて、肛門が見えるようにしろ」
    「……くっ」
     リーゼは俺に背中を向け、豊満な尻の割れ目が開ける姿勢へと、腰を二つに折り畳んだ前屈の、自分で自分の足首を掴んだポーズを取る。開けて見える肛門の、灰色に黒ずんだ皺の窄まりをじっくりと観察した。
     ページに浮かぶ肛門と、パっと見た限りは一致している。
     皺の数を数えても一致、色合いは言うまでもない。
     作業に慣れた俺は、肛門の一致も素早く確認できる。細かな皺の具合から本数まで、数秒で判別がつくまでになっているが、せっかくの上玉である。ロクに触りもせずに検査を終わる手などない。
     俺はぺたりと、尻に手を乗せてやり、意味もなく撫で回す。
     いい感触だ。
     スベスベしていて、いつまでも撫でていたくなる。
    「うっ、あの……」
    「誤判定があったらまずいからな。慎重にやらせてもらう」
    「どうせ触ってるだけ……」
    「触るだけ? んなわけない、ここをじっくりと確かめてんだよ」
     俺は皺の窄まりをつついてやり、尻がぴくりと、穴もヒクっと反応する。
     さらには、いかに肛門をよーく観察しているか、肌でしっかりと感じてもらうため、俺は息がかかる距離まで顔を近づけ、至近距離から執拗に視姦した。
    「ど、どうせ済んでるんでしょ……!」
     声が震えていた。
    「そうとも限らない。間違いは誰にでもあるからな。皺の本数が合っていたか、確認のためにもう一度数え直さないとな」
    「最悪…………」
     耐え忍んでいることだろうリーゼの尻穴に、俺は指の腹を押し込みグニグニと、凝りでもほぐさんばかりに揉んでやる。
    「最悪ついでに、こことアソコなら、どっちをジロジロ見られるのが恥ずかしい?」
    「どっちも同じでしょ…………」
    「そうか。ところで、登録情報では処女とあるが、今でも処女のままか?」
    「……そうだけど」
    「なら、性器の穴の形も確かめないとなぁ?」
    「絶対もう十分でしょ」
     震えた声には、どことなく怒りさえ籠もっているが、激情に任せて暴れでもすれば、自分が犯罪者として扱われ、逮捕されるとわかっているのだろう。冷静に自分を抑え、何とか耐えている女は実にそそる。
    「テーブルで仰向けだ。アソコがよく見えるようにM字開脚になれ」
    「本当に……」
     テーブルに上がり、開脚を披露するリーゼは、俺とは目も合わせられないご様子で、顔を背けた赤い耳だけをこちらに向ける。
    「なるほどな」
     俺はさっそく指で開いて覗き込み、桃色の肉ヒダにある膣口を拝んでやる。やはり『登録情報の書』とは色合いも何もかも一致しており、穴の周りに張った白っぽいものが処女膜か。
    「これで……さすがに検査は終わったでしょう……!」
    「検査はな」
    「うぅ……それで、お仕事ってわけ……」
    「わかってるじゃねーか。話が早い」
     俺はベルトを外し、ズボンの中から滾った逸物を解き放つ。
     なに、避妊魔法は使ってやる。
    「今は順番待ちがいないからな。俺が相手してやるよ」
     こちらに目も向けようとしない、耳の染まり具合が目立った横顔を眺めつつ、俺は亀頭を押しつけ腰を沈める。
     いい具合じゃないか。
     何と例えるべきか、熱々に熱せられたスライムかパン生地あたりで、潰れるわけもないのに肉棒を強く圧して、潰そうとしてくるような強い締め付けと、ヒクつく蠢きが至福の快感を与えてくる。
    「最悪…………」
     安心しろ、避妊魔法は使ってやる。
     というわけだから、遠慮なく中出しさせてもらう。
    「うっ、ぐぅ……くっ、ふぅ…………」
     初めての痛みに、少しばかり苦しそうだ。
     穴の大きさに合わない俺の太さで、挿入によって裂けた部分から、いくらかの出血をしているわけである。痛みには個人差があるものだが、リーゼは痛がっているらしい。こんな場所で初体験を済ませ、さらには痛いだなんて、俺がヤっといてあれだが気の毒な話である。
     親切な俺は治療呪文で裂傷を直ちに直し、さらには感度上昇の魔法までかけ、初体験でも楽しめるようにしてやった。
    「よっ、余計な――真似……!」
    「ははっ、せめて気持ちいい方がいいだろう?」
     俺はせっせと腰を動かした。
     呪文一つで、あったはずの痛みが消え、スイッチでも入れ替えたように快楽に翻弄されるリーゼの有様は傑作だ。本当に溢れる快感に、明らかに戸惑った顔をして、慌てたように口をパクパクさせながら、歯を食い縛って声を抑えるのだ。
    「んっ! んぁぁ……ぬっ、うぅ……んぅ………………!」
     まるで苦痛に耐えるような顔で、喘ぎ声を我慢していた。
     打ちつけるたびにギシギシと、テーブルの板と脚が軋んだ音を立て、リーゼの胸も上下にぷるぷると揺れている。
    「んっ、ぐぅ……んぅ……ぬっ、んぅ……んぅ…………」
     よほど声だけは抑えたいのか。
     その我慢している表情が最高だと、本人は気づいていないのか。
    「唇をよこせ」
     確かキスも未経験と、登録情報にはあったのだが、俺は遠慮なくリーゼの顔を両手に掴み、問答無用で顔を近づける。キスを拒んで左右に暴れ、唇だけでも守ろうとする耳元に、逆らうと牢獄行きであることを囁けば、簡単に大人しくなっていた。
    「本当に……最低………………」
     涙ぐんだ目で、俺を睨んでいた。
     そんな睨み顔に向け、唇を一気に覆い被せてファーストキスを奪い取る。頬張り、舌をねじ込み、俺の口内にリーゼの呼気が入り込む。鼻息も当たって来る。伸ばした舌を踊らせれば、歯の硬い感触と、歯茎に触れた感じから、さらにはリーゼの舌とも絡み合った。
     口を離すと、唾液の糸が引いていた。
    「……ご満足?」
     さらに鋭く、俺を睨んでいた。
    「ああ、その顔が快感でヒイヒイいったら、もっと満足するな」
    「いわないから」
    「そうか? ま、試してみるさ」
     俺は固定魔法の呪文を唱え、リーゼの顔をこちら向きに固定した。固定といっても、加減によって数ミリから数センチの稼働は可能だが、基本的な方向から完全に顔を背けることはできなくなる。
     俺とリーゼの、睨めっこが始まった。
    
     ずるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……………………。
    
     じっくりと、時間をかけて腰を交代させていく。
     ぬるり、ぬるりと、俺の肉棒に密着している膣壁は、この股から少しずつ遠ざかる。やがて亀頭だけがはまった状態になり、俺はここから前進させた。
    
     ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……………………。
    
     閉じ合わさった壁の狭間に、亀頭の切っ先を進めて割り開く。
     こんな時間をたっぷり続けて、急に激しくパンパンと、俺の肉棒に慣れきった膣壁を大胆に抉り抜く。
    「んっ! んっ、んぅ――んぁ……うっ、んぅ……んぃっ、あっ、くぅ…………!」
    「我慢するのも大変だなぁ?」
    「くぅっ、んっ! くっ、んんっ、ううっ、ん、ん!」
     睨み続ける目つきは立派でも、下の口はだらしないヨダレを撒き散らし、ピストンで密着させた俺の股には、陰毛にはリーゼの愛液がたっぷりと付着していた。テーブルも汚れ、腰振りだけで卑猥な水音も鳴っていた。
     しかし、続けていれば射精感も限界を迎えてくる。
     かれこれ、十分以上は責め立てても、結局は喘ぎ散らすことのないリーゼの中に、俺は堪えきれない射精を行った。
    
     ドクン!
    
     遠慮なく、中に放出した。
    「な……!」
    「避妊魔法はかけてやっただろ?」
    「そうだけど……!」
     それでも、膣内射精には慌てた顔になるものらしい。
    
     ドクっ、ドクン! ビュクン!
    
     わかっているはずだ。
     別に孕む心配はないというのに、それでもリーゼの焦燥に満ちた表情と、子宮に注がれたことへの不安の顔立ちが、孕んではいないかと切実に気にかける心境が見て取れた。条件反射というべきか、子宮の中に熱い液体が入っていると、そんな顔にもなるらしい。
    「最後までアヒアヒ言わなかったな。お前の勝ちだ」
    「……ふん。喜ぶもんでもないけどね」
    「勝者へのプレゼントとして、あと三回は注いでやる」
    「――は? えっ? ちょ!?」
     傑作だった。
     再びピストンを開始する直前の、いかにも慌てた「え? え?」とばかりの様子から、思い出したように歯を食い縛り、必死をこいた声の我慢に入る姿は、これほど楽しいものはない。
     三回と言いつつも、俺はあと四回も射精した。
     リーゼとのセックスにどれほどかけたかは数えていないが、一時間以上はしていただろう。通行人のいない、暇な時間帯の検問所とはそういうもので、暇なうちに楽しまなければ、行列を捌くときまで遊んでいる余裕はない。
     そう考えると、冒険者は何百人もの列を組んで押し寄せれば、こうした俺達の作る実態を回避出来そうだが、まあ無理だろうな。
     おっと、忘れてはいけないのが写真撮影と記録の更新だ。
     登録情報にあったキス未経験の欄を書き換え、処女だった膣口の写真の次のページに、新たな経験済みとなった穴の写真を挿入する。精液がこっぽりと溢れているバージョンと、指で書き出し、綺麗にしたバージョンで、二種類を用意しておいた。
     どんな気持ちだったことか。
     ヤられた挙げ句、ヤった後の穴も記録として撮影される。
     冒険で恐怖の魔物に囲まれるのと、今回の経験なら、果たしてどちらがマシだろう。さすがに残酷な死に方と天秤にかけたら、ここてちょっと気持ち良くなる方が良さそうだが、言葉の上では魔物の群れに喰われながら殺された方がマシだと言い出す手合いはいくらでもいるのかもしれない。
     リーゼはそれから、検問所を去って行く。
     元の町に戻る時、またここを通るわけなのだが、次はどうしてやろうか。
    
     おっと、来ないと思った次が来た。
     しかも上玉らしいが、俺は満足したばかりだ。
     さて、ならば誰に譲ってやろう。
    
    
    
    


     
     
     


  • 魔力補給の実習授業

    
    
