催眠謝罪 山吹凛・陽




 ウィルウェアによる犯罪に対処すべく活動を行う警視庁第八係であるが、毎回のような無茶な作戦の数々は、市街に副次的な被害をもたらすことも少なくない。その事後処理の一環として毎度謝罪回りを行うのは、室長の山吹凛だ。
「申し訳ありません!」
 高級ソファに座る俺に向かって、彼女の頭が下げられる。
「まあ、今回も大変だったんだろう?」
「はい。想定を上回る改造が施されておりまして――」
「言い訳はともかく、女性にしか出来ない当たり前の誠意の見せ方があるはずだよ」
「……わかりました」
 凛は何ら疑いを抱くことなく、まるでそれが正しい謝罪の作法であるように、俺の股座に跪いてはベルトに両手を伸ばしてくる。「では失礼致します」と一言告げ、細やかな指先でズボンの中から俺のペニスをつまみ出すなり、まずは手でしごき始めた。
 絡みつく五指の動きは既にこなれたものとなっており、亀頭と竿の境に人差し指と親指のリングが引っかかっては、つまずくように通過していく刺激がたまらない。ほどなくして鈴口にキスを行い、亀頭を口に含んでのフェラチオ混じりの手コキは最高のものだった。
「ちゅるぅぅ……ちゅむぅぅ……」
 大きく広げられた唇の輪が、カリ首にフィットしながら亀頭を口内に覆い隠す。這いずるように動く舌先は、鈴口を上下になぞるように舐めまわし、右手は指圧的なほどよい握力をかけて上下する。
 射精をすればゴクリと飲み干し、次に俺は尻を差し出すように命じた。
 上半身を机の上にべったり這わせ、紅色のタイトスカートに包まれた凛の尻が、この俺に向けられる。俺はしばし着衣越しに撫で回す。左右の尻たぶにぐるぐると、円を描くようにして手の平をべったり這わせ、よく形を確かめてやった。
 スカートを持ち上げれば、ストッキング越しのショーツ尻が丸出しになる。そいつを好きなように揉みしだいたあとは膝まで下げ、よく濡れるまでアソコを愛撫してから、俺はバック挿入を開始した。
 ――パン! パン! パン! パン! パン! パン!
 締まりの良い膣内を突き捏ねれば、尻を打ち揺らす打撃音が鳴り響く。凜は自分の手で口を塞ぐが、指の隙間から漏れ出る息音は、確かに感じた女の喘ぐそれだとわかった。俺はその両腕を掴んで、背中の後ろに組ませて押さえ込む。
「――あっ! ああぁ! ふあぁぁあ! ああん!」
 途端に激しい喘ぎが聞こえた。
「――ああっ、んっ! んぅぅ! んはぁぁ!」
 貫くたびに首でよがり、背中を大きく反り返す。
 彼女からの謝罪に関しては、いつもこのように受け取っている。催眠能力を持つ俺に対して凛が疑いを抱くことはなく、これが正式な謝罪の作法か何かと誤認している。聞けば妹が人質に取られた際は「妹を特別扱いは出来ません」ときっぱり言い切ったというが、そんな職務を冷徹にこなす心の持ち主が、ひとたびセックスを正しい謝罪と思い込めば、たちまちこういうことになる。
「くあぁぁ! あん! あぁん!」
 体位を変え、対面座位で自ら腰を上下させれば、『職務精神』でもって俺の両肩に手を乗せて、丁寧に膣圧を加えて締め付ける。引き絞るような肉壁のプレスが、俺の肉棒を根元から快感に染め上げて、射精感がこみ上げるまでにそう時間はかからなかった。
 凜もまた、ここにきてペースを上げる。
「――あ! んぁあ! ふああ!」
 快楽のあまりか、首が上向きに沿っては顔が天井を向いている。
 絶頂の前触れだ。
 やがて、俺もまた射精へと導かれる。

 ――ドクゥゥゥ! ビュルルン! ピュルゥ! ドクン!