    
     魔法学院の授業において、そういう講習があることはわかっていた。
     女子生徒たちは、承知の上で入学していた。
     そもそも、性に関わる魔法がいくらでも存在する中で、貞操観念に対する捉え方が学院生徒と一般人では変わって来る。学問のために性を捧げ、処女さえ捨てて勉学に励むことは、必要なことなのだと、どこかで覚悟しているのだ。
    「では皆さん。前々から話していた通り、今日の授業の中で、ここにいる全員にも実習を行ってもらいます」
     赤髪の教師がワイシャツ越しの巨乳を揺らし、これから行う内容の、お手本を見せるために両手をやり、そこに寝そべる男のベルトの金具を鳴らしていた。
     これは男性器を使った授業だった。
     そのために、一人の男性がベッドで仰向けに、女子生徒はそれを囲んで、まずは先生からお手本を見せてもらう。基本的な魔力コントロールやコツなどについて、教科書に書かれていたことだけでなく、実際にしているところを見るのも大切だという。
     その後、女子生徒にはそれぞれ相手が用意されるので、自分でも実際に試してみて、実体験の中で感覚を掴み、コツを覚えていくことになる。
    「ご覧ください」
     教師の名はヴァネッサ。
     滑らかな艶で光沢がかった髪質の、真紅の髪を揺らすヴァネッサは、何ら躊躇いもなく仰向けの男からペニスを取り出し、軽い気持ちでしごいていた。ふにゃりと柔らかく見えたのは一瞬だけで、手コキの当てる刺激がみるみるうちの硬くさせ、そこには太く立派なものが血管を浮かせてそびえていた。
    「魔力が詰まっているのがわかりますね?」
     男の場合、男性器に魔力分泌の器官がある。
     霊性の器官に、魔力が循環するための経路は、肉眼で見える存在ではない。魔力を駆使した特別な視覚を開かなければ、決して捉えられないものであるが、これは魔法学院の新入生が初期に学ぶ内容である。
     だから、女子生徒たちには見えるのだ。
     まるで血管のように張り巡らされた魔力の通り道が、股間を中心として、全身にまでいきわたっている。血管ならぬ魔力菅の、どの部分で流れが強く、どこの勢いが弱いのか。どこを止めれば流れが悪くなり、どこをこすれば良くなるのか。未熟な新入生といえども、それらの把握は基礎の基礎であり、全員が目で見て理解していた。
    「男女で行う魔力補給で、基本となる方法は何だったか。わかりますね?」
     ヴァネッサが生徒のうち一人を指す。
    「はい。射精に導き、その際の精液に魔力が含まれるようにすることですが、性的な刺激を与える際の、女性側の魔力コントロールがなっていないと、男性からの魔力補給を上手く受けられなくなってしまいます」
    「そうですね。教科書の知識は皆さん覚えていらっしゃるとは思いますが、ここで改めておさらいもかねていきましょう」
     ヴァネッサは睾丸を手に包んだ。
     玉袋を優しくほぐし、揉むように撫でるように、丁寧な扱いで刺激を与えるのは、ただただ性的な満足感を与えるための目的ではない。射精が必要な以上、性的快楽を与える必要はあるが、精液に魔力が含まれなければ射精させる意味がない。
    「ここが男性の魔力分泌器官であり、指先に魔力を集め、軽やかな刺激を与えることで、器官の活性化を行います」
     女子生徒たちはお手本に注目していた。
     実物のペニスを初めて拝む恥じらいに、それぞれの赤らみを浮かべながらも、真面目な女子ほどコツを見ておこうと、はしたない女子ほど男性器の形を目に刻む。ペニスを直視できないほどにウブな女子なら、授業としてはきちんと見ておかなくてはならないのに、見るに見れずに困り果てている状態だった。
    「では舐めていきますので、舌に流した魔力の動きをよく見て覚えて下さい」
     ヴァネッサは舌先を伸ばし、竿の表面にぴたりと当てて舐め上げた。下から上へと唾液が塗られ、裏側がしだいに光沢を帯びていくものの、ここでヴァネッサが行うのは、魔力菅のラインに沿った舐め方なのだ。
    「睾丸で活性化した魔力は、こうして下から上へ、引きずり上げるイメージで亀頭部分に集めていきます。亀頭に集まった魔力が、射精時に精液に付着して、それを口か子宮で受け取ることで魔力補給が成立します。肌に塗る方法もありますが、効率が悪く、こうした性行為を行う方が遥かに多くの魔力を補給できます」
     そして、ヴァネッサは咥え始めた。
     亀頭に唇を被せるなり、はじゅぅぅ――と、唾液の音と共に顔を沈めて、上下に動かし刺激を与える。
    「そもそも、男の属性によった魔力は、性的興奮を伴うことで、女の肉体に染みつこうとする性質を帯びています。生物的に、女を受精させる側の存在だからですね」
     解説を交え、ヴァネッサは続けた。
     後頭部が地面に向けて浮き沈みするたびに、唇のあいだから見え隠れする肉棒が、表面に唾液をまとわせた姿で光沢を強めている。
    「じゅっ、ぶじゅぅぅ――ちゅっ、りゅじゅっ、つじゅるっ、じゅぅ――――」
     魔力の動きを見ていた。
     魔力補給に関わる重要なコツを掴もうと、誰もがお手本に目を向ける。真面目だろうと不真面目だろうと、視線は全て釘付けに、そして女子生徒たちはある一つの感情を抱く。
    
     ……自分も、これをするんだ。
    
     ここにいる半数以上の女子には、恋愛の経験というものがない。彼氏だけなら、クラスの半数未満は彼氏持ちだが、経験済みとなれは一人や二人もいればいい方か。既に済ませてしまっている分、ほんの一握りの女子にとっては、まだしも気は楽かもしれない。
     彼氏がいて、未経験となると、少しばかり悲惨である。
     魔法学院に通う時点で、こうした授業の存在はわかっていり、あらかじめ決まっていた覚悟で、心がどうにかなることはないだろう。ただ、どうでもいいゴミを投げ捨てるのとはわけが違い、それなりのものを失う覚悟が必要だった。
    「このまま射精まで行って、精液を飲めば補給完了となる」
     説明のために離れた口は、すぐさま亀頭を吸い直し、もうしばらくだけ上下が続いた。
    「はぢゅ――ふぢゅ――じゅっずぅ――――ずぅ――――――」
     水音が、しばし続いた。
     てっきり、精液を飲み込むまでこなすのかと、女子生徒たちはそう思って見守るが、ヴァネッサはふとしたところでフェラチオをやめ、手の甲で自分の口を拭っていた。
    「では次に挿入時のお手本を見せていきます。服を脱いでいきますので、皆さんも今のうちに脱衣を済ませて下さい」
     誰もが一斉にブレザーを脱ぎ、ワイシャツのボタンを外す光景が広がった。赤や青のブラジャーが次々にあらわとなり、シンプルな白やセクシーな黒に、大人らしさを意識したデザインの色も、様々な下着によって、それぞれのサイズの乳房が覆われている。
     スカートまで脱いだ最後に、女子生徒たちはブラジャーのホックさえ外しにかかり、巨乳も貧乳も平等に、パンツ一枚のみの姿となった。
    「よし、脱いだな」
     ヴァネッサもまた、メロンほどある乳房を丸出しに、少しばかり垂れるのを、腕組みに乗せて支えている。赤髪に似合った深紅のショーツは、燃えさかる薔薇のイメージでデザインが施され、花びらの刺繍によって飾られていた。
    「挿入を介した魔力補給では、膣分泌液が出ているかどうかが重要です。女性側が肉体的に興奮出来ていた方が、男性の魔力は身体に吸収されやすいのです。言うまでもありませんが、避妊魔法、性病防止魔法は必ず使用すること」
     解説を行いながら、ヴァネッサはベッドに上がる。
     男性教員の上半身を背もたれにして、ベッドシーツに腰を落ち着けるヴァネッサは、皆に見えるように股を開いた。女子生徒たちの視線は、自然と集まるべきところに集まって、同性といえどもヴァネッサは羞恥に赤らむ。
     こうして、お手本を見せる教育を何度もこなし、職務上のセックスであれば、好きでもない男と交わることに抵抗がなくなっているほどだが、視線という視線が恥部に集まるのは、本当にはケロっとしてはいられない。
     もっとも、新任教師だった頃は頭が沸騰してしまい、授業にならなかったほどなので、少し赤らむ程度で済むのは、当時からすれば随分な進歩であった。
     男性教員はヴァネッサの胸を鷲掴みに、じっくりと揉み始めていた。
     意味などない。
     こうして裸で密着しているうちに、せっかくだから揉んでおこうと、悪びれもせずに、当然の権利のように揉みしだく。ヴァネッサはそれを咎めることをせず、授業に差し支えがない限りは好きに揉ませていた。
    「純粋な愛撫によって濡らしても構いませんが、魔力補給を必要とする現場では、必ずしも時間をかけていられるわけではありません。ここでは彼の魔法愛撫によって、魔力的な刺激によって効率良くアソコを濡らしてもらいます」
     両手共々がアソコへ移り、下着の上から性器をこする。
     魔法愛撫による刺激は、女性器を濡らすのに数秒とかからない。指を置いた瞬間から、ヴァネッサは快楽に肩を震わせ、こする刺激には腰さえもぞもぞと蠢かせた。下腹部は熱く疼いて、汗が噴き出る勢いで下着が濡れた。
     五秒もかかっていない。
     その程度の時間で、本当に手早く、愛液をたっぷりと吸い込んだ下着から、ねっとりとした糸が引くまでになっていた。
    「このように、男性が魔法愛撫を会得していれば、簡単によく濡れます」
     男性教員の手が、下着越しに掻き取った愛液を見せびらかし、女子生徒たちはどんな思いでか息を呑む。
     女子生徒たちは想像したのだ。
     自分がヴァネッサのようにそこにいて、アソコを愛撫されたのなら、やはりああも簡単に濡らされることになるのだろうか。恋愛感情があってもなくても、何なら嫌悪感しかない相手でさえも、魔法愛撫さえ行えば、下着が駄目になるほどの愛液が出て来るのか。
    「自慰行為によって、自分の手で濡らす方法もあれば、乳房の愛撫でアソコが濡れるということもあります。この辺りは、その時魔力補給を行う相手との関係。自分自身の性癖といった問題に絡むので、どうすれば一番効率良く愛液を出せるかは、今後の経験の中で、おのおの把握していって下さい」
     男性教員の手はヴァネッサの下着を脱がしにかかり、それに応じてヴァネッサも、脱げやすいようにと尻を浮かせる。開いていた脚も閉ざして、太ももから膝へと移った下着は、スムーズに抜けていき、これで完全な裸となった。
    「体位も自由ですが、男女でお互いに興奮している方が、魔力の吸収率が上がります。自分の性癖と相手の性癖を照らし合わせ、より効率を重視した体位を選びましょう」
     そう言いながら、ヴァネッサは横たわり、男性教員は上から性器を押し当てる。正常位による挿入で、手始めに亀頭を埋め込むなり、すぐさま根元までを収めていった。
    「ここでは正常位の披露になりますが、皆さんがこのあと行う実習では、教員の望む体位に従うか、または希望があれば申告して下さい」
     あとはピストンと射精のみ。
     男性教員が腰を引き、のろのろと時間をかけた動きで突き込んでいく。スローモーションのようなピストンに、膣壁への摩擦は嫌にねっとりと、じっくりと行われ、ヴァネッサはその感覚に身悶えした。
    「あっ、うぅ……ま、魔力補給でのセックスは……非常に気持ちが良く、この先――声も我慢できなくなりますがっ、うっ、んっ、魔力の動きはしっかりと見ておいて下さい……」
     ピストンのペースが上がり、ヴァネッサは髪を振り乱した。
    「――んっ! あっ、あん! ああん!」
     乳房を上下に揺らして喘ぎ、悩ましげな表情を浮かべるヴァネッサに、女子生徒たちは下腹部を疼かせる。しかし、魔力の動きに注目して、膣壁でコントロールしている魔力が、男の魔力を引きずり出し、自分の体内に導こうとしている様子を見た。
     女子生徒たちも、これと同じ魔力コントロールをこなし、上手く受け入れなくてはならないのだ。
    「あ! あっ! あっ! あっ! あ、あ! あん! あん! あん!」
     ペニスに宿る魔力の活発化に、それを引き起こすヴァネッサの魔力を観察する。
     やがて、射精に行き着いた。
    
     ドクッ! ドクゥゥゥ! ビュルル、ビュクン!
    
     ヴァネッサの腹まで埋まった肉棒は、子宮を狙って解き放ち、それに応じて男性教員の魔力が流れ込む。ヴァネッサの肉体に移っていき、すぐさま吸収が進むなり、ヴァネッサの魔力と同化していく。
     これが魔力補給の様子であった。
     相応の魔力コントロールを必要として、さらには多大な快楽が伴う行為は、冒険に出た先でも活用する機会があるだろう。
     例えば女が魔力を使い果たし、男には余っている。魔法の実力関係から、男が魔力を保持するより、女に移した方が良い。そういう状況が発生するかもしれない。魔法を使いすぎた魔力欠乏症の治療になる。本人の限界を超えた魔力量を一時的に獲得するドーピングの効果も期待できる。
     ドーピングは競技の場では禁止だが、冒険などで危険な魔物と渡り合うには、命懸けの仕事という関係からむしろ推奨される。
     そのため、必修なのだ。
    「さあ、君達」
     初めて男性教員が口を利き、ヴァネッサの中から肉棒を引き抜いた。
     一度の射精では衰えもせず、元気に溢れた逞しい逸物には、膣内射精で反射した精液と、愛液も混ざって泡だったものが付着している。ヌラヌラとした光沢で輝きき、浮き出た血管がよく映える立派なペニスに、何人の女子生徒が息を呑んだか。
    「次は君達の番だ。俺は誰にしようかな」
     男性教員はベッドを下り、その足を一本ずつ床へと下ろす。
     骨格の逞しい、全裸の男が迫るなり、もしかしたら自分を指名するかもしれない男の接近に、女子生徒たちは自然とたじろぎ、後ずさりをするのも、いくらでもいた。
    「決めた。君だ」
     男性教員は黒髪を伸ばした少女に目を付け、スレンダーな肉体から生える乳房を遠慮もなしに手で掴む。
     それがきっかけのようにして、次々に男の教員が現れた。
    「やあ、説明は終わったかね」
    「では選ぶとするか」
    「私の好みは銀髪のエルフなのだが」
    「君は確か、座学の成績はトップだったか」
    「君の名前は? そうかそうか、では私が君の指導をしよう」
     次から次へと、自分が指導を下す相手を選ぶため、この魔法学院に在籍している教員の、若い者から中年まで、幅の広い年齢層の男が思い思いに手を伸ばす。希望が重なり、取り合いや譲り合いも行われた。
     苦手な教師と当たるのは真っ平だと、切実に願った何人かが、自ら良さそうな教員の元へ近づく様子もあったが、女子側の希望が通る確率は、悲しいほど低いものだった。
    「すまんね。もうあの子に決めているんだ」
    「ダメダメ。君の相手は僕だよ」
     と、いった具合に。
     もっぱら男が女を選ぶための現場と化し、全てのペアが決まった頃には、指導用となる個室へと、女子生徒たちは連れていかれる。
     全ての女子生徒が、手本をなぞった指導を受けるのだ。
     手で睾丸に触れ、フェラチオをやり、人によってはパイズリもやらされ、最後には必ず本番を行い、処女ならそこで散らすことになる。
     指導の現場では、もちろん魔力コントロールについて言われる。
    「もっと出力を強めて、そうそう、そういう感じ」
     という風に、彼らは総じて『指導』を行い、授業に対する意欲や関心など、態度も見定め通知表につける点数へと変えていく。
     実習を受けての感想文を書かせ、目を通し、さらには教員同士で自分が味わった生徒についてを語り合う。魔力の扱いが上手いだの、下手だのと、もしかしたら教員として真面目な語り合いかもしれないが、締まりが良かった、いい味だったと、生徒とセックスをした感想を言い合う教員もザラだった。
    
     ――数週間後。
    
    「では全員で壁に両手をつき、尻を突き出して下さい。その際に、スカートはまくっておくこと」
    
     学院の廊下で指示を出すのは、以前にヴァネッサと絡み合った男性教員で、今回の授業には生徒達の上達を確かめる目的があった。
     いわば、実技テスト。
     それはもちろん、肉棒を使って行うもので、生徒全員に挿入するため、男性教員は女子に尻を出させたのだ。
     教室から出た窓側の、廊下の壁に両手をつけて、背中は地面と水平に近いまでに倒している。、どの女子生徒も床に視線を落とし、指示通りに捲ったスカート丈は腰に乗せられ、それぞれの下着が丸見えになっていた。
     純白の繊維が輝き、黒いショーツとは対照的な美白肌もあれば、褐色肌が青い水玉を穿いてもいる。格好良さげなルックスの少女が、意外にもピンクの可愛らしさを重視したものを穿き、逆に子犬のような愛嬌を持つ女子が格好をつけたブルーを穿いてもいた。
     担当教員はまず一人目に取りかかろうと、背中にバインダーを置いていた。そこに留めてあるチェックシートには、生徒それぞれの技能に関する項目があり、『魔力コントロール』や『魔力出力』といった欄の、チェックボックスには、一定の水準をきちんと超えていると見做せばチェックを付ける。
     そして、
    「――――――――――」
     呪文一つで女子生徒の性感は刺激され、いとも簡単に愛液に溢れ、下着のアソコには濡れた染みが広がっていた。
     一人目の、純白のショーツを下げた尻に向け、男性教員は肉棒を突き立てる。
    「んんぅ…………!」
     挿入した途端に、その生徒は喘ぎを上げた。
     避妊と性病予防の魔法があるから、とても気軽に生挿入をしている教員は、肉棒に伝わる感触のみで、膣壁を蠢く魔力の具合を確かめる。男の魔力を引きずり出し、自分に取り込もうとするコントロールがどこまで出来て、このまま射精した場合、叩き込んだ魔力の何パーセントがきちんとこの女体に吸収されるか。
     こうした判断に頭を及ばせ、ボールペンを片手にしながら、教員はゆさゆさと腰を揺すって尻にぶつける。揺らしすぎれば、背中に置かせてもらったバインダーのチェックシートが落ちてしまうが、人の背中に向かって、バック挿入がてらに書き込みを行うのが、何となく好きなのでそうしていた。
     二人目は遠方の地域から来たという褐色の娘で、黒っぽい皮膚の艶やかな肌が、しかし綺麗な光沢を帯びている。輝く尻を眺めつつ、挿入に取りかかり、チェックボックスのチェックを付けていく。
     一人あたりにかける時間は一分もないが、十秒もあればわかるのを、正確な判断を求めて時間をかけ、最低でも六十秒は必ず使う。本当に判別に時間がかかり、悩んだ末に評価を決める場合もあれば、挿入と同時にわかったので、即座に抜いてもいいところを、ただ味わう目的だけでピストンをやりもした。
     そのようにして、三人目、四人目、五人目――。
     尻から尻へ移っていき、穿いているパンツはその都度下げて、膝の辺りに絡ませる。指示があるまでポーズを変えてはならないと告げてあるため、既に済ませた生徒は動かないまま、いつ挿入されても構わないための体勢を維持している。
     このクラスにはエルフもいて、尖った耳を生やした後頭部に目をやりつつ、銀髪の美しさも鑑賞しながら腰を振る。
     十人を超える生徒の膣を、こうして一人ずつ確かめた。
    「素晴らしいですね。このクラスには一人の落第者もいないようです」
     男性教員は最も気に入っている生徒の尻へと、黒髪を腰まで伸ばした長身の、スレンダーな体格の元へと行き、改めて肉棒を埋め込んだ。
    「では皆様方!」
     そして、後ろに向かって呼びかけた。
    「いはやは、待っていました」
    「さて、お次は――」
    「違う子に挿入したいなぁ?」
    「いやいや、同じ子に繰り返して、形を覚えてもらうのもオツですがな」
     すぐ後ろの教室で、そのために待機していた教員が、またしても自分の選んだ生徒に取り付き、挿入を行っていた。
    「皆さん。もう何度も実習で習得済みのことでしょうが、せっかくなので、今回も改めて魔力補給を行います。ものは経験ですから、きちんと魔力を吸収して下さいね」
     あとはピストン大会が始まるのみだった。
     教員達の腰が動き始めて、十人以上いる女子生徒の、それぞれの喘ぎ声が廊下に響く。腰を尻にぶつける音がパンパンと、肉棒で膣を引っ掻く水音がクチュクチュと、しかし女子達はきちんと『実習』に励んでいた。
     魔力コントロールを下手だと見做されれば、教員の権限で『放課後実習』や『休日特別実習』を言い渡され、相手をする羽目になる。ここで済ませきるためにも、成績を上げる努力には必死であった。
     このような魔法学院の実態は、良くも悪しくも女子生徒の魔力コントロールに磨きをかけ、世間ではレベルの高い学校と見做されているのだった。
    
    
    


     
     
     