「――ああああ! んあぁあああああん!」

 脈動で跳ね打つ俺のペニスは、ビクビクと精液を吐き出した。
 絶頂した凛はぐったりともたれかかり、俺に身体を密着させたまま腰を沈める。体力を使ったものの、自分で腰を持ち上げ肉棒を引き抜く気力がなく、俺の肩に顔を埋め込んだまま大きく息を吸っている。
「ところで、妹さんの話だが」
「はい。今夜にでも……」
「しかし、いいのかね? 山吹くん。自分の妹を差し出すなんて」
「家族を抱かせるのは一般常識のはずですし、妹を特別扱いはできません。陽もきっと納得するはずです」
 なかなか催眠の効きがいい。
 あとは妹さんとやらにも、姉の仕事関係の男に体を開くのは一般常識と刷り込めば、いとも簡単に抱けるわけだ。
「あっ……」
 凛が表情を変える。
 膣内で萎えた俺のペニスが、この数分の休憩で精力を取り戻し、再び勃起状態となって膣内を内側から押し広げる。疲れ気味の凛としてはたまったものではないのだろう。勘弁して欲しい表情で、ぼっそりと言うのはこんな言葉だ。
「もう一度、しますか?」
「疲れたんだろう?」
「いいえ、そちらにご迷惑をかけた分、こうした形でご満足頂くのが私の義務ですから」
 こうして凜は腰を弾ませ、俺は二度目の射精に至るまで存分に堪能した。

 そして、その夜――。

 俺は山吹凛の案内を受けて自宅にお邪魔させてもらい、その妹の山吹陽にも催眠をかけ、俺の命令に従うことは義務や使命のように思わせる。
 結果として、妹は姉からフェラチオの指導を受けていた。
「いい? 歯は立てないこと。口を大きく開けて、舌はきちんと使う」
「うん。やってみる」
 足を大きく広げた俺の股座で、膝をついた二人は一緒になって俺のペニスと向かい合う。指導を受ける陽がまず咥え、舌遣いの拙い前後運動を行った。
「はむぅぅぅ……」
「そうそう。上手上手」
 この姉妹は顔が全くウリ二つで、姉妹というより双子に見える。今は警察制服と学校制服をそれぞれ着用させているため、まあ区別はつくのだが、これで同じ服装をされたら果たして見分けがつくだろうか。
「そろそろ二人で舐めてくれ」
 俺は念願のダブルフェラチオを要求する。
「わかったわ。いくわよ? 陽」
「うん。お姉ちゃん」
 二つの顔から伸ばされる紅い舌が、肉棒の左右側面を舐め始めた。根元から亀頭へ向け、這いずるように舐め上げては、顔が交互に上下する。俺は下に手を伸ばし、二人の乳房を揉みながら、二人の舌遣いを同時に味わった。
 片方の舌先がぴとりと張り付き、亀頭の頂点へと向かっていく。鈴口を軽く吸い上げ、根元へ戻ると、もう片方の舌先が交代のように舐め上げる。連携の取れた動きが肉棒に唾液をまぶしていき、やがてはヌラヌラとした光沢を放っていた。
 次にはお互い頬をくっつけ合い、二つの舌先で同時に亀頭を舐めてもらった。伸ばされた舌がチロチロと蠢いて、亀頭の三角形にある二つの辺をそれぞれ丹念に舐め込んでいる。これをしばらく楽しんだあとは、いよいよ妹さんの処女を頂くことにした。
「ベッドへ行こうか。陽ちゃん」
「……はい」
 陽は静かで素直だ。
 腰のくびれに手をまわし、ベッドのある部屋までいくと、俺は仰向けに倒れた陽からショーツを脱がせて秘所の愛撫を開始する。時間をかけて縦筋をなぞり込み、ようやく濡れたとわかるや否や、俺はペニスを突き立て挿入した。
「――っはぁ!」
 陽は目を見開いた。
 それは破瓜の痛みだろうか。
 腰振りを行うと、陽は額に脂汗を浮かべながら、狂おしげに髪の毛を振り乱す。ベッドシーツに髪が散らかり、その官能的な光景に興奮した俺は、ブレザーとワイシャツのボタンを外して前を左右にはだけてやる。
 ピンク色の可愛いブラジャーの上から胸を揉み、締め付けの激しい処女穴にはゆったりとしたストロークで突き込んだ。
「あぁ……あぁぁ………………」
 引き絞ったようなよがり声。
 じっくりと膣内を突き捏ねた俺は、やがて射精してペニスを引き抜く。


 それから、数日後。
 俺は姉妹の尻を並べて、3Pを楽しんでいた。
「んぁ――ああん!」
 姉の尻を突き揺らし、しばし堪能すると引き抜く。今度は妹の方に挿入しては腰を振り、また堪能しては引き抜いて、隣に移るということを繰り返していた。
 さらに性器を貝合わせにしてもらった俺は、秘所と秘所の押し合わさった狭間に肉棒を捻じ込んで、上側になった妹の尻を揉みながら腰を振る。最後は二人を仰向けに並べた上に精液を撒き散らして満足した。

 さて、あとは……。
 他のダイハチのみんなも抱いておこうか?