  • 第25話「キアランの心」

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     お姫様抱っこでリーナを抱き上げたキアランは、嬉しそうに首に腕を回してくるリーナの笑顔を見つめながら、自分達の家へと戻っていった。ジョードが勝手に服を処分したせいで、新しい服を持ってくる手間がかかったが、家に着く頃にはリーナはすっかり眠っていた。
     たくさんのことをジョードにされて、リーナは決して折れなかった。
     信じて良かった。
     いや、信じて待っているしかなかったことが、もどかしくてしかたがなかった。本当は何か出来ればよかったのに、初夜権ばかりは法律で決まったことなので、キアランどころか大半の国民が逆らえずにいることだ。
    「あー良かった! ねえ、キアランくーん! リーナちゃんの処女は凄かったよ?」
    「えっへへへ! 尻コキしちゃった」
    「僕のペニスの形も覚えさせてきたんだよ?」
     リーナとの夜を逐一報告してくるジョードに対して出来たのは、恨みがましい目でにらみ返すことだけだった。
     だけど、リーナはジョードなんかに負けなかった。
     リーナは本当に強い。
     昔からそうだった。
     あれは確か、まだ十歳にも満たない頃。
     初めてリーナと仲良くなったのは、確かジョードにイジメを受けていた時だ。弱くて反撃できないキアランを相手にして、ジョードは何度も何度も棒切れで叩かれて、キアランは泣きながら腕で頭を庇うことしかできなかった。
     その時だった。
    「やめなさい!」
     振り下ろされる棒切れを受け止め、キアランを守っている一振りの木刀があった。割り入ったリーナがジョードの攻撃を止めたのだ。
    「やるんなら、私が相手になってあげる!」
     ジョードはかかって来いと言わんばかりに構えたが、リーナの剣術に手も足も出せていなかった。
     その次の日、またジョードに苛められた。
    「昨日は邪魔が入ったけど、今日こそ君を鍛え直してあげるよ」
     そんなことを言いながら、今度はジョードも立派な木刀を持ってきていた。
    「そうはいかないわよ。そういうのは鍛えてるって言わないの。最低なイジメよ!」
     またリーナが庇いに現れ、キアランは救われた。
     次の日も、また次の日も、リーナはキアランを守ってくれた。
    「なんかあのデブ。キアランのこと狙ってくるけど、私が守ってあげるから安心してね?」
     もうその頃から、すっかりリーナに惚れていた。自分を守ってくれる強くて可愛い女の子が、まるで自分の心を照らす太陽のように思えて、見ているだけで眩しいようで暖かい。一緒にいると日向ぼっこみたいにポカポカする。
    「ねえ、リーナ。僕にも剣を教えてよ」
    「どうして?」
    「リーナが教えてくれたら、いつかジョードに勝てる気がする」
     そう頼んだのが何歳の頃かは覚えていないが、やっぱり十歳かそのあたりの時だった。
    「ふーん? じゃあ、私がキアランの師匠だね!」
     リーナは少し驚いたような顔をして、嬉しそうに頷いた。
     それから、すぐに稽古は始まった。
    「何事も実践よ! どんどん打って来なさい!」
    「駄目! 踏み込み弱い!」
    「ああ、手首の返しも遅い!」
    「違う違う! 今のはもっとこう、足で踏ん張る? そうすれば、体重で押し返せたのに!」
     まるで本当の先生のように厳しかったが、キアランは一生懸命学び続けた。
     もっとも、結局は未だに一度も勝っていないが……。
    「ねえ、私さ。キアランのこと好きみたい。好きってわかる? 恋人になったり、結婚したりしたいってこと」
     リーナの方から、唐突に告白してきた。
     まるで自分の気持ちに戸惑っているような顔をして、頬を赤らめながら気持ちを告げて来られた時は、夢でも見ているのかと思った。自分の想っていた女の子が、まさか向こうの方から告白してくるなんて、とても嬉しいことだった。
    「どうせ勝ち目ないのにさ。それでもキアランって何か真剣で、ずっと稽古つけてるあいだになんだか……」
     付き合い始めたのが十歳の頃からなのは、今でもはっきりと覚えている。
     小さい頃は手を繋いだり、一緒に出かけたり、それくらいだったが。
     胸が膨らみ始めてくると、お互いの態度が変わり、なんだかそわそわしたりして、一緒にいると落ち着かないような時さえあった。
    「……さ、触ってみる?」
     胸を揉んだきっかけも、リーナからだった。
     何でもかんでもリーナからだ。
     いや、結婚はキアランの方から申し込んだが、初めてのキスも、それ以上の性行為も、そういうことに興味ありげにしているキアランの態度を見て、リーナの方から勇気を出してくれたことばかりだ。
     そして、初夜権前夜の日も――。
    
    「私の心にはキアランしかいないから! アンタは信じて待っててくれればそれでいいんだからね?」
    
     そう言って、強引にキスをしてきた。
     強い意志の宿った瞳に問答無用で圧倒され、キアランはコクコクと無言で頷いていた。
     自分に比べてリーナの方が逞しくて、これでリーナを信じてやれなかったら、果たして自分は何なのだろう。
     何があっても、信じなければ――。
    
    「やあ、キアランくん。リーナちゃんを素敵な状態にしておいたから」
    
     薄笑いを浮かべるジョードと入れ替わりで、部屋に立ち入ったキアランが見たのは、全身を精液濡れにされた異臭漂うリーナの姿であったが、キアランは構わず咄嗟に駆け寄っていた。
    
     ジョードに抱かれた過去は消えない。
     けれど、今からでも一矢報いることはできるはずだ。
    
     たった一度でも剣で勝てれば、少しは目にもの見せてやれるはずなんだ!
    
    
    
    


     
     
     


  • 第24話「キアランとのセックス」

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     ドロドロに蕩けた秘所のワレメを、キアランの亀頭が上下になぞる。嬉しいような怖いような緊張感に全身を支配され、リーナはされるがままと化してキアランの挿入を今か今かと待ち受けていた。
    (やっと叶うんだ。私の夢。キアランと愛し合うこと……)
     こうなる日を待っていた。
     この肉体はキアランのものだ。
     全てを捧げてやれる日を、リーナはずっと待ち望んでいた。
    「可愛いな。リーナの欲しがってる顔」
     興奮で荒っぽい息になり、熱にとろけた視線で挿入に期待を抱いてい表情を、リーナ自身は自覚していなかった。
    「ええっ、そんなぁ……私がいやらしい子みたいじゃない……」
    「いいんだよ? 僕の前ではエッチになってよ」
     キアランは獲物を見つけた狼のように微笑んで、いつになく意地悪くなっている。そんな悪魔みたいな目で意地悪されたら、リーナは本当にマゾになってしまう。
    「……うん。じゃあ、欲しい」
    「何が?」
    「え? えっと、それは――」
     そんなの言えない。
     リーナは弱ったように口を閉ざす。
    「それは?」
    「キアランの…………」
    「僕の?」
    「おチン…………チン………………」
     本当に小さな声で、そう言った。
    「リーナのこと、僕のものにするからね?」
    「うん。ええと、その……。私もキアランのものになりたいです。よろしくお願いします!」
     リーナの期待は最高まで高まっていた。精一杯のねだる視線で愛を求め、膣口に当てられているその亀頭が、今に自分を貫くことを待ちわびている。
     いかにも物欲しそうな表情に、キアランは両手でリーナの顔を押さえつけた。これから肉棒を受け入れてゆくリーナの顔の変化を見るために、目を背けることは許さないつもりで、ぐっと両手に力を加えていた。
    
     ずにゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ――――
    
     入ってくる!
     キアランのが入ってくる!
    「――あぁっ、ふあっ、あああ!」
     膣壁の狭間を進む肉棒は、みるみるうちに根元まで埋まっていき、ついには先端が最奥にまで到達した。
    「動くよ? リーナ」
     ピストン運動が開始され、リーナは喘いだ。
    「――あッ、いい! いいの! キアラン! きあらぁぁん!」
     気持ち良い! すごく気持ち良い!
     やっぱり、キアランとのセックスは本物だ。
     ジョードなんかとは違うのだ。
    「リーナ……!」
     そんな真剣な眼差しで見つめられると、ますます下半身が熱くなる。
    「気持ち――イイ! キアラぁぁん! あっ、あふぁぁ!」
     灼熱の杭が膣壁を焼き焦がしていくような、肉が爛れるような快感にリーナはよがり、その一突きごとに背中をビクンと弾ませている。
    「気持ち良い? 気持ち良い?」
    「うん! いい! いいのぉ!」
     よがっているリーナを見て、キアランも快楽に酔いしれている。自分がリーナをものにしている充足感と、まるで自分がリーナをいじめてあげているような嗜虐心が、腰の動きの速度を増していく。
    「ひゃう! はひィ――んふァ――ンっ、はぁン――――」
     何度も奥深くを突き込まれ、子宮を揺らされているリーナは、声にならない悲鳴を上げて髪を左右に振り乱す。
    「リーナ! リーナ!」
     自分の肉棒がリーナを乱している事実に、キアランの射精感は一気に高まる。
    「――きあらぁぁん! 好きィ! 好きなのォ! 大好き! 大好き!」
     そんな言葉でリーナは喘いだ。
    「僕も好きだ! リーナが好きだ! 愛してる!」
     キアランの心にも、単なる性欲というより、自分の胸の中にある愛情を伝えたいような気持ちがあった。だからこそ一生懸命腰を振り、リーナのことを喘がせた。
    「あぁ――しあわ――せェ! んん! んァァ! イイ! いいのォ!」
     全身を痙攣させながら悶えるリーナは、膣壁の収縮を強めていた。肉棒にみっちりと密着して、リーナの蜜壷は食い付くように肉棒を離さない。欲しい欲しいと言わんばかりに、ギュッと力を強めて搾り上げる。
    「――僕っ、出る!」
     キアランが射精欲求を声に出す。
    「私も! 私もイキたい! 出してェ! キアラン!」
     リーナのアソコにも、絶頂の予感があった。
     念願の絶頂だ。
     階段を一つずつ上がっていくように、しだいしだいに快楽の頂点へと近づいて、まさにイク寸前になった瞬間だ。
    「リーナ! 一緒に!」
    「うん!」
    
     ――ドクゥゥゥ! ビュルル! ドクン! ドクン!
    
     これとほぼ同時だ。
    
    「――あっ、んァ! ああああああああ! イク! イクのぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
    
     大量の白濁が子宮へと注ぎ込まれるのを感じながら、リーナは絶頂の潮を噴き上げ、最大限まで仰け反った。
    
    
    


     
     
     


  • 第23話「おチンポ洗いとフェラチオ」

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     跪いたリーナは両手に肉棒を包み込み、大切そうに撫で始める。ジョードの肉棒なんて気色悪い物体にしか見えなかったのに、同じ男性器でも、キアランの物だと愛おしくて仕方の無い愛の対象に写ってしまう。
     キアランの肉棒なら愛おしい。
     大事なものを扱う丁寧さで、リーナは柔らかな手つきで肉棒を泡で磨いた。
    「気持ち良い? キアラン」
    「すっごく良いよ?」
    「……そっか。嬉しい」
     恥らうように微笑んで、リーナは玉袋にも泡を塗る。玉を手に包んでやるような、優しげな洗い方で泡を塗り込み、最後に亀頭を洗い始めた。
     愛する者への奉仕ほど、喜びの沸くことはない。
    (キアランも嬉しそう)
     上目遣いでキアランの表情を伺うと、満足そうにリーナを見ていた。自分の女に膝をつかせて、股間を洗わせることが優越感を満たしているのだろう。
     それでいい。
     自分はキアランのものだ。
    (えへへっ、やっぱりこれが本当のエッチだよね)
     愛する者にこうして尽くし、そしてキアランも自分の裸に興奮する。リーナのことを独占したくて、自分だけのものとして扱おうとしているのも、愛があるからこそなのだ。お互いの愛情が確かめ合えているようで、これほど満足のいくエッチはない。
    (よーし、もっと気持ち良くしてあげる!)
     右手で肉棒を握り込み、リーナは手コキを開始した。こなれた手首のスナップで、前後にしごいてやりながら、キアランの満足そうな顔を見る。
    「あ、ピクっていった」
     血管の脈打ちを感じ取り、リーナの胸はキュンと引き締まった。
     なんか可愛い。可愛いといえる形状なんてしていないはずだが、それでもなんだか可愛らしいものに思えた。
    「うん。気持ち良くって」
    「えへへぇ、キアランが感じてるー」
     右手は手コキに使ったまま、左の指を亀頭の付け根に絡めてみた。丁寧に泡を伸ばし、亀頭全体から先端の口にかけ、余すことなく泡を塗る。
    「ねえ、口でしてよ」
    「しょうがないなー。全く全く」
     リーナはシャワーでお互いの泡を流し、綺麗になった亀頭の口にキスを捧げた。汁を吸い上げようとするような啄ばみ方で、ちゅるちゅると水音を立てつつ、今一度右手でしごく。
    (うん。やっぱキアランのじゃないとね!)
     憎いペニスを舐めるあいだは、ずっとはらわたが煮えくり返っていたが、キアランであると愛おしくてたまらない。冷静に考えれば、肉棒を舐めた味など誰のものでも変わらないのかもしれないが、キアランの肉棒だと美味しいご馳走を口に含んでいる気分になる。
     ――好き! 好き好き! 大好き!
     自分の気持ちを伝えんばかりに先端を舐め込んで、深く頬張り口に含んだ。
    「――あむぅっ、じゅくっ、ぢゅるん! ちゅぷっ、ちゅぅ、んぷんっ、ちゅちゅるぅ……」
     貼り付けた舌を左右に躍らせ、唇の筋肉で締め付けながら、リーナは夢中になって頭を前後に動かし続ける。
    「んぶぅ――じゅるぅぅ……じゅりゅっ、じゅぶっ、ちゅぶぅ――」
     分泌される唾液が肉茎に絡みつき、卑猥な水音を浴室に響かせる。
    「じゅぶぅ――ずりゅぅぅ――」
     熱い肉茎が口腔粘膜を蹂躙して、焼き焦がしてくるような熱さにリーナはウットリと目を細めた。頭を振れば振るほど唾液は溢れ、音色はその音を増していく。粘液をまぶされた肉棒は先走りの汁を滲ませ、その味をリーナの舌に感じさせていた。
    「レロォォォォォォォォォォ――――」
     根元から亀頭の先にかけてまで、リーナはゆっくりと舐め上げた。舌先が先端の口に到達すると、リーナは先に吸い付いて、先端をペロペロと舐め始めた。
    
     ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ…………。
    
     これは自分の肉棒だと、マーキングをせんばかりに唾液を塗り、亀頭の味を楽しもうと一生懸命舌を動かす。先走り汁の味がわかると目を細め、うっとりしながら吸い付いて、また何度も舐め込んでいく。
    
     ぺろんっ、ペロペロっ、ぺろぉっ、ぺろん――。
    
     忠実なまでに肉棒に仕え、従っている自分の姿を見せたいように、リーナは上目遣いでキアランを見つめている。
    (えっへへ、私はキアランのもの。ジョードじゃない。キアランの女!)
     この執拗な舐め込みようは、ジョードにもフェラチオをしている口直しでもあった。汚物を口に詰め込むような吐き気を忘れ、愛しい肉棒で口を満たしていっぱいにしてもらう。そうすることで七日間抱かれ続けた傷心を癒していた。
    (飲みたいよ。キアランの精液)
     根元まで咥え込み、頭を振り込む。
    「ずじゅぅぅぅ――じゅっ、じゅるっ、んじゅるぅぅぅ――――」
    「飲んでもらってもいいかな?」
    (うん。飲みたい)
     だから、リーナは咥えた顔のまま頷いて、期待に満ちた表情で前後運動を繰り返す。今か今かと待ち続け「で、出る!」と、射精予告を耳にするなり、リーナは唇を強く締め付けることにより、一滴もこぼさない姿勢を見せた。
     それはご主人様からのエサを待つ犬の表情ともいえた。
    
     ――ドクドクン! ビュルゥッ、ビュルン! ドク――ドク――ドクン!
    
     口内に注ぎ込まれたリーナの下顎には、熱い白濁でいっぱいになり、少し動けば唇からこぼれそうなほどの精液の水溜りが完成していた。リーナは歯で噛み潰すように咀嚼して、唾液交じりで水っぽくなったものをゴクリと飲み干す。
    「飲んだよ? キアラン」
    「よしよし」
     まるで飼い主が犬を褒めるようにして、キアランはリーナの頭を撫でた。髪をくしゃくしゃにされたリーナは、もっと撫でてと言わんばかりに頭を差し出し、このささやかなご褒美を心から喜んだ。
    「ねえ、次は何するの?」
    「そうだね。リーナの初めてを貰おうかな」
    「は、初めて? でも私は……」
     とっくにジョードに抱かれている。
     まさか初夜権で処女を奪われずに済んでいるなど、甘い幻想を抱いているわけでもないはずだろう。
    「わかってる。でも、これが本当の初めてだよ」
    「……そっか」
     そうだよね。
     ジョードと寝たのはノーカン! たとえ本当に過去が消えるわけではなくとも、頭の中では無かった扱いにしていいのだ。
     初めてキアランに入れてもらえるのだから、これが初めてでいいじゃないか。
    「じゃあ、するよ」
    「うん! まかせたわよ? キアラン」
     リーナは明るく微笑みながら、ソープマットに横たわる。キアランはリーナの脚を持ち上げM字にさせ、その亀頭を膣口へと押し当てた。
    
    
    


     
     
     


  • 第22話「お風呂で体洗い」

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     冷たいシャワーの水が頭から降りかかり、全身の精液汚れを洗い流す。ひんやりとした心地良さを覚えながらも、なんだか今頃になって、キアランの前で全裸でいるのが恥ずかしくなってきた。
    「……ねえ、こういうのって初めてだね」
    「そうだね。リーナ」
     お互いに裸になって、同じシャワーを浴びている。
     本番以外の経験なら既にあったが、未婚の男女が淫らな行いにふけるのは、シェーム王国では犯罪とされていた。だから基本的には町を外れた野外へ行き、誰にも見つかる心配のない場所に隠れてのことだったので、こんな風にきちんと部屋でというのは初めてだ。
    「これから、するんだよね? キアラン」
    「そうだよ」
     キアランはリーナを抱き締め、まずはそっと口付けから開始する。背中へとまわされたキアランの腕が、お尻へと移動していき、左右の尻たぶを揉み始めた。
    「あっ、キアランってば……」
    「柔らかいね。リーナのお尻」
    「もう……!」
     リーナは羞恥に顔を赤らめ、怒ったように頬を膨らませながら、キアランの胸元に体重を預けて、揉まれる感触をゆっくり楽しむ。
     やっぱり、ジョードとは違う。
     嫌いな男に触られるのは、まるでナメクジだのムカデだの、不快感の強い生き物が素肌を這いまわってくるような、みるみるうちに鳥肌の立つ感じがあったが、キアランに触られてもそんな感じは一切しない。
     いくら経験でジョードが上をいっていても、愛し合っているかどうかで、精神的な心地良さが遥かに違う。ただ肉体だけをコントロールされるより、キアランの手は心でも気持ち良くなっていく感じがした。
    「僕がリーナを洗ってあげる」
     耳元で囁かれ、顔がカァァァァっと熱くなった。
    「やだ! 恥ずかしいよ。子供じゃないのに」
     まるで本当に子供が駄々を捏ねるかのように、リーナは必死に首を振る。
    「駄目。大人しくして?」
     しかし、嫌がったリーナの気持ちは、キアランのそのたった一言で溶け堕ちた。
    「もう、仕方ないわねぇ……」
     人に体を洗ってもらうだなんて、幼い子供じゃないんだから、あまりにも気恥ずかしい。遠慮したい気持ちもあったが、キアランがそうしたいなら、やっぱりリーナとしても、そうされたいような気がしていた。
    (やっぱり、ジョードのせいで汚いし、キアランに綺麗にされたい)
     ローションプレイで使うらしい、ソープマットの上に横になり、リーナは仰向けの姿勢でキアランの手を受け入れる。泡だった石鹸が、真っ先に乳房の上で塗り伸ばされ、乳腺をほとばしる刺激にリーナは全身をビクつかせる。
    「あぁ……気持ちいい……キアランの手ぇ…………」
     乳首をつまむ指先にリーナはよがり、腹や腰を這い回る手つきにリーナは全身をくねらせる。丁寧に泡を塗り込んでいるキアランの顔つきは、ただ興奮した男の顔というよりも、もっと真剣な眼差しに見えた。
    (嬉しい! 嬉しいよぉ……!)
     キアランは真面目にやっているのだ。リーナに愛を捧げようとする誠実さと、汚れを落として綺麗にしてあげたがっている気持ちがあって、その上で欲情してくれている。愛の上で性的視線を向けられるのは、とても喜ばしいことだった。
     穢れきってしまった自分は、まるで世界で一番汚い汚物を肌に塗られ、異臭にまみれてしまったようにさえ思ったが、キアランがこうして洗ってくれることで、そんな自分を綺麗な状態に戻してくれているような心地がした。
    「気持ち良い? リーナ」
    「うん。いいの。幸せぇ」
     うっとりと目を細め、物欲しげな顔でよりたくさんの愛撫を求める。
    「全身くまなく洗ってあげるからね?」
     意地悪っぽい囁きが、リーナの期待感を大いにそそる。どんな風にされるのか、どこまで洗われてしまうのか。楽しみなような不安なような、嬉しいような怖いような、期待している反面、恥ずかしいとも思っている。
    「やだってば」
     小さな声でリーナは言う。
     それから、許しを請うようないじらしい瞳でキアランを見た。まるで小動物が狼に狙われて、小さく震えているような、けれど自分の体が食べられてしまうことに期待感も抱いている。期待と不安の相反する感情が、リーナの胸には同居していた。
    「だーめ」
     意地悪な一言が、リーナの全身を疼かせた。
    「ば、ばかぁ……!」
     真っ赤になったリーナの様子にお構いなく、キアランは肩や腕にも泡を広げる。脇の中をくすぐられ、太ももを揉みしだかれ、膝から足首にかけても丁寧に洗われる。
     股間だけを残して、仰向けの表面にはまんべんなく泡が広がった。
    (美味しい部分は最後にするつもりなんだ……)
    「次はうつ伏せ」
    「……うん」
     背中から腰にかけて、キアランの手が這い回る。十分に泡が広がったその次は、再び左右の太ももに両手が這い、膝の裏や足の指まで泡立ちは塗られていった。
     お尻と、アソコ。
     この大切な二つの場所は、まだ泡が塗られていない。
    (やっぱり、まとめて洗うつもりなんだ……)
     最も恥ずかしい部分をまとめ、一度に泡を塗りたくられる。
     左右の手の平が、リーナの尻たぶに近づいている。うつ伏せで背後の様子が見えないリーナだが、キアランの動く気配だけでも、十分に察知できていた。
     接近しているキアランの手は、既に尻肌への接触寸前の距離にきていた。
    (もう――くる!)
     確信した瞬間だ。
    
     ぺちゃり、
    
     水気のあるキアランの両手は、左右の尻たぶにそれぞれ張り付き、泡を塗り広げようと丸みに合わせて這い回った。
    (こ、これ――ゾクゾクする――)
     それは良い意味でのゾクゾクだった。
     ジョードに抱かれていた際は、もっと気持ち悪いものに対するゾクっとした鳥肌ばかりであったが、キアランに尻を自由にされているのは、肌全体が興奮しているような、全身の産毛が悦びで逆立つようなゾクゾクが沸いてくる。
    「――や、やだってばぁ! キアラン! ちょっとぉ!」
     本気で嫌がるのとは全く違う。仲良しがじゃれあうような嫌がり方だ。
     いや、嫌なのだ。
     嫌なのだけど、キアランにだったら、嫌なことをされても嫌じゃない。むしろ、嫌なことをされて嬉しいようなマゾヒズムが働いて、リーナは嫌だから悦んでいた。
    「可愛いよ? リーナ」
     人差し指が尾てい骨の上に置かれ、さーっとラインをなぞるように、その指先は尻の割れ目へと進んでいく。
    「ひっ、そこって、お尻の……」
    「お尻の穴だね」
     肛門に到達した人差し指は、グニグニと揉むようにして肛門を泡で洗い、放射状の皺を一本一本なぞっている。
    「――んんん! は、ず、か、し、い!」
    「じゃあ、もっと恥ずかしくしてあげる」
     キアランはグニっと尻を掴み、左右に割れ目を広げることで、リーナの肛門を覗き始めた。
    「ちょっとぉ! きあらぁん!」
     耳まで赤くなっているリーナは、嫌よ嫌よと言わんばかりに首を振り、必死に恥ずかしさを堪えている。
    「うん。ちゃんと泡がついているから、これでお尻の穴まで清潔だね」
    「意地悪すぎよぉ! あとでぶっ飛ばすわよぉ?」
    「上等だよ。僕は今まで、ずっとリーナのことだけ考えてきたんだ」
    「……私だけ?」
    「そうだよ。ジョードなんかがリーナと色々したなんて我慢ならない。今度は僕がリーナを自由にして、一生手放さないようにするんだ」
     そんな言葉を真剣に言われると、胸が苦しいほどに引き締まる。
     キアランのばか。
    「……嘘、嬉しい。本当に手放さない?」
    「当たり前だよ! もう初夜権は終わったんだ。他の誰かに渡すなんて、もう絶対にありえないんだ!」
     ばか。嬉しい。
     そんな嬉しいことを言うなんて反則だ。これから何をされたって、どんなプレイを要求されたって、リーナは心良く受け入れるしかなくなってしまう。何をされても嬉しくて、何だか自分が淫らに落ちるような気がしてしまう。
    「ねえ、そっち向きたい。キアランの顔が見たいよぉ」
    「いいよ? アソコを洗ってあげるから、こっちを向いて?」
    「……うん」
     仰向けに戻ったリーナの股間に、キアランの手の平が這い始めた。隠し切るようにして、ぴったりと覆い込んだ手の平が、泡を塗り込もうと上下に動く。
    (いやぁぁぁぁぁぁぁ…………)
     次に指を一本伸ばし、割れ目に沿う形で上下に動いた。
    (アソコもお尻の穴も洗われて、恥ずかしいぃぃ……恥ずかしいよぉ……)
     もうまともに顔なんて見せられない。
     両手で顔を覆い隠すと、キアランは意地悪く「リーナの顔が見たいなぁ?」と言ってくる。キアランにそう言われては、これ以上ないほど真っ赤な顔を隠してはいられなくなり、羞恥に歪んだ涙目の表情を晒すこととなった。
    「可愛いな。リーナ」
    「褒めないでよぉ!」
    「だって、本当に可愛いんだもん」
    「ばかぁ!」
     やっぱり、キアラン相手でも恥ずかしいものは恥ずかしい。
     せめてもの反撃として、恨めしそうな目つきで睨んでやる。
    「ちゅっ」
     すると、キスをされた。
     ほんの軽いキス一つが、リーナの心を蕩かすには十分だった。
    (――ば、ばかぁ! ホントばかぁ! 怒ってやろうと思ったのにぃ!)
     キアランの唇が重なっていると、心がとろりと溶けてしまう。体の芯まで心地良く温まり、まるで天国にでもいるような浮かれた気分にさせられて、もはやキアランには敵わない。
    「ねえ、今度は僕のものを洗ってくれる?」
    「しょうがないわね。全く、キアランはもぅ……」
     リーナの目の前で、キアランは仁王立ちになる。
     今度はリーナが泡を手に取り、勃起した肉棒を洗い始めた。
    
    
    


     
     
     


  • 第21話「キアランとの再会」

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     木板のドアをノックする音が聞こえて、リーナは慌てて身をよじる。X字状に拘束されたままの手足を懸命に引っ張るが、やはり脱出できるわけがない。
    「入るよ? リーナ」
     キアランの声だ。
    「ま、待って! まだ待って!」
     こんな姿で会いたくない!
     下着はぐっしょりと精液でぬかるんで、頭の先からつま先にかけてまでもが、白濁濡れで余すことなく汚されている。青臭い状態でキアランと会ってしまったら、キアランがなんて顔をするのかわからない。
     なんとかしてシャワーを浴びて、汚れだけでも落とさないと……。
    「リーナ!」
     来てしまった。
     蹴破るような勢いでドアを開けたキアランは、部屋の中まで駆けて来て、リーナの惨状を目の当たりにして絶句していた。
    「……キアラン」
    「リーナ…………」
     ショックを受けた青ざめた顔をしていた。
     当たり前だ。
     いくらなんでも、こんな状態で再会なんて……。
     リーナの瞳から涙がこぼれた。
    「……気持ち悪いでしょ?」
    「…………」
     キアランは何も答えない。
     きっと、その通りだからだ。
    「……臭いでしょ?」
    「……」
     臭いに決まっている。
     リーナ自身、自分の体から漂う青臭さが気になってたまらない。ジョードなんかの精液でまみれた体だなんて、いくらなんでも触りたくないはずだ。
    「今、外すね」
     キアランは無言でロープを解き始める。
    (……お願い。何か言ってよ)
     まずは右腕の拘束が解かれて、次は左の手首の結び目を外し始める。キアランはずっと、硬い結び目からのロープを解くことだけに集中していて、リーナの有様に関しては、一言も触れようとしていなかった。
    (そうよね。無理よね……)
     リーナは悲しくなった。
     いくら愛し合っていたところで、嫌いな男の精液がかかっているのだ。いつもキアランを馬鹿にしていたジョードのことは嫌いだったが、イジメを受けたり、剣の稽古で負かされ続けたキアランにしてみれば、もっと忌むべき存在だ。
     そんな男の精液がかかっていたら、どんなに好きな女の子でも、さすがに触ることはできないはずだ。
    (ジョード……殺す……! 絶対殺す!)
     もし、このままキアランに嫌われたら、全てを忘れて幸せになるのも難しい。リーナばかりの精神が強くても、キアランが着いて来てくれなければ意味が無い。
     幸せになれないくらいなら、いっそ罪を被ってでも……。
     ジョードを殺す。
    「リーナ」
     両足まで解いたキアランは、そっとリーナの背中を抱き起こし、真剣な眼差しでリーナのことを見つめていた。
    「……な、何よ。こんな私なんて、無理に触らなくていいのよ?」
    「…………」
    「わかってるから! こんな姿見ちゃったら、気持ち悪いって思ったでしょ? 隠さなくても構わないから!」
     リーナは荒れていた。
     あれだけ嫌な目に遭って――いや、嫌な思いなんて言葉で片付けるには生温い。生き地獄といっても過言ではない苦行の中の苦行を強いられ、あまつさえ憎悪の中で体だけは反応してしまっていた。
     今まで耐え抜いていた反動で、よりにもよってキアランに当たってしまっていた。
    (わ、私ってば! キアランを責めたって意味無いのに!)
     頭ではわかっている。
     自分の愛する夫を攻撃してどうするのか。
     悪くも無いキアランを責めてどうするのか。
     けれど、一度決壊してしまったリーナの感情的な言葉は、止まることを知らなかった。
    「キモイって言ってよ! 髪までカピカピで、下着もこんなで、胃袋の中にも飲まされたものが溜まってるのよ? これが気持ち悪くなかったら、一体世の中の何が気持ち悪いの?」
    「リーナ!」
    「……え?」
     その瞬間、リーナは暖かいものに包まれていた。
     それはキアランだ。
     自分の服が汚れるのも構わすに、力の限りリーナを抱き締め、背中にまわされた腕がリーナを苦しいほどに締め付ける。全身がキアランの身体に密着して、まるで雨に打たれた帰りにようやく暖炉に当たれたような、そんな安心感がリーナの心に広がっていた。
    「本当に気持ち悪いのはジョードだ! 僕はどんなことがあっても、リーナのことなら抱き締められる!」
     それを証明するかのように、キアランの腕にはより一層の力が込められた。
    「……ばか」
    「リーナこそ。僕がリーナを嫌うわけないじゃないか。心配しなくたっていいんだよ?」
     涙が出てきた。
     嬉し涙だ。
    「……うん。ありがとう」
     ぐすんと泣き崩れたリーナは、キアランの胸に顔を埋め込み、自分が泣き止むまでずっと、そこで涙を流し続けていた。
     こんなに泣くなんて、まるで子供みたいだ。
     だけど、キアランはリーナの頭を優しく撫でて、静かに慰めてくれていた。
    「シャワーでも浴びようか」
    「……うん」
    「僕がリーナを綺麗にしてあげる。一緒に来てくれる?」
    「うん!」
     少し、明るくなれたかな?
     なんだか、自分で思っていたよりも、ずっと早く立ち直ってしまったみたいだ。ついさっきジョードが帰ったばかりなのに、こんなに早く心が幸せになれるだなんて、やっぱり本当の愛は別格なのだ。
    
     ――信じて、良かった。
    
     最後までキアランを信じて、耐えて良かった。
     これで、私は幸せだ。
    
    
    
    


     
     
     


  • 第20話「諦めたジョード」

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     挿入と同時に快楽の電流がほとばしり、ゾワっと鳥肌の立つような寒気が股に広がる。
    「――うぁっ、あっ、ああん!」
     ピストン運動からの刺激は確実に気持ち良いが、気色悪い物体に肌全体が悲鳴を上げ、内股の産毛の一本までもが、まんべんなく逆立っていた。
     肉棒をおぞましく感じる神経が残っていて、リーナはどこか安心していた。
    (私の体――あん! ま、まだっ、少しはぁ――! せ、正常ぉ! おあっ、あん!)
     あれだけチンポが欲しいと喚き散らし、みっともなくヨダレばかりを垂らしていたリーナのアソコだが、ジョードを気持ち悪いとする反応が残っている。膣内はグチュグチュといやらしい音を鳴らしているものの、太もも全体の肌は粟立ち、確かな拒否反応を起こしていた。
    (い、イク……! って、ことは……!)
     ジョードの腰振りが停止して、もう何百回目かもわからない寸止めをリーナは受ける。
    「……イキたい?」
    「イクたくない! アンタの望む台詞は言わない!」
    「イキたいクセに!」
     何かが透けて見えた。
     リーナの心を征服して、魂さえもを屈服させ、支配してやろうとするジョードの目論見がよく見える。だが、肝心のおねだり台詞を言わせることができず、ジョードはムキになって挿入してきたのだ。
     再び、ジョードは動き出す。
    「――はぁっ、ああん! ふおっ、おうっ、うあっ、あぅっ、あっああ!」
     こんなにも良いように喘がされ、貫くたびにリーナの背中は弾んでいる。声を我慢しようと思う気持ちはあるのに、歯を食い縛るだけの力が出せなくて、どうしたって色めく声を聞かせてやる羽目になってしまう。
     それなのにリーナは優位だった。
    (不思議……。入れられて、動かれて……。なのに、今だけは負けている気分がしない。今まで耐えてきた努力が実ってるんだ)
    「この! この! このぉ!」
    「――ん! んふぁ! ああん!」
     内股に何かが集中して、一気に膣から弾けそうになっているこの予感。
     これは絶頂直前。
     寸止めが――来る!
    「言ってよ! イカせて下さいって! これだけ僕が頑張ってるのに!」
    「――ペッ!」
     ツバを吐きかけてやった。
     ジョードは怒りに顔を歪めていき、憤怒の表情で腰を振るが、たとえ何度寸止めをされようとも、リーナは「イキたくない」と叫び続けた。
     そのうち、ジョードの心が折れていた。
    「はぁ……もういいや…………」
     望みのおねだり台詞を諦めて、ただ今のうちに楽しんでおくためだけに腰を振る。未練がましく寸止め自体は続けているが、もう心を折ること自体は諦めていた。駄目なら元々、一応寸止めは続けているに過ぎなかった。
     もちろん、リーナは朝方まで耐え忍んでいた。
     ただし……。
    
     ――ドクゥン! ビュリュゥ――ドクン――ドクドク!
    
     その精液は肌の上へと撒き散らされ、さーっと鳥肌が広がっていく。ジョードは両手で精液を塗り広げ、リーナの皮膚に刷り込んでいた。
    「……くっ! 気持ち悪いっ!」 
     あれから、ずっとだ。
     ジョードは何度となく射精を繰り返し、そのたびに胸は腹に塗り込んでいく。顔や内股にまで刷り込んで、途中でロープの拘束を解いたと思うと、うつ伏せに返して背中や尻にまで射精してきた。
     一体、何回かけられたことになるだろう?
     皮膚の表面に塗られた精液が乾燥し、乾いた上にまた新しい精液がかけられる。そうやって肌に香りが染み込むまで、何度でも射精は繰り返され、手の平や足の指まで、首や耳の皮膚にまで、全身という全身の皮膚に精液が染み込んでいる。
     まるで皮膚の表面で接着剤が乾いたような、そんな感覚が広がって、髪まで精液の乾燥てくっついていた。
     全身が青臭い。自分の体臭がいかに酷いことになっているかは、ツンとした香りでよくわかった。
    「もうすぐキアランが迎えに来るよ?」
    「き、キアランが?」
     会える! やっと会える!
     だけど……。
     今のリーナはこんなにも汚い。口でも精液を飲まされて、胃袋にジョードのものが溜まっているので、きっと口臭まで青臭くなっていることだろう。
     この状態でキアランに会う?
     そんなの……。
    「その格好で会ってもらうよ?」
    「な、なんで! シャワーくらい!」
    「そんなことはさせないよ。あ、着替えも処分しておいたから、僕の精液をたっぷり吸い込んでカピカピになった下着しかないからね?」
    「くぅっ……! アンタは……!」
     ジョードはさらに射精して、ショーツもブラジャーも両方とも、精液でぐっしょりとぬかるんだ状態に変えてしまう。リーナはそんな下着を着せられて、その上でなお、全身に精液を振り掛ける行為を続行され、頭の上からつま先まで、まんべんなく白濁まみれになっていた。
    「これでキアランに会ったら、どんな顔をするかなぁ?」
    「卑怯者! それでも、私は……!」
    「最後にお別れのキスをしようよ」
    「――んっ、んぐぁっ」
     強引に唇を塞がれたリーナは、口を強く閉ざして拒もうとするが、すると閉じ合わさった唇を舐めてくる。乳首を軽く刺激して、喘がせることによって口を開かせ、舌を絡め合うような深いキスをさせられた。
    「んっ、んくちゅぁ……」
     噛み切ってやりたい。
     しかし、リーナの抵抗を読むようにして、その都度乳首をつまんで喘がせるので、顎に力を入れられない。
     口移しのように唾液を流され、それが食道を通じて胃袋へと流れ落ちた。この期に及んで性懲りもないマーキングに汚されているようで、吐き気でむせ返りそうだった。
    
    「さて、せっかく化粧をしてあげたんだ。ここでリーナちゃんにシャワーなんて浴びられたら勿体無いからね。その精液まみれの姿でキアランに会えるように、ロープは縛ったままにしてあげるよ」
     ジョードは最後の最後でほくそ笑み、愉快そうにドアの外へと去っていく。
    
    「――このッッ! 呪われろ! ブタ野郎!」
    
     リーナもまた、最後に大きく叫んでいた。
    
    
    


     
     
     


  • 第19話「堕ちないリーナ」

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     体が熱い。
     全身が火照っていて、尖った乳首は男の愛撫を求めている。バイブ入りのアソコは本物のチンポを求めていて、おまけに絶頂まで望んでいる。
     けれど、リーナは折れなかった。
     自分の体を甘やかしてはいけないのだ。
    「きぅっ、くはぁぁ……!」
     目覚めたのは朝四時なので、昼を回ってかれこれ八時間近くは耐えていることになる。愛液で体の水分が減っているから、さすがに差し出された水は飲んだ。
     昼食もジョードに食べさせてもらう形になったが、食べていれば少しは気がまぎれると思って、高級料理の味を懸命に楽しんだ。
    「んっ、んぁっ、んぁぁっ!」
     かくして、やっと十三時を過ぎたのだが、さすがのさすがにもう辛い。
    (ジョードにおねだりして……セックスしてもらった方が……いっそ楽なの……?)
     そう思う自分がいた。
    (いや、駄目よ! 同じセックスでも、無理矢理されるのと、自分の意思でおねだりするのとは違うじゃない!)
     もちろん、本当はジョード自体が死ねばいいのだが、権力に犯されるのと、リーナ自らお願いする羽目になるのとでは、きっと前者の方がマシだと思う。自分の意思で抱かれたわけではないから、精神的にはキアランを裏切ったことにはならない。
     そんなのキアランに悪い。
     処女を渡してやれない時点で悪いのだけど、おねだりなんてもっと悪い。
    「くあん! ああん!」
     キアランだけは裏切らない。裏切りたくない。
     キアランなら、きっと全てを受け入れてくれる。初夜権なんて国民にとっては周知の事実なわけだから、他人に抱かれたという理由でリーナを拒むことはない。優しく自分を迎えてくれるに違いない。
     リーナはキアランを信じていた。
     夫の存在こそが、リーナの心の支えとなっていた。
     こんな目に遭った自分を優しく慰め、愛し合う者同士で行う本来あるべきセックスができるはずだと、リーナは強く信じていた。
    「へへぇ? 頑張るねぇ? リーナちゃーん」
     そんなリーナの横で、ジョードはオナニーをしていた。
     リーナの下着でだ。
     この七日間の泊りがけのため、用意してきた着替えの下着を勝手に漁り、ジョードは自分のペニスにリーナのショーツを巻きつけている。
    (あんなことを……)
     リーナ本人の目の前で、ショーツの中に射精して、人の下着を精液で濡らしている。屈辱なら散々味わってきたものだが、自分の持ち物をこうして勝手に扱われると、腹が立って今すぐ下着を取り返したくなる。
    (……くっそ!)
     当然、動こうとすれば手足に巻かれたロープが邪魔して、リーナはベッドから起き上がることすらできなかった。
    (全部捨ててやる! 七日間で着替えた服も、下着もみんな処分して、こいつとの悪夢は全て忘れてやる!)
     ただ漠然と忘れてやろうとばかり考えていたリーナは、ここで過ごしたあいだの衣類を残らず捨て去ることを思いついた。物には思い出が宿る。嫌な出来事だって、物を捨てるこで心の外へ放り出せるはずだ。
    「――くっ! あぅっ!」
     リーナは喘いだ。
    (せ、精液の匂い…………)
     ジョードはベッドのすぐ横でオナニーをしているため、精液のツンとした香りは、リーナの鼻腔に流れ込む。
     嗅いだだけでクラっときて、リーナは思わず口走った。
    「お、おチン――――」
     とてつもないことを口にしかけ、リーナは途端に歯を食いしばる。必死になって頭を振り、自分で口走ろうとした言葉を否定した。
    (いらない! あんなものいらない! 必要ない!)
     体が求めれば求めるほど、リーナは自分の体を許せなくなっていく。
     自分の体なのに、どうしてジョードのものなんか。見た目だけではない。精神的にも醜い豚男のチンポを求めるなんて、女として卑しいにもほどがある。
    「――あうぅっ!」
     頭の片隅ではわかっている。
     もう、おねだりをした方が楽なのだ。
     ――おチンポ下さい! 私を犯して下さい!
     そう言ってしまえば、この寸止め地獄から解放される。
    (地獄の方がマシ!)
     リーナの心は断言した。
     いくら堕ちた方が楽だからって、一時の快楽に身を任せ、心がセックスへと傾いてしまうようでは、堕落しきった精神は二度と元には戻らない。誰がそう決めたわけでもないが、戻れないような気がしていた。
     きっと、運命に試されているのだ。
     一時的な欲望を叶える代償だけで、魂さえもがセックスに染まりきる。寸止め地獄の中を最後まで耐え抜くのが、堕ちるかもしれない自分の心を守る唯一の方法だ。
    「私は堕ちない!」
     リーナは叫んだ。
    「おねだりはしない! 媚びたりしない! アンタのようなゴミに媚びたら、私の魂までゴミ以下になっちゃうじゃない!」
     この地獄を耐え抜くことは、女としての魂の強さを証明できる。
     それを本当に愛する者へ捧げる。
     ――キアラン!
     キアランに自分の心を捧げたい。
     だから、ジョードに絶頂をねだるのは無理だ。
    「私の心はキアランに渡す! 初夜権なんて使ったって、私の心の中ではアンタとのセックスなんてノーカンなの! 初めてはキアランなんだから!」
     そうだ。絶えられる。
     たとえ寸止めが何万時間続いたとしても、この世にキアランがいる限り、彼が待っていてくれる限り、リーナの心は決して折れない。
    
     そして……。
    
     夕方を過ぎ、夜中になり――。
    
    「あーあ。もう日付が変わっちゃうよ」
    
     最後まで媚びるようなことは言わず、あまつさえジョードを睨みつけさえしたリーナは、ついに夜の十二時直前を迎えていた。
    「――ふん! 私の勝ちじゃない!」
     これまで散々な目に遭って、リーナは初めて勝者の気分を味わった。リーナに下品なおねだりをさせるのが、ジョードの目論見だったのだろうが、耐え抜くことでそれを破った。
    「あーあぁ……。すごいや。今まで耐え切った女の子はいなかったのに……」
     ジョードの萎れた表情を見るのは初めてだ。いつも気持ち悪い笑みを浮かべたり、薄汚い下品な顔つきばかりしているのに、今回ばかりは素直に残念がっている。
    「ざまーみろ! なんなら、朝までだって構わないわよ? 私の心は折れないから」
    「そうだね。折れないねぇ……」
    「諦めたんなら、さっさとバイブ外してくれる?」
    「はぁ……しょうがないなぁ…………」
     ジョードはため息をついていた。リーナの脚からショーツを下げ、しょぼくれた顔で魔法のバイブを引き抜くと、やっとのことでリーナは寸止め地獄から解放される。
     ……勝った!
     肉体は疼いているが、精神的には晴れ渡った。
    「ま、何でもアンタの思い通りになるわけじゃない。金しか能がないから、こんな卑怯な手でしか私を抱けなかったんだものねぇ?」
    「…………」
    「何? 日付変わるんだけど、まさかヤる気?」
     勝者の笑みを浮かべていたリーナは、無言で覆いかぶさってくるジョードを見て、途端に冷ややかな表情となっていた。まるで哀れな敗北者でも見るような、蔑みの視線といえた。
    「朝までだって構わないって言ったのは、リーナちゃんの方だよ?」
     そういえば、リーナは自分の小さい頃を思い出した。剣術の稽古で打ち負かされ、どうしても負けを認められなかったリーナは、「もう一回!」と必死になって食い下がり、負けるたびに同じ台詞を繰り返した。
     今のジョードは、ほんの七歳当時のリーナと同じだ。
     敗北を受け止められない、幼稚な精神の持ち主なのだ。
    「それくらい余裕だからって意味だったんだけど?」
    「駄目だよ。リーナちゃんは堕ちなくちゃいけないんだ。ちゃんと自分の意思でおねだりして、僕に媚びへつらう姿を見せなきゃいけないんだ」
    「法律上は七日間まで。もしアンタに法令尊守の心がけがあるなら、今すぐにその体をどけて欲しいんだけど?」
    「う、うるさい!」
     ジョードは激高した。
     怒りに身を任せ、腕を振り上げ――
    
     ――パァン!
    
     リーナの頬をひっぱたいた。
     だが、一撃で頬が腫れ上がるようなビンタを受けてなお、視線は冷ややかだった。いや、むしろ暴力に頼るしかなくなって、あまりにも安直に脅そうとしている姿を見て、リーナは情けない豚の姿を蔑んでいた。
    「哀れね。所詮ジョードってことよ」
     確かにリーナは動けない。バイブを抜いてもらっただけで、X字状に両手両足を縛られたリーナでは、いかに強くてもジョードに抵抗することはできないだろう。
    「うるさい! うるさい!」
     しかし、どちらが優勢かといえば、明らかにジョードが狼狽していた。
    
     パァン! パァン!
    
     二度のビンタが、左右の頬を殴打する。
    「このくらいの痛み。媚びる理由にはならないわね」
     小さい頃から剣の腕を磨いてきたリーナには、たかがビンタの痛みなど、屈するにはあまりにも程遠い。稽古用の木刀で、身体を殴打された時の方が、よっぽど激しい痛みがあった。
    「……くっ!」
     ジョードは歯を噛み締める。
    「私を脅したかったら、剣の一本でも持ってきて、従わなければ殺すと言ってみればいいんじゃないかしら? 命がなければキアランには会えなくなるから、さすがの私も『仕方なく』望みのおねだり台詞を言うかもしれないわね」
    「うるさい! そんなことをしたって!」
    「私が自分の意思でおねだりをしたことにはならないわねぇ?」
    「そうだ! リーナちゃんは折れなくちゃいけないんだ! 僕のために心を折って、僕の性奴隷になる義務があるんだ!」
    「法律にそんなことが書いてあるの?」
    「ぼ、僕は君に告白して、だけど君は断って……」
    「当たり前じゃない。他に好きな人がいたし、アンタって金はあっても人格がゴミカスなんだもの。いくら贅沢できたとしても、クズみたいな人間と一緒になるのは、さすがに我慢できないかなって、私なりに考えて断ったのよ?」
    「こ、この……!」
     ジョードが思わず拳を固め、今にも殴ろうとするのを見て、ただでさえ冷ややかになっていたリーナの表情は、もはやジョードを見てすらいない。
     キアランのことを考えていた。
     夜が明けて、この部屋を出てもよい時間になれば、すぐにキアランの元へ行き、今まで悪夢を見て過ごしてきたのを慰めてもらいたい。抱き締めあって、まずはキスでもして、それからもっと色んなことを……。
     目の前に自分を殴ろうとしている男がいながら、リーナは普通にキアランのことだけを考えていた。
    「あー……。パンチでも無理。もう七日目は過ぎて、初夜権による性交に従う義務はなくなったから、殴られた程度じゃ言うことは聞いてあげない」
     片手間のようにリーナは告げた。
    「……な、なんだと? どうせイキたいくせに! セックスしたいくせに!」
    「キアランとね」
    「このぉ……!」
     ジョードはついにパンチを繰り出すが、リーナは首を傾けることで回避する。空振りに終わったジョードの拳は、むなしくベッドシーツに埋まっていた。
    「そういえば、決闘法って命のやり取りも可能だったわよねぇ?」
    「だったら何?」
    「もし八日目のセックスをするなら、アンタ殺すから」
     リーナは本気だった。庶民が貴族に楯突こうと思ったら、必死に剣の腕でも磨いて、決闘法による死合の申し込みでもするしかない。貴族は英才教育を受けるため、貴族とは並大抵の庶民には太刀打ちできない相手だが、リーナの実力であれば話は違った。
    「お、堕ちるんだ!」
    「はぁ?」
     必死に喚くジョードを見て、リーナはすっかり呆れ返った。
    「バイブだったから駄目なんだ! ちゃんと本物のチンポを使って寸止めすれば、リーナちゃんだって、イカせて下さいって、僕にお願いするはずなんだ!」
    「わかってるわね? 私は本気だから、ふざけたことをしたら殺し合いを挑む。その豚みたいな首を断ち切って、どこぞに晒し首にでもしようかしら」
    「リーナちゃんは堕ちるんだ! だ、だから! そんな心配はないんだ!」
     自分に言い聞かせるようにして、ジョードは肉棒を挿入した。
    
    
    


     
     
     


  • 第18話「最終日」

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     い、イキたいぃぃ……。
    「――ぐすっ、ぐすん」
     最後の朝を迎えたリーナは、あまりの切なさに涙をこぼしていた。ジョードは約束通りに眠り薬を飲ませに来て、アソコでバイブが動き続ける状態でも、リーナは安らかに眠ることができていた。
     しかし、効き目が切れればもう駄目だ。
     眠っているあいだでさえ、ずっと寸止め地獄は続いていたのだ。
     実のところリーナのショーツは、リーナが眠っているあいだにジョードが履き替えさせたものなのだが、すっかり愛液で濡れてしまっている。股間部分だけでなく、腰のサイドや尻の部分にさえぬかるみは及んでいる。ベッドシーツの丸い染みは、股間を中心として広がって、その半径はアソコから膝にかけてだ。
     バイブで濡れたせいなのだが、視覚的にはおねしょをしたようにしか見えなかった。
    「イキたくないのにぃぃ……イキたいぃぃ…………」
     X字状の拘束は解かれていない。身をよじっても、手足を引いても、そう簡単に脱出できるものではなく、ジョードに解放してもらうのを待つしかない。
    
     ブィィィィィ!
    
     ショーツに閉じ込められた魔法のバイブが振動する。
    「――は! くあはぁ……あぅぅっ、んあん! はあふぁぁ! ひはぁぁ!」
     リーナは全身を弾ませていた。尻が、腰が、肩や腕や両足までもが、電流に打たれたようにビクンと弾み上がっていた。
     それが、絶頂寸前に止まる。
    
     ブィィィィィ!
    
     再び稼動。
    「あぁっ、んあ! あっあぅぅっ、ふあっ、ひあっ、あああ! んん! んあぁ!」
     身体のあらゆるパーツがビクンと弾み、また止まる。
     また動き、また止まる。
    (これが夜まで続くのぉ? こんなのがぁぁ…………)
     朝から夜まで経過して、初めて七日目は終了する。
     それまで、ずっと寸止めに耐えなくてはいけないなんて……。
    (罰ゲームじゃない! こんなのぉ!)
     これではセックスの方がマシじゃないか。
     そちらがマシな仕打ちだなんて、これは一体どういうことだ。
    「おはよう。リーナちゃーん」
     ジョードが部屋に現れて、リーナは途端に喚き上げた。
    「ジョードぉ! 早く! これ抜いて! 抜きなさいよ!」
    「うーん。手は出さない約束だしねぇ?」
    「馬鹿言ってないで――あっ、ああん! いやぁぁん!」
     まるで全身痙攣を起こしたようなよがりかたで、首を何度もくねらせている。リーナのアソコの敏感具合は、この一晩で進行して、指でツンとつついただけでビクンと腰が跳ね上がってもおかしくないほどの状態だ。
     それほど敏感なアソコに対して、バイブの刺激はあまりにも強い。
    「――イッ、いあっ、あぁ!」
     ともすれば、たった数秒でイキそうだった。
     そして、バイブにかけられた魔法は自動的に絶頂を感知するため、リーナがイキそうになるたびに停止する。寸止めの積み重ねは、絶頂直前までの距離を確実に縮めており、もはや数秒単位ですぐに停止するほどだ。
    
     ブィィィィ――ピタ――。
    
     ブィィィィ――ピタ――。
    
     数秒の振動だけで停止して、しばらくは鳴りを潜めてまた動く。
     このバイブは、ずっとずっとそれを繰り返す。
    「抜いてよぉ……抜きなさいよぉ…………」
     ある意味の拷問が苦しいリーナは、それを切実に願っていた。
    「何もしない約束なのに、リーナちゃんのおパンツを脱がせた上に、アソコに挿入されている異物を取り出すなんて、とてもじゃないけどできないよ」
    「だ、だから! ふざけないで! バイブを取るだけなら、別に構わないし!」
    「そうはいってもねぇ? 君がどうしてもシて欲しいっていうなら、僕もそこまで鬼ではないからね。約束なんて無しにして、たっぷり犯してあげるんだけど」
    「だから! あ、アンタって奴は――あっ! あ! ああん!」
     停止していたバイブは不意に動く。喋ろうとしているのを妨害され、台詞が途切れることも大いにありえた。
    「ん? 聞こえないよ?」
     ジョードはわざとらしく言う。
    「はぁ……はぁ……だからぁ……わ、私のパンツを下げて、バイブを抜いてよぉ…………」
     意地を張っている場合じゃない。
     このまま夜まで過ごしたら、絶対におかしくなってしまう。
    (ジョードなんかに頼みごとの一つさえしたくはないけど……)
     あれだけ犯され続けたのだ。パンツを脱がされるだけならば、この状況に比べれば何てことはない。リーナにとっては、ただそれを頼むだけでも大いに恥を忍ぶ行為だが、この体の状態でそんなことを言っている余裕はなかった。
    「えー? どうしよっかなぁ?」
    「そ、そうよ! トイレ! これじゃあ、トイレだって行けないわ!」
    「大丈夫だよ。今日一日は排泄物が出ないように魔法薬を飲ませておいたから、安心してバイブを入れたままにしていられるよ?」
    「な、何が安心してよ…………」
     せっかく恥を忍んで頼んだのに、ジョードのそんな態度にリーナは怒りで顔を赤らめた。
    「アンタ……! 最低……! んん! うぁっ、うあん!」
     バイブの振動でリーナはよがる。
    「僕にセックスをおねだりするなら、仕方なく脱がせるけどぉぉ?」
    「ふはぁぁ……冗談じゃないわ! だったら、もういいわよ!」
     自分の意思でジョードにせっくすをねだるだなんて、たとえ死んでもするものか。そうしなければバイブを抜いてくれる気がないのなら、もう最後まで耐えるしかない。
    (やってやるわよ! 耐えてやるわよ!)
     最後の最後で、リーナ自身の意思でチンポを求めさせることこそが、ジョードの望む最終日の性向なのだろう。
     ジョードの目論見通りにはならない。
     絶対に、ならない。
     なるものか!